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千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

『エグゼイド』第17~24話感想

 久々の『エグゼイド』各話感想は第17~24話の豪華2×4本立て!(とか言いつつ、実際は未更新分の簡易版なんですが…!)

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■第17話「規格外のBURGSTER?」(山口恭平×高橋悠也)
■第18話「暴かれしtruth!」(山口恭平×高橋悠也)

 バグスターの「スター」には<花形(SATR)>の意味も含まれているのではないかと、最近思うようになってきた。ゲームユーザーはプレイアブル(操作)キャラクターに感情移入するのは勿論のこと、<敵役>(特に“BOSS”キャラ)にも少なからず思い入れがあるはず。敵、味方問わず、ゲームキャラは皆“SATR”だ。それ(架空の存在)が現実世界に出現し、人間を襲うから「バグ」なのであり、バガモンは「所詮、我は敵キャラ、いつかは倒される運命よ…!」と嘆いていたけど、君を愛する者はいっぱいいると思うよ…!(ナンジャソリャ)これは、『仮面ライダー』シリーズも同じことが言えるよね(ヒーローだけでなく、「怪人」に魅力を感じる人も多い)。これは偶然だろうけど、初代「仮面ライダー」が<飛蝗(バッタ)>の改造人間(<昆虫>モチーフ)で、ゲームのバグの由来も<害虫(BUG)>というのが面白い。虫が嫌いな人、多いからな~!『エグゼイド』第17・18話は『ドライブ』第20話「西城究はいつからロイミュードだったのか」を再度やり直した話なんだろうけど、ヒロイン「ポッピーピポパポ」もまたバグスターの一人というのも相俟って、前作より上手く色んなものが描けていたと思います。『ドライブ』アンチだからこんなこと言ってるんじゃあないよ!?

■第19話「Fantasyは突然に!?」(中澤祥次郎×高橋悠也)
■第20話「逆風からのtake off!」(中澤祥次郎×高橋悠也)

 「ガシャットギアデュアルβ」(ブレイブファンタジー&スナイプシミュレーションゲーマー)販促回。同時に、M(もう一人のエム)が永夢を乗っ取る(?)話でもある。ずっと勘違いしてたけど、「僕」の方が本来の人格で、「俺」の方がバグスターなのね~。珍しく(これまた?)、『エグゼイド』を批判するけれど、『MABXX』も「デュアルガシャット」も、ゲーマドライバーの「2本刺し」の良さを奪ってる気がするなぁ。や、「変身すると2人に!」とか「2種類のフォームに変身!」とか「2人分の強化フォームに変身!」という売りにはなっているけれど、例えば『MABXX』で変身(分身)した後に、「俺は更に『爆走バイク!』」「僕は更に『シャカリキスポーツ』!」とか出来たらそれが一番理想的だった。レベル幾つになるんだろうコレ?(笑)『BBSL』×『ジェットコンバット』とかね。というのも、最近レベル3(ゲーマ達)が出て来ないじゃない?まぁ、変身しても太刀打ちできないという理由付けはあるけれど。『タドルファンタジー』の<魔王>感がいいね。バグスターウイルスを召喚・使役したり。変身すると身体が蝕まれる描写もダークっぽくて良い。大我はその辺克服してそうね。どうでもいい話をすると、海外的には『DQ』より『FF』の方が売れているので、「(ドラゴン)クエスト」より「(ファイナル)ファンタジー」ゲーマーの方が強いというのはある意味正しいのだ。更にどうでもいい話をすると、「シミュレーション」と聞くと自分は「コーエー」&「クエスト」社を思い浮かべるのだけれど、これらは<WAR(戦争)‐SLG><SL‐RP(ロールプレイング)G>なのであって、スタッフ的には「艦隊で殲滅!」系なイメージなのね(もしくは<RTS>?)

■第21話「mysteryを追跡せよ!」(諸田敏×高橋悠也)
■第22話「仕組まれたhistory!」(諸田敏×高橋悠也)

飛彩「やはり、お前に向いてるのはゲーム医療ぐらいだな。CRにスカウトしてくれた、ポッピーピポパポにせいぜい感謝しとけ。」
PP「あっ…それ私じゃないんだ。天才ゲーマーMを推薦したのは、黎斗なの。
永夢「えっ…。」
飛彩「ゲンムが…?」
(第21話「mysteryを追跡せよ!」より)

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永夢「はじめまして。聖都大学付属病院の宝生永夢です。」
正宗「永夢…君が?」
永夢「僕のこと、知ってるんですか?」
正宗「用件はなんだ?」
永夢「去年のクリスマス、あなたに面会に来た、九条貴利矢という監察医が消されました。あなたの、息子の手によって。」
正宗「そうか…。彼には期待していたんだが…。」
PP「期待?」
永夢「あの日、貴利矢さんに何を話したんですか?」
正宗「君なら止めてくれるのか?私の息子を。(中略)世間は、2000年問題の直後だった。
PP「2000年問題ってなんですか?」
永夢「西暦が2000年になる時、世界中のコンピューターに誤作動が起こるかもしれないって言われてた問題です。まあ結局は何事もなく終わって…。」
正宗「いや、あの時人類の運命が変わった。コンピューターのわずかな誤作動によって人知れず生まれていたんだよ。バグスターウイルスが。
PP「えっ…。」
正宗そのことに気づいたのが、黎斗だった。
(第21話「mysteryを追跡せよ!」より)

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永夢「なんで人の命を脅かすようなことを…?なにがあなたをそんなふうにさせたんですか?」
黎斗「もはや私の計画も崩れた。正直に話そう。全てのきっかけは君なんだ。永夢。
永夢「えっ?」
PP「どういう意味?」
黎斗「16年前、当時私は、父が経営する幻夢コーポレーションで、ゲームの開発に関わっていた。まだ中学だった私は、大ヒットゲームのアイデアを量産し、自分の才能に惚れていた。そんな時、一通の手紙が届いた。(中略)差出人は宝生永夢。手紙には、商品化してほしい新しいゲームのアイデアが書いてあった。その時私は、自分の才能が、この世で一番とは限らないことを知った。
PP「そんな手紙を?」
永夢「そういえば子供の頃、書いた記憶が…。」
黎斗「そのたった一通の手紙が、私と君の運命を、大きく変えた。(中略)バグスターウイルスを利用すれば、かつてないゲームを開発できるかもしれないと、考えた私は、実験のため、サンプルゲームを君に送った。
永夢「覚えてる!手紙のお礼にって、開発中のゲームが届いて、当時喜んだ記憶が。」
黎斗君はそのゲームをプレイして、バグスターウイルスに感染したんだ。
PP「黎斗が、永夢をゲーム病に…?」
黎斗「ああ…。」
(第22話「仕組まれたhistory!」より)

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黎斗「私は…時が来るのを待ち続けた…。そして6年前、君の体内のバグスターが、成長していることを確信し、財前美智彦に、君の手術を依頼した。成長したバグスターウイルスを採取するために、君と財前を利用したんだ。
PP「じゃあ、全てのバグスターウイルスは…。」
黎斗「ああ。永夢から採取したウイルスが、元になっている。許されないことをしたのはわかってる。けど…!このまま、見殺しにされてもおかしくない…。でも…永夢…。」
永夢「もう…いいですから。これ以上、ストレスをためると危険です。」
黎斗「こんな私を…こんな私を…本当に救ってくれるのか?」
永夢「あなたがしたことは、許されることじゃない。でも…。患者を、恨むことはできません。ドクターとして。
黎斗やはり、君は水晶のような人だ。君の中に私の心を映し、優しく輝きを放っている。
(第22話「仕組まれたhistory!」より)

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黎斗「フフフフフ…!君ほどだましやすい人間はいない。」
永夢「どういう意味ですか?」
黎斗「私がゲーム病にかかったのは…。全て計画のうち。フフッ…。私のアジトが、衛生省に嗅ぎつけられてしまったからね。時間稼ぎに利用させてもらった。」
PP「まさか…CRに身を隠すために!?」
永夢「さっきの涙は…。」
M 「全部ウソだったのか!?」
黎斗16年前から君は、透き通るように純粋だった。その水晶の輝きが、私の才能を刺激してくれた!君は最高のモルモットだ!!君の人生は全て、私の、この、手の上で、転がされているんだよ!!
(第22話「仕組まれたhistory!」より)

 説明乙!さぁ、次は強化フォーム回だッ!

■第23話「極限のdead or alive!」(山口恭平×高橋悠也)
■第24話「大志を抱いて go together!」(山口恭平×高橋悠也)

 飛彩「研修医!お前がそれ(新しいガシャット)を使え!」
永夢「えっ…僕が!?」
飛彩「お前は、『MABXX』を生み出した!その理由は、お前自身にある!」
永夢「僕、自身…。」
飛彩「どこかで見覚えがあるはずだ!」
M 「そうなのか?」
永夢「あっ、そういえば、子供の頃、新しいゲームを考えるのが好きで、その時のアイデアと似てる。オレンジとグリーンの、2人組のヒーローで。
飛彩「やはり…。お前ならそのガシャットを使えるはずだ!」
影山ヒロノブガッチャーン!ガッチャーン!
永夢「動け!おい!」
大我「ブレイブ、てめえの見込み違いだったようだな。」
飛彩「そんなはずはない。監察医はずっとお前の秘密を調べていた。その理由は、バグスターを根絶するために、世界で初めてのバグスターウイルスを探していたからだ!(中略)お前の体内のウイルスは、全てのバグスターを、全てのガシャットを生み出した根源。お前には、ガシャットを生み出す力があるはずだ!
影山ヒロノブガッチャーン!ガッチャーン!ガッチャーン!
永夢「頼む…動いてくれ!」
ニコ「ああ…やっぱ無理だって!」
PP「大丈夫。永夢ならきっと…。」
飛彩永夢!永夢、お前の運命はそんなものか!お前が信じた監察医は、お前に全てを託したんだぞ!
 
貴利矢「お前の運命は…お前が変えろ!」
 
永夢「貴利矢さんが残してくれた希望…。絶対に無駄にしない!
M 「俺の運命は、俺が変える。
(『MMX』を生み出すM。)
ニコ「えっ!?」
大我「あいつ、やりやがった。」
影山ヒロノブマキシマムマイティX!
M 「変身。
影山ヒロノブマキシマムガシャット!ガッチャーン!レベルマッークス!最大級のパワフルボディ!ダリラガン!ダゴズバン!最大級のパワフルボディ!マキシマムパワーエーックス!!
(第23話「極限のdead or alive!」より)

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リプログラミング
ヒトのDNA配列に組み込まれたバグスターウイルス因子を消去し、ヒトの正常なDNA配列に再構成すること。

 劇中で貴利矢が遺し示したとされる『リプログラミング』という技術。実は遺伝子研究に関わる、れっきとした医学用語なんです。「初期化」とも呼ばれるその技術は、劇中でも説明されていたように遺伝子を書き換えることによって病気の予防に活用できる可能性を秘めた、再生医療の研究では既に活用されている近未来的な医学技術です。
 番組が始まる当初から医療監修として番組に関わる全ての医療的側面を監修していただいている林昇甫(はやししょうほ)先生は、ライダーの敵をウイルスに設定した時点でこのリプログラミングを番組に取り込むべきと提案してくださっていました。本来のウイルスはヒトの細胞の中に侵入し、ヒトのDNA複製の力を借りることで増殖をします。そもそもこうしたウイルスの感染増殖機構が遺伝子と大きな関わりを持っていることから、この提案をしてくださっていたのです。劇中でバグスターが倒されるたびに強くなるのも、DNA情報を組み換え突然変異を繰り返して増殖するというウイルスの特性を生かしたもの。つまりこうした特性をもつウイルスへの対抗手段として、『リプログラミング』という遺伝子操作は最強と言ってもいい技術かもしれません。(ちなみにウイルスとコンピューターウイルスの性質はとても良く似ています。そもそもコンピューターウイルスと名付けられているのもその為ですが、つまりはハード機を「初期化」するようにDNAを初期化することで健康な状態にもなれるわけですね。)
(大森敬仁『エグゼイド』(第23話「極限のdead or alive!」HIGHLIGHT!より)

M「俺のレベルはマキシマム。レベル99(ナインティナイン)だ!」

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 ライドアーマーかな?(『ロックマンX』の)

 <最大級“MAXIMUM”>の名は『星のカービィ』の「マキシマムトマト」から取られたのかもしれないし、そうではないのかもしれない(そう言えば、自分は未プレイなのだけど、『ロボボプラネット』なんてのが出てたのね~。知らんかった…!)『ゲキトツロボッツ』は「ゲーマを自分に<乗せる>だったけど、『MMX』は「自ら巨大ロボットに<乗る>というコンセプトが良し!(「パワードスーツを<着る>の方が正?)思い返すと、第11話でエグゼイドがゲンムのライダーゲージをゼロにして、黎斗は『デンジャラスゾンビ』の力(<不死身>の力)を入手したわけだけど、第23話で永夢が『MMX』の力で<リプログラミング>することで黎斗を<生ける屍>から<生身の人間>に戻して(治して)あげた、というのは「優しい力」だなと思った。『平成ジェネレーションズ』で財前美智彦が全ての人間を改造する(怪人化させる)ことで死や病を超越する!と言った時、永夢は静かに怒っていたけれど、永夢は「誰も死なせたくない」と思いつつも、何処かで「人はいつか死ぬ(だからこそ命は尊い)」ということをちゃんと解かってる男だと思うのよね。プラス、永夢が黎斗が自分にしてきたことに対して怒らない(あまつさえ許してしまう)のは、天才ゲーマーとして活躍した時代も、ゲーム医療のドクターとして活動する今も、全てが自分を構成してきたもの(しているもの)として受け入れてるからなんだろうな。日常のありとあらゆるものが、自分自身を形作るものなのだ。

■「ゲームばっかりしてなさい。」

會川 (中略)……僕は20代のころからよく批判されたのが、あいつは17~18歳でデビューしているから人生経験がない。だから脚本が薄いということだったんです。
 でも、人生経験なんて、生きていれば誰だって積むと思うんです。逆に言えば僕は、早い時期に業界に入ってずっと業界でガリガリやってきたんだから、じゃあその人生経験はないことになるの? じゃあ、中学のときから漫画家を目指して漫画以外のことをやってこなかった過去の偉大な漫画家さんたちはどうなの? と思います。
 そういうことだと思います、本当に。僕は本当にそう思う。たとえば、一日中ゲームしていたからって、そのゲームしていたことが無駄になるわけじゃないし、ネットゲームにはまってそれが縁で結婚する人たちだって実際にはいるわけだし。
―― 経験にも上下はないと、思っていらっしゃる?
會川 だと思います。他人に迷惑をかけない限りは。ゲームをやってると云々みたいな、周囲が規定している「常識」は、時代によって簡単にひっくり返るものなんだと思いますし。第二次世界大戦後、日本の常識が全てひっくりかえったようにね。
會川昇「人は必ずブレるもの「UN-GO」脚本・會川昇氏が語る【後編】」より)

 會川昇は良いこと言うなぁ…!「ゲームばかりして!」とか「特撮ばかり見て!」とか言う人もいるけれど、「何だって力になる」、と自分(達)を正当化しつつ、本記事は筆を置こうと思います。

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp