千倍王鷹虎蝗合成獣~紫竜眼~

ミレニアム『仮面ライダー』シリーズについて語ります。ブログ名は「オーズタトバコンボ~パープルアイ~」と読んでください。

総括!『仮面ライダージオウ』

 『仮面ライダージオウ』の総括です。

(以下、『仮面ライダー~』の“仮面ライダー”は省略します。)

 自分はスピンオフ『補完計画』&『RIDER TIME』は未鑑賞です。

 超バトルDVD(ビビビのビビルゲイツ)も応募していません。

 「総括する」とは「全てを纏める」という意味なので、Vシネマ(NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ)も見ていないのに記事を書くとは何事だ!と言われるかもしれないので、

 予め言っておきますと、このブログの「総括シリーズ」はあくまで「テレビ本編」に言及したものだと思ってください。

※本稿では、『ジオウ』の冬映画と夏映画についても言及します。
・『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』
(脚本:下山健人、監督:山口恭平)(以下、『平成G FOREVER』)
・『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』
(脚本:下山健人、監督:田崎竜太)(以下、『Over Quartzer』)

■クロスオーバー、好き嫌い?

 クロスオーバーって好きですか?自分は嫌いってわけではないけれど、苦手です。理由は、「ついつい要らんことを考えてしまう」からです。

(以降、「です・ます」調でなく「だ・である」調になります。)

 例えば、『W』~『ウィザード』の頃は、
1.風都(W)
2.夢見町(OOO/オーズ)
3.天ノ川学園高校(フォーゼ)
4.東京(ウィザード)
と、舞台が<箱庭>であったため、キャラクターが交わっても違和感が無かったのだが、

 『鎧武/ガイム』~『ビルド』の場合は、
5.ヘルヘイムの森(鎧武/ガイム)
6.グローバルフリーズ(ドライブ)
7.デミアプロジェクト(ゴースト)
8.ゼロデイ、ゲムデウス(エグゼイド)
9.スカイウォールの惨劇(ビルド)
と、毎年の様に未曾有の事態が起きており、「交わらなくね…?」と思ってしまうのだ。

※一番ヤバいのが『ビルド』で、2017年の十年前にパンドラボックスが開かれたということは、『W』~『ウィザード』の舞台は東都にあり、京都に修学旅行する=西都に行く、ということなのか…?

 そもそも『クウガ』と『アギト』の時点で「繋がっていない」んだけどね。

 『アギト』は2001年の二年前に「“第4号”が“未確認生命体”を滅ぼした」という設定があるが、クウガグロンギを滅ぼしたのは2000年であり、「時間軸のブレ」がある。

※インターネットで「アギト 時間軸の矛盾について」等で検索すると色々出て来るぞ!

 それでも平成一期はクロスオーバーが少なかった(*)し、『ディケイド』も「リ・イマジネーション」ということだったので、各作品は繋がっていないと、割り切ることができたのだ。

*『龍騎』のハイパーバトルビデオにはアギトが登場するし、『クライマックス刑事』(電王&キバ)なんてのもあるぞ!

冬映画(MOVIE大戦/平成ジェネレーションズ)が放映されるまでは…!

 冬映画をやるようになったのは、作品の寿命を延ばすためである。例えば、『W』は2010年08月に放送終了したが、『CORE』が放映開始したのは2010年12月である。『OOO/オーズ』から見始めた子供達に、『W』を知らしめることができるのだ。

 東映興行収入を稼げればミレニアム『仮面ライダー』シリーズも存続できるので、今後も冬映画は継続していただきたいのだが、

 冬映画は正史だったりパラレルだったりが、作品ごとにバラバラで、それらを考え出すと切りが無い(おそらく、東映サイドも全容を把握していないと思う…!)。

 「ついつい要らんことを考えてしまう」為、クロスオーバーは苦手なのだ。

(あと、「平成二期の巨悪には財団Xが関(係)わっているんだ!」と言うファンも苦手だな…!もし、塚田英明が平成最終作品を手掛けたら、そういう設定になっただろうけど(苦笑))

■『ジオウ』がやりたかったこととは?

 『ジオウ』の世界では、アナザーライダーやジオウによって他の平成『仮面ライダー』の歴史が奪われる。

 個人的に、非常に面白いと思っているのだが、何故このような設定にしたのだろうか?

 ここで一つ問い掛けをしよう。

 例えば、『MEGAMAX』では左翔太郎&フィリップが出ているのに対し、『アルティメイタム』では出ないのは何故だろうか?

 『W』~『ウィザード』の舞台は近場なので(※三条陸曰く、風都は横浜のイメージらしい)、駆けつけるのは容易いはずである。

 そこで、未来でジオウ勢 VS タイムジャッカーによって『W』の歴史が奪われたから、という理由付けはどうだろうか?

 他にも、『平成ジェネレーションズ』において、『Dr.パックマン対』では操真晴人と泊進ノ介が出ているが、『FINAL』では出ない(逆に、前者では火野映司&アンクと如月弦太朗が出ないが、後者では出ている)。

 これらも、『OOO/オーズ』~『ウィザード』、『ドライブ』の歴史が消滅した or 復活したから、と考えると説明が付くのだ。

(え?テレビ本編でそんなエピソードは無いって?…視聴者の見えない所でバトっているんだよ!)

 本当は「役者の都合」か「東映の都合」なのだが、作品ごとに交わったり交わらなかったり、繋がったり繋がらなかったりする理由付けのために、『ジオウ』は前述の設定にしたのではなかろうか?

■クロスオーバー好きとしては、

 ところが、『ジオウ』の上記設定には弱点が在った。他の平成『仮面ライダー』の歴史が奪われると、ジオウ&ゲイツクウガ~ビルドの<共闘>が描けないのだ。

 クロスオーバーが好きな人は、おそらく別作品の仮面ライダー達が共に戦(闘)うのを見るのが好きなわけで、それをやらない(できない)『ジオウ』の2018年内放送分を見たら肩透かしを食らったであろう。

 不評だったからかは定かでないが、年明け以降のアナザーライダーは「2019年」生まれの者が多くなり、友情出演者が変身して戦闘するシーンも増えた。

・[EP29、30]アナザーブレイド
・[EP31、32]アナザーアギト
・[EP33、34]アナザー響鬼
・[EP35、36]アナザーキバ
・[EP37、38]アナザーカブト
・[EP39、40]アナザー電王
・[EP44~49]アナザーディケイド
・[EP45~46]アナザードライブ
※アナザージオウ、〃Ⅱは割愛。

 既定路線だったのかは不明だが、中盤以降はタイムマジーンによる時空転移は(CG代で金がかかるので)し難くなるため、どの道、現在軸(2019年)で話が進むように軌道修正されたと思われる。

 時空転移と言えば、第47~49話で衝撃的だったのは、クウガ』~『ジオウ』の世界(時間軸)は別々に存在した、ということね。

 『カブト』編で加賀美新が、渋谷は隕石で崩壊したが、何時の間にか復旧している、という発言をしていたので可能性は示されていたのだが、自分はてっきり『ジオウ』の世界では『クウガ』~『ビルド』は地続きで、その延長線上の話だと勝手に思っていたのだ。

 そうなると、タイムマジーンは

例)2017年(=『ビルド』の世界)に転移する。

のではなく

例)「『ビルド』の世界」の2017年に転移する。

という動きが正ということか…!

 超!好意的に解釈すると、2018年内は各世界がバラバラだったから過去(かつ別世界)に跳ぶ必要が有ったけど、年明け(2019年)以降は一つに融合(『ジオウ』の世界に集約)しつつあったので、躍る必要が無くなったということかな?(同時に、「時空の歪み」なんていう便利ワードが出て来たけど…!)

 …よくわからなくなってきたので、この辺で冬映画と夏映画の感想を書くことにする。

■冬映画『平成G FOREVER』感想

 これは私が勝手に思っていることだけど、この作品の舞台は現実世界(リアル)で、平成『仮面ライダー』の世界は架空(フィクション)として描かれているよね?

 久永アタル(2000/01/29~)は平成『仮面ライダー』シリーズのファンであり、我々TV視聴者(映画鑑賞者)の一人である、と。

(じゃあフータロスは何処からやって来たのか?というとその…「時空の歪み」だよ!)

 本作品ではアナザークウガ、電王、Wが敵として立ち塞がる(『クウガ』『電王』『W』がフィーチャーされている)。

 『電王』の「時間は記憶」という設定が、ファンが憶えていれば仮面ライダーが具現化されるという最終決戦前の展開に繋がっているのが上手い(何故別作品の(あまつさえ虚構の)仮面ライダー達がクロスオーバー出来るのか?という理由付けにもなっている)。

 『クウガ』(2000/01/30~)の歴史が無くなると、平成『仮面ライダー』シリーズの歴史そのものが無くなるという設定(ティーの作戦)にも膝を打つ。『ジオウ』が了(終わり)だとすると『クウガ』は一(始まり)ということか。何だかんだで白倉伸一郎も高寺成紀を買っている、ということなのかも。

