千倍王鷹虎蝗合成獣

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『キバ』第23・24話感想

仮面ライダーキバ』の感想です。以下、ネタバレ注意。

[2008年07月06日]第23話「変奏曲・永遠の逃亡者」
[2008年07月13日]第24話「皇帝・ゴールデンフィーバー」
(脚本:井上敏樹、監督:石田秀範)

【前回】『キバ』第21・22話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣
【次回】『キバ』第25・26話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣

■前半(過去篇)終了!

 『キバ』感想も前半終了。過去篇の区切りは紅音也&麻生ゆり&次狼の三角関係の決着。…この話、最初に見た時爆笑しましてwというのも、次狼が(麻生)ゆりを監禁するじゃあないですか?大自然の中、女性の両手を草木で縛るという画がなんか可笑しくてwニチアサで描写しようとすると「こう」なるのか…!と、妙に印象に残っているのでございます。それにしても、(ラモンと力はいない)小説版でも大活躍な次狼だけど、まさか当初はここまで活躍する(キャッスルドランから出張る)予定ではなかった、というのだから驚きだ。これは、敏鬼が放送(映像)を見て出番を増やしたパターンやね。

松田 でも僕は当初、召喚されるモンスターのひとりにすぎなかった。それが、音也というメインキャラクターとタッグを組むことで、物語の中でこうも印象を残すことができたのは……。
武田 松田さん、ついてますよ(笑)。
松田 ねぇ(笑)。実は、最初にお話をいただいたときは、月に1、2回撮影にきていただければ、みたいな感じだったんですよ。だから最初は、キャッスルドランの中のシーンがメインだったんじゃないかと思うんですが。
武田 それが30話くらいまでは、過去編の準主役くらいのポジションだったじゃないですか(笑)。
松田 本当にねえ(笑)。
松田賢二武田航平仮面ライダーキバキャラクターヴィジュアルガイド3(Celebrate)』より)

 あと、(麻生)ゆりの「私はこの男を、紅音也を愛している!」という台詞は(敏鬼の)脚本には無くて、現場で(巨匠が)付け足したとのこと。これは知らなかったなぁ…!俺がムック本の記述を見落としたか忘れていただけかもだけど(笑)。こうして付き合うことになった音也と(麻生)ゆりだけど、後半から(第25話以降)は、また別の三角関係(紅音也&麻生ゆり&真夜)が出来上がって、更にそこに「過去キング」が加わって四角関係になるのよね…!

高橋 (中略)台本から変更された部分もあって、「私はこの男を、紅音也を愛している!」というセリフは現場で急遽付け加えられたんです。台本では単に「やめろ!」って言うだけだったのに、石田監督が「ここで『愛してる』って言おうよ」って。そのときは「マジですか!?」って思ったんですけど(笑)、実際に演じてみたら自然と気持ちが入って、すんなりあの台詞を言うことができました。
(高橋優『仮面ライダーキバ 公式読本 KIVA LUNATIC ARCHIVES』より)

 『キバ』は脚本の台詞を監督や役者が変えたシーンが多々あり、敏鬼もそれを良しとしているため、後半の感想記事ではそういった部分もピックアップしていこうと思います。

■前半(現在篇)終了!

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 現在篇の区切りは紅渡のエンペラーフォーム変身。今見ても、タツロットは唐突だなぁ…!キバットもそうだけど、声優が杉田智和石田彰となかなか豪華なのに、『電王』のイマジン(関俊彦遊佐浩二、てらそままさき、鈴村健一)ほど話題にはなりません(女性ファンは喰い付きません)でしたね…!そういえば、敏鬼アンチの知人(女性)、キリシマさんに石田彰が出ていたのになんで後半から見直さなかったの?」(※彼女は『キバ』は前半で切った)と聞いたところ、

キリシマさん「有名な声優が出ていれば良いってもんじゃあない!オタクなめんな!!」

とキレられたのを思い出した…!すみません…。さて第24話、エンペラーフォームお披露目回なのだが、倒す相手が雑魚(グリズリーファンガイア)なので、「盛り上がりに欠ける!(強敵や幹部を倒せ!)」という批判もチラホラ見受けられる。…んだけど、グリズリーファンガイアは「人間を愛した怪人」というのが臍だったと思うのよね。クイーンの役目も「人間を愛するファンガイアを始末すること」であるし、後半(怪人が人間と愛し合うのは罪なのか?)や最終話(人間と怪人の共存は可能か?)への、良い布石になっていた、とは思う。結果論だけど。

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 第24話で深央もクイーンに覚醒(しかけた)。グリズリーファンガイアが暴走した(「騙したな!」と渡たちに襲いかかってきた)トリガーもこれなので、悲劇的ではある(名護さん(イクサ)がやって来るのは喜劇的だけど)。現在篇も、後半から(第25話以降)は紅渡&鈴木深央&登太牙の三画関係が出来上がって、更にそこに「襟立健吾(闇堕ちジンジン)」が加わって四角関係になるのよね…!(←少しだけ嘘)

■『キバ』の玩具は全てキャラクター

菊地 今回はベルトもキャラクター……というか、武器から建物まで一事が万事全部キャラクターなので、かなり石森プロさんと密に作業を進めていきました。(中略)
――(中略)今年のアイテムは基本的にチャーミングですよね(笑)。
阿部 それは、やっぱりベルトから武器に至るまで、基本的にキャラクターだというのが大きいと思います。
菊地 今年は武部プロデューサーが初チーフを務められたので、女性ならではの感性というか、こちらの提案に今までにはない意外な答えをいただいたりして、非常に楽しく勉強させていただきました。
(菊池和浩、阿部統『仮面ライダーキバ 公式読本 KIVA LUNATIC ARCHIVES』より)

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 『キバ』の玩具は全てキャラクターなのである!これは現時点(2018)で『キバ』だけの特徴よね(確か、多分…)。ただ、制作陣のインタビューを読むまで、このことに気付かなかったのよね…!何がいけないのかと言うと、

 シュードランが1回(第08話)しか出て来なかったり、

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 イクサリオンが3回(第11・12・21話)、ブロンブースターが1回(第12話)しか走らなかったり、

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 パワードイクサーが2回(第16・20話)しか操縦されなかったり、

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 フェイクフエッスルを1回(第17話)しか使用しなかったり、ドガバキフォームに1回(第18話)しか変身しなかったり、

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 各フォーム(ガルル・バッシャー・ドッガ)の必殺技を数回しか発動しないのがいけないんじゃ~!

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■歴史に「もしも」は無いけれど、

阿部 判断基準としてカワイイかカワイくないか……このカワイイというのは、丸っこいとかそういうのとはちょっと違って、キャラとして愛せそうかどうかという意味です。で、キャラ愛的なところで判断をなさってるところが多いのかなというふうに思いました。「商品としての遊び方」「作品中での使いやすさ」とか、もちろんそういうことも全部含めて考えてくださるんですけど、番組中でどういうふうにこのキャラをカワイく愛されるキャラにしていけるのか、みたいなところに、たぶん重きを置いていらっしゃったんじゃないかと。そこが、例年とはまた違った『キバ』の特徴だったように思います。
(阿部統『仮面ライダーキバ 公式読本 KIVA LUNATIC ARCHIVES』より)

 歴史に「もしも」は無いけれど、『キバ』は仮面ライダー(とフォーム)のデザインは「カッコイイ」し、玩具は(武部直美曰く)「カワイイ」し、これ↓にも書いたけど、戦闘シーン(アクション)は良いのだから、

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 もう少し販促を顔晴っていれば、もっと売れたんじゃあないかなぁ?…まぁ、やいのやいの言われているけど、暗黒期(剣・響鬼・カブト)よりは高いんだけどね、玩具売上。

■オマケ:カットシーンについて

 よく「『キバ』はカットシーンが多いから、それも込み込みで見て評価して!」という人がいるけれど、テレビ番組とは「放送されたもの」が完成品なのであり、カットシーンを見ないと評価できない(全容を把握できない)という時点で、その作品は問題有りなのである。だがしかし、それにつけても『キバ』はカットシーンが多いので、『キバ』感想記事ではその回のカットシーンをピックアップしていこうと思う。

(その1)力と音也

ラモン「君は僕の、太陽だ!」
力  「き、君…は…き、は。」
ラモン「君は僕の、太陽だ!」
力  「君は、僕の…隊長だ。」
ラモン「違う違う、太陽!た・い・よ・う!」
力  「…大将!」
音也 「(拡声器を使って)何をしてるんだお前ら!」
ラモン「あのね、力に好きな人が出来たみたいでさ。だから告白の台詞を教えてあげてるんだ。」
音也 「そういうことなら俺に任せろ!困った時の紅音也!何時でも何処でも、紅音也!ヴィーナスでも一発で落ちる、とっておきの台詞を教えよう!」
力  「頼む。」
音也 「そこまで言うなら教えてやろう!(せき払いして)お前は地上に舞い降りた天使。だが今のお前は飛ぶことが出来ない。翼を無くしてしまったからだ。俺がお前の翼になってやる。さぁ、一緒に飛ぶんだ!愛という大空へ!」
力  「…………!」
音也 「もう一度言う。お前は地上に舞い降りた天使。だが今のお前は飛ぶことが出来ない……」
(第23話「変奏曲・永遠の逃亡者」未使用映像)

力  「(拡声器を用いて)お…お、お前は、ち、地上に、舞い、降り、た……」
ラモン「どう?愛の告白の台詞、覚えた?」
力  「せん…飯(めし)。だが、今の……」
ラモン「ねぇ、でもいったい誰なの?好きな人が出来た、って?」
力  「オム、ライ、スは……ん?」
(第24話「皇帝・ゴールデンフィーバー」未使用映像)

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 ピンク色のところがカットシーンである。何故ピンク色なのか?フフフ、それは秘密さ!第23・24話は巨匠(石田秀範)監督回。武田航平も、巨匠には特にアドリブをブッ込んだという。

――『キバ』でもかなりアドリブをブッ込んでましたよね?で、大半は監督にスルーされるみたいな(笑)。
武田 そうそう。あれ、ダメなのかな?みたいな(笑)。とにかくトライしてトライして、僕は特に石田(秀範)さんにはトライしまくってたので。で、石田さんにたまに褒められると嬉しかったりして。
――スルーされ続けてもめげずにやり続けるのがすごいなと。
武田 何発でも弾を用意しておくんですよ。アドリブでも表現の仕方を。それで石田さんが笑ったり、石田さんが「オッケー!」っていうところまでしつこくやったので。それが楽しかったです(キッパリ)。
武田航平東映ヒーローMAX Vol.57』より)

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 さて、そろそろ『キバ』の前半評を書こうかな。『ビルド』感想もVシネマ『エグゼイド』(アナザー・エンディング)感想も書かずに『キバ』感想を書いている特撮ブログはここだけ!

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

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