千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

好き好き大好き!三条さん!

 皆様はじめまして!私の名前(HN)は「リ:バース」。『千倍王鷹虎蝗合成獣』の副管理人で~す!「平成仮面ライダー」シリーズの脚本家の中では、三条陸先生(以下、三条さん)が一番好きです!好き好き大好き、超愛してる!今回は、三条さんが如何に凄い御仁なのかを、『フォーゼ』第09話「魔・女・覚・醒」&第10話「月・下・激・突」を例(サンプル)にじ~っくり、た~っぷり、ご説明しちゃいま~す!

■密・林・蜥・蜴 ~Dragon Rider~

ユウキ「これが、友子ちゃんの部屋…?超~個性的…!」
弦太朗「あいつの考えてることが、まったくわかんねえ…!また蝉(セミ)か…!」
ユウキ「蛹(サナギ)…!」
弦太朗「繭(マユ)…?変身(変態)…?…あいつ、自分を変えたいんだ!」
(『フォーゼ』第10話「月・下・激・突」より)

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 『フォーゼ』の1クール目(年内放送分)は仮面ライダー部」編という位置付けで、特に「第01~12話」は2話前後編フォーマットで、各メンバーの紹介(掘り下げ)がなされてるんですね。で、大文字さん&友子ちゃんの話(第07~10話)は、三条さんの脚本回!中島かずきが冬映画(MEGAMAX)のホンを執筆する都合で、スポットとして入られたわけです。メインだけでなく、サブとしても手堅い仕事ができるなんてすご~い!

●第01話「青・春・変・身」第02話「宇・宙・上・等」
・如月弦太朗(主人公)と、城島ユウキ(ヒロイン)の掘り下げ回。
・主人公&ヒロイン=トラッシュ&ギーク(不良&オタク)と描写。
●第03話「女・王・選・挙」第04話「変・幻・暗・躍」
・風城美羽(クイーン)掘り下げ回。この回でライダー部の部長へ。
・クイーンフェスで彼女が学園のカリスマ的存在であることを描写。
●第05話「友・情・表・裏」第05話「電・撃・一・途」
・神宮海蔵(情報通)の掘り下げ回。友情に懐疑的である事を示唆。
・スラッカー(遊び人)パーティ開催で交友関係が広いことを描写。
●第07話「王・様・野・郎」第08話「鉄・騎・連・携」
・大文字隼(キング)の掘り下げ回。以降パワーダイザー操縦者に。
アメリカンフットボール部の主将かつQB。父親との確執を描写。
●第09話「魔・女・覚・醒」第10話「月・下・激・突」
・野座間友子(ゴス子)掘り下げ回。オカルティックな才能を発揮。
スクールカーストの負の一面とそれに打ち勝ち克服する姿を描写。
●第11話「消・失・月・戸」第12話「使・命・賢・命」
・歌星賢吾(副主人公)掘り下げ回。何気に城島ユウキ回でもある。
・ライダー部メンバー全員大活躍!これをもって、ライダー部完成。

 『フォーゼ』のメインキャラクターは、弦ちゃん以外は昭和の『仮面ライダー』(初代~『アマゾン』)にちなんだ(あやかった)名前が付けられてるんですけど、

仮面ライダーフォーゼアナグラムの秘密
●うたほし・けんご(歌星賢吾)→ほんごう・たけし(本郷猛/仮面ライダー1号)
●じょうしま・ゆうき(城島ユウキ)→ゆうき・じょうじ(結城丈二/ライダーマン
●かざしろ・みう(風城美羽)→かざみ・しろう(風見志郎/仮面ライダーV3)
●大文字隼→一文字隼人(一と人を足した「大」から/仮面ライダー2号
●JK→神敬介(イニシャル/仮面ライダーX)
●野座間友子→AMAZON(NOZAMAの逆読み/仮面ライダーアマゾン

 『フォーゼ』の第09・10話は、サブキャラクターの名前も『アマゾン』由来なんです!

