千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

『キバ』第05・06話感想

仮面ライダーキバ』の感想です。以下、ネタバレ注意。

[2008年02月24日]第05話「二重奏・ストーカーパニック」
[2008年03月02日]第06話「リプレイ・人間はみんな音楽」
(脚本:井上敏樹、監督:舞原賢三)

【前回】『キバ』第03・04話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣
【次回】『キバ』第07・08話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣

■渡「名護さんは最高です!」

名護さん「なるほど、しかしなぜ私に?」
渡「…名護さん…最高だから……。」
名護さん「…聞こえないな。もっと大きな声で言いなさい。」
渡「名護さんは最高です!どうか弟子にしてください!」
(第05話「二重奏・ストーカーパニック」より)

f:id:sebaOOO:20171007024137j:plain

 「名護さんは最高です!」を見られるのが第05話!

 さて、ついに『キバ』の「Blu-ray BOX」発売が決定!「BOX1」は来年(2017年)1月10日、「BOX2」は同年3月7日、「BOX3」は同年5月9日に販売される予定。まぁ、出すとしたらこのタイミング(10周年)しか無いよね…!これで、平成一期でBlu-ray化されてない作品は『響鬼』のみとなりましたね…!

f:id:sebaOOO:20171007024225j:plain

 「ストーカーパニック」というサブタイトルの通り、麻生親子(ゆり&恵)がファンガイア(スパイダー&シープ)にストーキング(プラス、糸矢僚には拉致監禁)されるという話なのだが、戦闘シーンが過去篇は「ガルルVSスパイダー」、現在篇は「キバVSシープ」となっているのが捻られている所。第06話は「バッシャーフォーム」お披露目回でもあるのだが、ラモンは特に活躍しないのが残念(次狼は過去篇に登場し始めるけど)。水属性のフォームが緑色なのは珍しい。クウガのドラゴンフォームやウィザードのウォータースタイルのように、青いことの方が多いから。『カブト』のドレイクや、電王のロッドフォーム(ウラタロス)、オーズのシャウタコンボなど、水棲生物モチーフも青い。緑色は風属性が多い?(クウガのペガサスフォームやウィザードのハリケーンスタイルなど)と思いきや、アギトのストームフォームや『響鬼』の威吹鬼は青いので、決してそんなことはなかった…!まぁ、ガルルが緑色だとそれはそれで違和感があるので、配色はあれで正解だったとは思う。

■ファンガイアは鳥怪人

篠原 少し話が遡るんですが、ずっと戦隊の怪人デザインをやってきて、結構行き詰まりを感じた中で、何か新しいデザインの方法はないかと思って試していた手法があったんですね。まず白い紙に鉛筆で描く線画というやり方を変えてみたらどうか?と思って、コラージュをやってみたんです。基本になる人間のシルエットをコンピューターに置いといて、画像データを切って貼りつけていくことで何か形にならないかなぁと思って。そのとき貼りつける素材に使ってたものの一つが鳥の画像集だったんです。翼の部分だけとか頭の部分だけを切り取って貼っていくんです。
(篠原保『仮面ライダーキバ 公式読本 KIVA LUNATIC ARCHIVES』より)

 ファンガイアの裏モチーフは<鳥>である、という話は『ビルド』の第02話の感想記事に書いた。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

 『キバ』のパイロット版(第01・02話)にはファンガイアが3体も登場するのだが(贅沢!)、篠原保は3つのパターンで描き分けたという。

(1)よく見ると元ネタが判る者
例:スパイダーファンガイア

f:id:sebaOOO:20171007024426j:plain

(2)誰が見ても元ネタが判る者
例:ホースファンガイア

f:id:sebaOOO:20171007024458j:plain

(3)元ネタの判別が付き難い者
例:オクトパスファンガイア

f:id:sebaOOO:20171007024521j:plain

 篠原保曰く、子供の人気が高いのは「誰が見ても元ネタが判る者」とのことだが、『キバ』では「よく見ると元ネタが判る者」をモデルケース(コンセプト)にしたという。篠原保はアームズモンスターも手掛けているのだが、それについてはまたいずれ。