 『W』の扱いが悪いのは、白倉伸一郎が塚田英明を評価していない(もしくは作風を嫌っている)から、という風に見るのは穿ち過ぎ?(苦笑)まぁ、テレビ本編には大道克己/エターナルが出て来たし、それで釣合いは取れている…のか?そういえば、『AtoZ』にも "FOREVER" が付いていたね。

 冬映画の臍は、ファンが記憶していれば、『仮面ライダー』シリーズは存続できる、ということだと思う。

 実は、『クウガ』をやれることになった理由の一つに、昭和『仮面ライダー』のプライズ(ゲームセンターの景品)の売上がUPしたことが挙げられる。

 それは、昭和『仮面ライダー』時代の子供が大人になり、プライズの購買層になったからである。

 同様に、ファンが平成『仮面ライダー』を記憶していれば、令和『仮面ライダー』も存続できる。ミレニアム『仮面ライダー』シリーズの歴史は途絶えないということなのだ。

 勿論、今後も困難な道を歩むことになるだろうが、それでも『仮面ライダー』シリーズよ、永久に(FOREVER)というのが冬映画のテーマなのだと思う。

■夏映画『Over Quartzer』感想

 クォーツは正刻のための装置であり、クォーツァーは刻を正す者達のことである(田崎竜太曰く、後者は造語である)。

 常磐SOUGOは平成『仮面ライダー』シリーズを<凸凹>醜い(見難い)と言った。これはどういう意味だろうか?

 例えば、スーパー戦隊』シリーズは、一話完結で男女五人が等身大の怪人と戦い、敵が巨大化したらロボットに搭乗して戦うという、フォーマットが確立されている(例外もあるけど)。平成『仮面ライダー』シリーズには「それ」がない。

 平成『仮面ライダー』シリーズのフォーマットは、大別すると下記二つになると思う。

1.「短編集」かつ「ライト」かつ「少人数」
⇒『電王』、『ディケイド』~『ウィザード』、『ドライブ』&『ゴースト』、『ジオウ』
2.「長 編」かつ「ダーク」かつ「多人数」
⇒『アギト』~『剣』、『カブト』、『キバ』、『鎧武/ガイム』、『エグゼイド』&『ビルド』
(※クウガ響鬼は当てはめられないな…!)

 それぞれの定義と、メリット&デメリットは以下の通りである。

1)短編集長編
短編集:二話完結(前後編)の連続
・メリット :数話見逃しても追い付ける。
・デメリット:興味を惹き続け難い。
長編 :連続もの(切れ目が無い)
・メリット :興味を惹き続け易い。
・デメリット:数話見逃すと追い付けない。

2)ライトダーク
ライト:人があまり死なない。説明台詞が少ない。明るい。
・メリット :作風が好きな人からは支持される。
・デメリット:作風が嫌いな人からは支持されない。
ダーク:人がけっこう死ぬ。説明台詞が多い。暗い。
・メリット :作風が好きな人からは支持される。
・デメリット:作風が嫌いな人からは支持されない。

3)少人数多人数
少人数:1~3人。共闘することが多い。
・メリット :主人公を引き立て易い。ギスギスしない。
・デメリット:少人数だと一年間乗り切り難い。
多人数ライダーバトルすることが多い。
・メリット :多人数だと一年間乗り切り易い。
・デメリット:主人公を引き立て難い。ギスギスしがち。

 平成『仮面ライダー』のフォーマットというか作風は、スタッフ(主にチーフPとメインライター)によって決まる。

 例えば、中島かずき&きだつよしは平成一期のアンチなので、『フォーゼ』&『ウィザード』は平成一期のカウンターとなったが、虚淵玄武藤将吾は平成一期のファンなので、『鎧武/ガイム』&『ビルド』は平成一期のフォロワーとなった。

 『語ろう!555・剣・響鬼』で、白倉伸一郎は平成『仮面ライダー』シリーズが未だにフォーマットを確立していないことを嘆いていたが、作品ごとにフォーマットが違うことを<凸凹>していると言っているのではなかろうか?

 作品ごとにフォーマットが違うことのデメリットは、文字通り(視聴者が)見難くなるということである。

 平成二期を振り返っても、『W』~『ウィザード』は兎も角、『鎧武/ビルド』~『ビルド』はフォーマットも作風もバラバラである。そうなると、「この作品は好きだがこの作品は嫌い」だとか、「この作品は見るがこの作品は見ない」という(視聴者の)動きが加速してしまうのだ。

 「クロスオーバーは苦手」と言う奴も出て来るし…!…むむむ。私は「ついつい要らんことを考えてしまう」のが嫌なだけで、平成(仮面ライダー)をやり直せなんて言っていないぞクォーツァー!

 で、最終的に白倉伸一郎が出した結論が、「平(坦な道)に成らなかったけど良いよね?」ということだったのかなと。

 常磐ソウゴは<凸凹>を肯定する。その証左であるかのように、仮面ライダーブレンやら斬月カチドキアームズやら仮面ライダーG(←これが一番驚いたかも…!)やら漫画版『クウガ』まで出て来る。「枠に収まらない」のが平成『仮面ライダー』なのだと言わんばかりに。

(あと、木梨猛にも驚かされたな…!仮面ノリダーは「アナザーBLACK RX」みたいなもので、偽物という現実を突き付けられた常磐ソウゴを奮起させるには打って付けのキャスティングなのよな…!)

 小渕恵三キック(違う)にも大爆笑したし、平成『仮面ライダー』シリーズを見続けて良かったと思える作品だった。メタネタに振り切っているから賛否両論分かれるだろうけど、思い出補正込みで「夏映画一位」にしちゃうかも。

(本当はもっと色々書きたいことがあるけど、そろそろ『ジオウ』の総括に戻ろう…!)

■『ジオウ』は数字的にはどうだったのか?

 『ジオウ』は冬映画も夏映画も興行収入が十億円以上であり、玩具売上も好調である。

 しかし、平均視聴率はギリギリ3%であった。白倉伸一郎としては『ディケイド』のように上げたかったんだろうけど、何故そうならなかったのかと言うと、オールスターものが飽きられているからだと思う。

 以下は視聴率ではなく、春映画の興行収入だが、年々下がっているのがわかる(そしてついに、『ビルド』の頃にやらなくなった)。ちなみに、私は『スーパーヒーロー大戦』から見なくなってしまった。そういう人は多いと思う。

・[13.3億円]2011『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
・[15.6億円]2012『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
・[09.4億円]2013『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』
・[10.1億円]2014『平成ライダー昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
・[06.5億円]2015『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
・[05.7億円]2016『仮面ライダー1号』
・[06.1億円]2017『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』

 『ディケイド』の頃には真新しさがあったオールスターものも、何度も乱発されると有難味が薄れてくる。

 “ずっと同じ井戸を掘っていてはいずれ水は涸れてしまう。”とはそういうことである。

 白倉伸一郎は、そのことを加味していなかった(できなくなった)のではなかろうか?

※『ドライブ』編を終盤に持って来た理由だけど、平成二期で唯一大幅に視聴率を上げた作品なので、夏休み等で視聴率が下がりがちな7~8月の「カンフル剤」という側面があったのかもしれない。

■ソウゴとは<創後(の世)>

 私は常磐ソウゴの“ソウゴ”とは<創後(の世)>だと勝手に思っていて、

 オーマジオウの世界(2068年)は、ミレニアム『仮面ライダー』シリーズが『ジオウ』で打ち切られた世界の暗喩だと勝手に思っているのね。

 でも現実はそうならず、明日(2019/09/01)からは『ゼロワン』が始まる。

 それはきっと『Over Quartzer』の冒頭でソウゴが夢で見たからだと思う。

 …実際は違うよ?勿論(笑)。『ジオウ』の世界では、という意味ね。夏映画にしろテレビ本編にしろ、オチは平成『仮面ライダー』シリーズは終わるけど、ちゃんと令和『仮面ライダー』シリーズが始まるよ(オーマジオウの世界=打切りにはならないよ)、ということなのだと思う。

 それにしても、『ジオウ』は映画(冬・夏)は超絶に面白いんだけど、テレビ本編はパワーが無かったね。折角オリキャスが出演しているのに、全然盛り上がらなかった…!(あくまで個人的には、だけど。)

 『ゼロワン』を盛り上げる(相対的に「面白い」と思わせる)ために、ワザとセーブしているんじゃあないの?ってくらいテレビ本編はおもんなかった。流石にそんなことはないだろうけど、白倉伸一郎も老いたということかな…?

 だけど、平成『仮面ライダー』を総括すると<凸凹>だ!というのは言い得て妙で、自分も作品ごとのフォーマットの違いを楽しんで見ているところがあるので、一言で表(現)したのは凄い。物凄く腑に落ちたので。

 シリーズを追いかけてきてよかったな~…!スタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。…訓練されすぎ?(笑)

[了]

※令和の「はじめに」は執筆中です。