三条 (中略)野座間は「アマゾン」の組み替えなので、9、10話の友子の回に出てくる鵜坂律子の「リツコ」はアマゾンヒロインの「岡村りつ子」から名付けたんですよ。(中略)さらにアマゾンと交流する少年が「岡村まさひこ」というんですが、友子を巡る3人組のなかに「岡村雅美」という子もいます。で、律子の名字の鵜坂は、アマゾンの1話で殺されちゃうんですが、りつ子とまさひこのおじさんの「高坂教授」から「鵜坂」としました。
三条陸仮面ライダーフォーゼの教科書』より)

 昭和ライダーにも詳しいなんて、やっぱ三条さんは一流だな~!

■王・道・脚・本 ~JUMPISM~

友子 「今のままの私で良い…。そんなこと、初めて言われた。」
弦太朗「そのままで何が悪い!?むしろ問題児、大歓迎!この部には、お前より問題児が山ほどいるから、な?」
大文字「お前がよく言う。まあ俺も褒められた人間じゃないけどな。見栄っ張りの権力主義者だ。」
美羽 「私は自信過剰の高飛車女。」
JK 「見てのとおり俺は長いものに巻かれるチャラ男。」
ユウキ「私は我を忘れる宇宙オタク。はい!」
賢吾 「俺は…学校一のサボり魔、保健室の主だ。」
一同 「何だよ、それ!」
賢吾 「お前ら!」
弦太朗「でもみんな、すげえ所は超すげえんだ。それが俺達、仮面ライダー部だ!」
友子 「…………。」
弦太朗「黒くて不気味で霊感少女。勘が鋭くて油断がならねえ。そこがお前の魅力だろ?友子。」
(『フォーゼ』第10話「月・下・激・突」より)

 三条さんは、かつて週刊少年ジャンプで連載されていたダイの大冒険の原作者!だから真っ直ぐストレート、ド直球な<王道>脚本が書けるんですね~!上の仮面ライダー部員のやり取りなんて正に王道!ロード・オブ・ザ・キング、三条さんは王道だ~!劇団新感線の中島かずきも、三条さんの才能に嫉妬してたからな~!

中島 (中略)いまは書き手の体力が問われてます。慣れもあると思うんですけど、三条さんなんかはすごく慣れておられる感じがして、日々すごいなあと見ています。それに三条さんはやっぱりうまいんですよね。10話の、友子に向けてのライダー部全員の名乗りなんか、やられたあ!悔しいっ、って思いましたから。
中島かずき仮面ライダーフォーゼの教科書』より)

 特筆すべくは、『フォーゼ』第09・10話で友子ちゃんのポジショニング(≒能力)が変わってるんですよ。パイロット版(第01・02話)の友子ちゃんは、都市伝説好きなパソコン少女(同時に、仮面ライダーの名付け親)って感じだったけど、三条さんはスポット回で、より<オカルティック>なキャラ付けに舵を切ったんです。

 この回で友子のポジショニングをハッキリさせたいと中島さんに提案しました。それまではちょっと変わったゴス少女でパソコンで情報収集するキャラクターでしたが、それだけだと人脈で情報収集するJKと被ってしまうんですよ。なので彼女の役割をどうすれば良いか皆で話し合いました。その中で『サイボーグ009』の001や003のように物事の異変を最初に察知したり、何かを見抜くセンシティブな面を見せれば仮面ライダー部部員としても使いやすいのではという話になりました。
三条陸『宇宙船 vol.136』より)

 あ~あ、『フォーゼ』も三条さんメインなら良かったのにな~!

■点・火・鎮・火 ~ON/OFF~

 『フォーゼ』の驚異的な点は、40個のアストロスイッチを全て劇中で使い切ったこと!序盤(仮面ライダー部編)で約半分(20個以上)ロールアウトしてるんだけど、パイロット版は兎も角、中島かずきより三条さんの方がスイッチを出してるんです!塚田英明チーフPから超!信頼されてるってことですね!

●第01話「青・春・変・身」第02話「宇・宙・上・等」
[01]ロケット、[02]ランチャー、[03]ドリル、[04]レーダー、[07]パラシュート、[08]チェーンソー
●第03話「女・王・選・挙」第04話「変・幻・暗・躍」
[05]マジックハンド、[09]ホッピング
●第05話「友・情・表・裏」第05話「電・撃・一・途」
[10]エレキ、[12]ビート、[13]チェーンアレイ
●第07話「王・様・野・郎」第08話「鉄・騎・連・携」
[11]シザース、[14]スモーク、[15]スパイク、[16]ウインチ
●第09話「魔・女・覚・醒」第10話「月・下・激・突」
[06]カメラ、[17]フラッシュ、[18]シールド、[19]ガトリング、[20]ファイヤー
●第11話「消・失・月・戸」第12話「使・命・賢・命」
[21]ステルス

――(中略)40個もスイッチを出そうと思ったら、1話に1個くらいのペースで出していかないと追っつかないですよね。
三条 実際には1話に1個じゃなかったですけどね。2、3個同時にロールアウトするし、特に僕の担当回だと3個くらい平気で出てくるので、自然と三題噺みたいなことになっちゃうんですよ(笑)。
三条陸仮面ライダーフォーゼ公式読本 FOURZE GRADUATION』より)

 第10話のクライマックス、友子ちゃんの「盾で攻撃(炎)を避けちゃダメ!」の一言で弦ちゃんがシールドスイッチをオフにし、アルターゾディアーツの炎攻撃を吸収して逆転する!というシークエンスがたまらないですよね~!(「これがファイヤーステイツの力か!」と言う賢吾くんに、「弦太朗さんの力よ!」と反論(力説)する友子ちゃんマジ天使♪)友子ちゃんの「全てを受け入れる!」という弦ちゃんの心(精神)が、ファイヤーステイツの眠れる力を引き出した、という流れはドラマと販促がマッチしててお美事!お美事にございまする!ここで重要なのは、スイッチとは開閉装置であり、オン(開)だけでなくオフ(閉)があるということ!三条さんはその特性(それこそが売り!)に逸早く気付き、シナリオに織り込んだわけですね。

三条 この、切るっていうのがおもちゃ的にはおもしろくって。これを省いちゃったらたぶん「バース」と似ちゃうし、「W」や「オーズ」に対抗できませんと力説して(笑)。ずっと「オフです」、「勝敗はオフで決まると思うんで、オフが大事!!!」って言い続けていたんです。
 (中略)
 そのこだわりを自分の10話で挙げると、クライマックスのシールドを「オフ」するところなんですよ。実はシールドって意外とカッコイイことには使えないんです。盾は相手が強いところを見せるものなので。だから、そのシールドのスイッチをカッコ良く見せるのは、やっぱり「切る」ことなんだろうなと。(中略)そこで力が蓄積できることを友子に見抜かせて、アドバイスを信じてあえてシールドを切るという。僕としてのいちばんの見せ所はあのファイヤーステイツでキメる直前の、シールドを切るところです(笑)。あそこがカッコイイなと思って書いていました。
三条陸仮面ライダーフォーゼの教科書』より)

 井上敏樹小林靖子は、三条さんの爪の垢を煎じて飲みやがれ!

■完・全・変・態 ~Metamorphose

 実は、『フォーゼ』の第09・10話は、漫画家高遠るい氏に批判されてたりします。

 スクールカーストに挑み、ダメな奴を救う義賊のようなツラをしていながら、ここまで本当に追いつめられた奴は誰ひとり救ってないじゃないか、この話。物語上、怪人化した生徒に説教以上のフォローがあったのって、生活指導の先生の不良息子の話ぐらいだけじゃない?
 今日の、魔女軍団の中で偶然自分に近しい奴だけを「月に連れて行って」味方に引き込むやり方、あまりに薄汚いというか、象徴的だ。素晴らしい俺たちに会えたお前だけはもう大丈夫だよって。それをまた薄っぺらい言葉で飾ってフィクション内だけで「イイ話」っぽいルックスに整えているところとか、かなり気持ち悪い。実質的にやってることは、作中で悪として描かれている「選別」の再生産でしかないのに。
(「2011-11-13 - 高遠るいの日記」より)

 なに的外れな批判してんだ!この三流漫画家がッ!( ゚З゚)、ペッ

 弦ちゃんと我望(光明)理事長のやり方、というか思想は全然違うよ~。何故ならば、友子ちゃんに鵜坂律子は(魔女に)「変身しなさい」と言うのに対し、弦ちゃんの(そして友子ちゃんが最終的に導き出した)アンサーは「変身しなくてもいい」だからなんだ。

弦太朗「とにかく、ゾディアーツスイッチを渡してくれよ。」
友子 「ここには無いわ。儀式の時に、あのスイッチで私は月世界の魔女になる…!
弦太朗「月に逃げたって、何も変わんねえぞ。」
友子 「月にしか!月にしか私の心の理想郷は無いの!」
弦太朗「月にそんなもんは無え!わかんねえ奴だな。」

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(友子を月に連行する弦太朗。)
友子 「月に来ちゃった!こんな簡単に…!」
弦太朗「どうだ?お前の願いは叶えちまったぜ。ざまあみろ!何か良いことあったか?ん?」
(すすり泣く友子。)
弦太朗「泣くなって!俺はただ、友子にわかって欲しかっただけだ。月に来たって、お前はお前だぞ、って。見ろ!月はいつだってこんなだし、地球はいつだって地球だ!いつでも変わらねえ。お前も、変わんなくたって良いんじゃねえか?今のままで。
(『フォーゼ』第10話「月・下・激・突」より)

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律子「私の憎しみをこの中に全て…!」
友子「律子さん!」
律子「友子、変身の時よ。あんたも人を捨て、星を掴みなさい。」
アルターゾディアーツの杖を奪う友子。)
雅美「友子!?」
律子「何の真似?月世界の魔女はもう諦めるの?」
友子「月には、もう行ったから…。何も無い、冷たい所だった。」
律子「は!?」
友子「でも…暖かかった!私は、変わらない…変わらなくても良い。初めてそう言ってくれる人に出会えたから!」
(『フォーゼ』第10話「月・下・激・突」より)

 思えば、弦ちゃんは病弱な賢吾くんの代わりに「変身して」戦ってきたんだよね。『フォーゼ』は震災直後の作品ということもあって、明るくポップな世界観だけど、賢吾くんは亡き父(歌星緑郎)の為に孤軍奮闘してたわけで、意外と弦ちゃんは重いものを背負っているんだ。ある意味、仮面ライダーも怪人であり、<変身>とは過酷なこと、というのは平成一期に(高寺&白倉Pによって)描かれてきたことだけど、

・『クウガ』:仮面ライダーに変身すると、暴力を振るい続けねばならない。
・『アギト』:仮面ライダーに変身すると、人間から差別され迫害を受ける。
・『龍騎』 :仮面ライダーに変身すると、戦わなければ生き残れなくなる。
・『555』:仮面ライダーに変身すると、人間と怪人の境界に悩まされる。

『フォーゼ』にもその<悲哀>のテーゼがしっかり流れている。殴ると相手が傷付くし、自分の拳も痛む。そんな悲(哀)しみを背負うのは番長たる俺(如月弦太朗)一人で良い、というのが『フォーゼ』の臍なのです。

■怒・羅・威・武 ~SURPRISE-DRIVE~

 あ、そうそう。『ドライブ』の玩具の売り上げについてアンチ等から色々ひどい言われようですが、作品が面白くないせいではない。それは間違いなく。一番の原因はあなたですバンダイさん。デザインとクオリティをわかっているのかと。ベルト・武器はともかくとして、シフトカー関係があまりに酷すぎる。肝心の売り物がこれじゃあ本編が幾ら頑張ってもどうしようもないですって。この悲惨な状況で、某妖怪時計と戦うとか無理無理w

結論:売り上げの悪さに話は関係ない!(キリッ

 財団Bはブレイクガンナーとマッハドライバー炎をガンガン売って行けばよかったんじゃないかな。しかしまぁ、『サモンライド』にシフトカーと、『ドライブ』は各種媒体に恵まれませんでしたね。皆三条さんの脚本だからって、胡坐かいてたんじゃないかと思うくらいに。

 以上、【好き好き大好き!三条さん!】(『フォーゼ』第09・10話感想)でした。批判は一切受け付けません。三条さんを悪く言う奴はこの私、「リ:バース」が許しませんよ!三条さんのアンチは撲滅だ~!

■追記(2017/04/02)

 このブログに副管理人なんていません(byセバオーズ)

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp