千倍王鷹虎蝗合成獣

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『エグゼイド』第31・32・33・34話感想

仮面ライダーエグゼイド』の感想です。以下、ネタバレ注意。

第31話「禁断のContinue!?」(脚本:高橋悠也、監督:上堀内佳寿也)
第32話「下されたJudgment!」(脚本:高橋悠也、監督:上堀内佳寿也)
第33話「Company再編!」(脚本:高橋悠也、監督:田村直己)
第34話「果たされしrebirth!」(脚本:高橋悠也、監督:田村直己)

【前回】『エグゼイド』第29・30話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣
【次回】『エグゼイド』感想:第35話「Partnerを救出せよ!」 - 千倍王鷹虎蝗合成獣

■すまん、ありゃ本当だった。

天ヶ崎恋「皆様おはようございます。幻夢コーポレーション代表取締役社長、天ヶ崎恋です。当社で新発売したゲーム、『仮面ライダークロニクル』について、先日衛生省からリコールの発表がありました。」
 
日向恭太郎「『仮面ライダークロニクル』をプレーし、ゲームオーバーになると、感染者は消滅。死に至ります。」
 
天ヶ崎恋「しかしそれは、スリリングなゲームを楽しんで頂くための、一時的な演出であって、商品の欠陥ではありません。全てのバグスターを倒してクリアの証しを集め、究極のバグスター、つまり、ラスボスを倒すことで、消滅した全てのプレーヤーを、復活させることができるのです!たとえ勉強や運動が苦手でも、仕事や人間関係が上手くいかなくても、誰でも、ヒーローになれる!レベルを上げてゲームを最後まで攻略すれば、人類を救える。それが…『仮面ライダークロニクル』。あなたがヒーローになるのは、今です。」
(第27話「勝者に捧ぐlove & peace!」より)

 これはバグスターのついた嘘だと、思っていたら…?

永夢 「本当に黎斗さんですか?なんであなたが、生きてるんですか?」
新黎斗「私はゲームマスターだ。万が一自分がゲームオーバーになった時の対策を、していないとでも思ったか?(中略)このガシャット(プロト『MAX』オリジン)は私が一番最初に開発したアルファ版でね。コンティニュー機能が搭載されている。ちなみに私のライフは1つ減って、残り98個だ。(中略)私の才能がこの世から消えることがあれば、それは大いなる罪。だから消滅した人間のデータを保存し、コンティニューできるシステムを作った。
永夢 「何がコンティニューですか…。命を、ゲーム感覚でもてあそぶなんて。」
飛彩 「本当に『ライダークロニクル』をクリアすれば、消滅した人間がよみがえるのか?」(中略)
新黎斗「消滅した人間のデータは、感染したウイルスと同じ種類のプロトガシャットに保存される。失った恋人と再会できるかどうかは、君次第だ!」
(第31話「禁断のContinue!?」より)

 本当だったの!?

 よかった…!「ライダーゲージに気をつけて。ゼロになったらゲームオーバー。死んじゃうよ!」(第03話)とか、「もしも、戦いに負けてゲームオーバーになってしまったら、そのプレイヤーは消滅しちゃうの!」(第25話)とかポッピーピポパポが言ってたけど、あれは嘘だったんだ…!よかったよかった…。んなわけあるか~い!!(怒)ゲームキャラは死んでもコンティニューできるけど、人間は死んだらコンティニューできない、という対比があったからこそ「ゲームオーバー=死」という設定に意味があったのに、人間サイドも「その」技術(データバックアップ)を確立しているということになったら、前半の確執は何だったの!?ってことになるやん…!とりあえず、鏡親子は大我に謝罪した方がいいと思うの…!

PP 「また(『仮面ライダークロニクル』の)プレーヤーが増え始めたみたい。パラドの作戦、成功だね。」
パラド人間にとって、一番の宝は命だ。
PP 「命…?」
パラド俺たちバグスターと違って、あいつらの命はたった一つしかない。その命を守るために、医療なんてもんが、栄えるぐらいだ。
PP 「そっか。なくした命が取り戻せるってわかれば、みんな一生懸命ゲームをプレーするもんね!」
(第27話「勝者に捧ぐlove & peace!」より)

 はい、というわけで、第31・32・33・34話は突っ込み所満載だったので、まとめて一気に見ていこうと思います。『エグゼイド』、第25話(シリーズ急展開)以降、何かガバガバだぞ…?

■「『ときめきクライシス』は絶版だ。」

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 天ヶ崎恋/ラヴリカが死んだあああ!?

 呆気なさ過ぎる…!というか、勿体無ェ~!!一番、「ゲーム」モチーフであることに意義のある敵幹部怪人だったやん!ドラゴンはよくある、パズル&ファイターもまぁある、<恋愛>がコンセプトで、<好感度>を武器に戦う怪人なんてなっかなかいないぞ!?酷いのは、ラヴリカにトドメを刺したのは正宗だけど、その前に永夢がリプログラミングで「物理攻撃無効」の特性を「無かった」ことにしたことである。リプログラミング万能過ぎない!?元々は<初期化>する能力でしょ?黎斗の『デンジャラスゾンビ』(死)の力を無くして生身の体に戻すのは解かる。ポッピーの敵キャラとしての記録を無くして元の記憶に戻すのもまぁ解かる。でも、モータスのバイクを無くしたり、ラヴリカの「精神攻撃のみ有効」能力を無くせるのはやり過ぎだろ…!『爆走バイク』(レースゲーム)や『ときめきクライシス』(恋愛ゲーム)のシステムを<改造>しているわけだから。そこは流石に、ルール違反じゃあねぇか!?「できるものはできるんだから仕方ない!」と言われたらそれまでだが…!もっと倒し方あっただろ~!「永夢×ポッピー」&「飛彩&小姫」&「大我×ニコちゃん」のラブ!ラブ!ラブ!恋愛コンボ!とかでよ~!…天ヶ崎恋は、ポッピー闇堕ちのため「だけ」に用意されたんだろうな…!

 でも、クロノス(時の神)の<ポーズ(一時停止)>のチカラは面白いと思いました。クロニクル(年代記)にも掛かってるし(『鎧武』におけるゲネシス(創世記)みたいなもんね)。

■永夢のゲーマー観がよくわからん…!

新黎斗「レベル0は無の力。私に捕まればウイルスが抑制され、君のレベルは徐々に下がる。(中略)パラド!ポッピーは削除させない。彼女は私が生み出した、命だ!」
永夢 「コンティニューであなたが手に入れたのは、自分の命じゃない。罪を償う機会です。パラドを攻略して、『仮面ライダークロニクル』を終わらせる。あなたには共に戦う義務があります。」
新黎斗「私の才能が必要になったか。」
永夢 「誤解しないでください。あなたのことを一生許すつもりはありません。」
新黎斗「許しを請う気など、ない。」
永夢 「マックス大変身!ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」
新黎斗「グレードゼロ!コンティニューしてでも、クリアする!」
パラド「フッ…まさか、お前たちが手を組むなんてな。」
永夢 「大切な人々の命を守るためだ!」
新黎斗「不要なお前を削除するためだ!」
(第31話「禁断のContinue!?」より)

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 「ノーコンティニューでクリアするためなら、レベルダウンも辞さないぜ!」(by永夢)えぇーッ!?それもアリなんだ…!確かに、レベル0(新黎斗)の力が無いと永夢がパラドに乗っ取られる!という設定は用意されてたし、<デバフ(弱体化)>のあるゲームも多々あるけれど、主人公サイドが率先して使用する、という流れはどうなのよ…?それに、永夢は以前「格上相手にどう攻略するかがゲームの醍醐味」って言うとったやん!

怪人「この女の体は乗っ取った。システム起動。レベル30。」
PP「レベル30!?」
M 「へえ~、『ゲキトツロボッツ』のラスボスのガットンじゃん。行くぜ。」
飛彩「待て研修医!今、お前は戦うべきじゃない。ガシャットを俺によこせ!」
M 「誰が渡すかよ。これは俺のゲームだ。俺と『ゲキトツロボッツ』しようぜ。大大大変身!」
影山ヒロノブ「アガッチャ!ぶっ飛ばせ!突撃!ゲキトツパンチ!ゲ・キ・ト・ツロボッツ!」
M 「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」
(ガットンに突撃してもぶっ飛ばせないM。)
M 「痛…!さすがにレベル差きついな。(エナジーアイテムを見つけるM。)お?だったら…!こいよ!こいよこいよ!」
影山ヒロノブ「鋼鉄化!」
M 「どうした?こいよ!鋼鉄化からの…!マッスル化!」
影山ヒロノブ「マッスル化!」
M 「飛んでけ!(ガットンにゲキトツパンチするM。)」
PP「凄い…!」
M 格上相手にどう攻略するかがゲームの醍醐味だろ。
(第19話「Fantasyは突然に!?」より)

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 あ、違う!これはパラド(M)の台詞だ!

 でも、レベル0ゲンムの<レベルダウン>のチカラ自体は(アイデアとして)面白いと思いました。レベルXの“X”は<未知数>だったり、ゲンムはイレギュラーな存在として上手く(悪く言えば「いいように」)使われてるね。

■永夢のドクター観もよくわからん…!

永夢 「ここは病院です。たった1つしかない命の…コンティニューなんてできない命の大切さがわからない人が、いていい場所じゃない。」(中略)
新黎斗「(スマホを見ながら)パラド、見つけたぞ。」
PP 「お願い、勝手なことしないで!」
永夢 「もう何を言っても無駄ですよ。病で苦しむお母さんをそばで見てきたはずなのに…。命が大切っていう当たり前のことも、この人には理解できないんだ。
新黎斗「理解してるさ。だからこそ命をデータとして復元する、君たちドクターには不可能な偉業を私は成し遂げた。」
(新黎斗の胸ぐらを掴む永夢。)
永夢 「ポッピーごめん。こんな人と、協力できない。」
(第31話「禁断のContinue!?」より)

 「命を大切にしない奴なんて大嫌いだ!」はい、『ゴースト』でタケル殿が何度も訴えてきたことですね。そうなんです、主人公は「いのちだいじに」キャラなのが常なんです。『エグゼイド』の永夢の例外ではなく、人が安易に生き返ることをよしとしない性格だと、思っていたら…?

永夢「飛彩さん。プロトガシャット、絶対に取り戻しましょう。」
飛彩「亡くなった命がコンティニューできるなんて、本来ドクターの俺たちが認めていいことじゃない。」
PP「でも、小姫ちゃんにもう一度会いたいんでしょ?」
永夢小姫さんの命をよみがえらせることが、正しいことなのかどうか、僕にもわかりません。でもそれで飛彩さんが笑顔になれるなら、応援します。
(第33話「Company再建!」より)

 あ、それはOKなんだ…!?

 新黎斗の思想は否定するけど、彼の発明した技術は惜しみなく利用するんだ…!リプログラミングといい、レベルダウンといい、「天才ゲーマー」としての側面がパラドのそれだとすると、「宝生永夢」自身は、利用できるものは何でも利用する性格なのかもしれないな…!永夢は<効率厨>ってことだね(笑)あと、これも気になったな~!

永夢 「ポーズって、プレーヤーがゲームを中断する時に使うものですよね?つまり動けるのはプレーヤーであるクロノスだけ…。だけ…だけ?あっ…ああーっ!ああーっ!1つだけ攻略法が!
新黎斗「その手があったか。さすが天才ゲーマー!」
PP 「何?何?2人とも天才すぎてなんにもわかんない!」
飛彩 「詳しく教えろ。」
新黎斗「チャンスは一度きりだが、理論上、ポーズの力を封じる手段がある。」
新黎斗、正宗に勝負をけしかけるも、ライダーゲージが0(ゲームオーバー)になってしまう。
永夢 「飛彩さん、援護を!」
正宗 「はっは~ん、君たちか。(中略)奇襲攻撃のつもりか?(中略)無駄だ。」
諏訪部純一「ポーズ!」
正宗 「大事な商品を傷つけたくないんだがな…。」
新黎斗「かかったな。(クロノスを羽交い絞めする新黎斗。)ポーズはプレーヤーであるクロノス以外の動きを止める。つまり、お前のバグヴァイザーⅡの中に引っ込んでいた私には、ポーズがかかっていないのさ!
諏訪部純一「リ・スタート!」
新黎斗「永夢、こいつの抗体をリプログラミングしろ!」
(第33話「Company再建!」より)

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 新黎斗なら死んでもいいんだ…!

 でも、新黎斗の<残機(コンティニュー機能)>のチカラ自体は(アイデアとして)面白いと思いました。ただ、永夢には<逡巡>してほしかったよね。バグスター化したとはいえ新黎斗は元人間なのだから。

■この親にしてこの子あり

永夢「ラヴリカのゲーム病だ。」
灰馬頼む!このことは内緒にしてくれ。衛生省が禁止してるゲームをしていたなんてバレたら、私の立場が~!
永夢&PP「言わない言わない!」
灰馬「よかった…。」
飛彩「なぜ『仮面ライダークロニクル』をプレーしていた?」
灰馬小姫ちゃんを失って悲しんでるのはお前だけじゃない。『仮面ライダークロニクル』をプレーすれば、消滅した人が復活する。そう思って…。でも、結局、1体も倒すことができなかった…。自分が情けない!
飛彩「親父…。」
PP「ずっと戦ってたんですね。」
永夢「もう無理しないでください。院長の体は、僕たちが治しますから。」
(中略)
PP「院長、普段はお調子者だけどやる時はやるんだね。」
飛彩当たり前だ。俺が、誰の背中を見てドクターを志したと思ってる?
永夢「そうですね。」
飛彩「親父の分も、なんとしても『仮面ライダークロニクル』をクリアしなければ。」
(第32話「下されたJudgment!」より)

 待て、待て、待て、待て!!

 いい加減、突っ込み疲れちまったよ…!何「イイハナシ」にしようとしてんの!?大御所or芸人枠はスケジュールの調整が難しくて、だからこそ例えば『ドライブ』だと本願寺純(片岡鶴太郎)は家族サービスに勤しんだり、『ゴースト』だと仙人(竹中直人)は神出鬼没だったりするんだけど(おっちゃんは、イーディスとして暗躍してたのかもしれない…!)、鏡灰馬も博多華丸が忙しくてここ暫く出番が無かったから、このようなシーンをインサートしたのは解かる。でも、はっきし言ってやってることは<悪>よね院長…!飛彩も「俺が、誰の背中を見てドクターを志したと思ってる?」なんて言うてるけど、前半の灰馬は衛生省(日向恭太郎&ポッピー)に媚び諂うキャラで、尊敬できそうな言動しとらんかったやん…!(第07話では、灰馬に「貴利矢について調べろ」とこき使ってたし飛彩…!)<反面教師>としてなら解かるけどさ(笑)

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 嗚呼、でも第33・34話を見ると納得ですわ…!

■貴利矢も復活すんのかよ!?

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 大森敬仁、本当に形振り構っていられないんだな…!

[了]

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