 例えば、虎の怪人を描いてくださいって言われて、いかにも虎ですっていうデザインを出すのはどうかなと思うんですね。この仕事を20年近くやっていますけど、なるべく以前やったのと同じことはやりたくない。そうすると直球のバリエーションなんて残ってないわけですよ。もちろんストレートのサインが出れば、できるだけまっすぐ投げますが、できれば一回捻るくらいのことはやらせてくださいと。結果的に虎と認知されればいいんじゃないですかって。
(篠原保『ファンタスティックコレクション 仮面ライダーキバ Fang01』より)

■「真名というのは何ぞや」

――ファンガイアには「真名」がありますが、これは……
篠原 僕が考えてますね。真名というのは何ぞやって、たまに聞かれたりするんですけど……要は、自分の中では全員鳥怪人だと思っているので、スパイダーファンガイアだけど、実はオウムの怪人なんだというのをどこかに入れときたかったんです。それでオウムから連想したものを真名として書いた。だから、真名は全部モチーフとして入っている鳥についての言葉が入ってるんです。本当は、僕のお遊びなんだから、そんなにこだわる部分ではないはずだったんですけど、田崎さんがこれ面白いから公式設定にしてっておっしゃったらしくて(笑)。
(篠原保『仮面ライダーキバ 公式読本 KIVA LUNATIC ARCHIVES』より)

 というわけで、ファンガイアの「真名」は公式設定となったのだが、テレビ本編で使われる(敏鬼が使う)ことはありませんでしたね…!小説版(著:古怒田健志)では、ちょこっとだけ使われているけどね。

「き、貴様……卑しい人間の分際で、貴族に歯向かうとは……」
「この世の名残に言いたいことはそんなこと?」
 恵はファンガイアバスターのカートリッジを、とどめを刺すための特殊な弾丸に替えながら吐き捨てた。
「どうせあなたにも、気取った真名がついてるんでしょ?だったらそれに相応しい、もうちょっと気の利いた言葉を残しなさい。」
「真名」と言う言葉を恵が口にしたとき、ファンガイアの体がぶるっと震えたように見えた。人間に真名を呼ばれることは、ファンガイアにとって最大の屈辱である。恵はファンガイアの真名を呼んだわけではないが、真名のことを口に出されるだけでも、耐え難いことなのだろう。
「醜い人間め」
「おあいにくさま、あなたの目からどう見えるか知らないけど、人間の世界じゃあたしこれでも売れっ子モデルなの。醜いって言われてもねえ」
「許さない……貴様を許さんぞ」
「さようなら、野暮なファンガイアさん」
古怒田健志『小説 仮面ライダーキバ』より)

■オマケ:カットシーンについて

 よく「『キバ』はカットシーンが多いから、それも込み込みで見て評価して!」という人がいるけれど、テレビ番組とは「放送されたもの」が完成品なのであり、カットシーンを見ないと評価できない(全容を把握できない)という時点で、その作品は問題有りなのである。だがしかし、それにつけても『キバ』はカットシーンが多いので、『キバ』感想記事ではその回のカットシーンをピックアップしていこうと思う。

(その1)音也と糸矢

糸矢「お前(音也)は結婚式のご馳走にしてやる…!ゆりと結婚した後、ゆっくりとお前の命を吸い取ってやるからな…!」
音也「ふざけんな!こいつは俺のものだ。誰がお前なんかと結婚するか!」
ゆり「ふざけないで!誰があんたのものよ!」
音也「あぁ~この際だ。どっちか選べ!俺か、こいつ(糸矢)か。」
ゆり「…。どっちも嫌~!」
(第06話「リプレイ・人間はみんな音楽」未使用映像)

f:id:sebaOOO:20171007024817j:plain

f:id:sebaOOO:20171007024831j:plain

 音也(おとや)と糸矢(いとや)、あなたはどっち派!?

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp