千倍王鷹虎蝗合成獣

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『エグゼイド』第13・14話感想

仮面ライダーエグゼイド』の感想です。以下、ネタバレ注意。

第13話「定められたDestiny」(脚本:高橋悠也、監督:中澤祥次郎)
第14話「We're 仮面ライダー!」(脚本:高橋悠也、監督:中澤祥次郎)

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 零れ落ちる砂の様に誰も時を止められない♪その定め侵す者♪「僕が/俺が」消してみせる必ず♪

 『電王』ネタはさて置き、2クール目の初っ端(第13・14話)は「新展開突入」ということで、世界観&設定(衛生省、バグスターウイルス、ゲーム病、CR)の再提示と、1・2号ライダー(永夢&飛彩)の再掘り下げがなされる。プラス『マイティブラザーズXX』の販促(笑)これがホントの『Double‐Action』!

日向恭太郎「衛生省、大臣官房審議官の日向恭太郎です。本日は衛生省より、国民の皆様に、大切なことをお伝えしなければなりません。今、私たちの国は、新型ウイルスの危機に、脅かされています。人体に感染するように進化を遂げた、コンピューターゲームウイルス、バグスターウイルスの感染が、広がっているのです。感染すると、感染者のストレスによって、ウイルスは増殖し、やがては、バグスターウイルス感染症、通称、ゲーム病を引き起こします。直接人から人へ感染することは無いとの確認はとれておりますが、感染源については、現在調査中であり、予断を許さない状況でございます。ゲーム病を発症すると、感染者の体から、バグスターと呼ばれるゲームキャラクターが生まれ、私たちの命を脅かすのです。しかし心配はいりません。早期発見と、迅速な治療を行えば、感染者の命は守られます。電脳救命センターのドクターが、最先端の医療機器によって、万全の体制で治療に当たります。パンデミックを防ぐためにも、国民の皆様のご理解と、冷静な対応を、よろしくお願いいたします。」
(『エグゼイド』第13話「定められたDestiny」より)

 先ずは人間ドラマ。ゲストの膵臓ガン患者、白河一樹を通して永夢と飛彩の対比が描かれる。永夢と同い年なのに彼の指導医となった飛彩。同じく外科医で、年上である白河も飛彩の腕を認めている。永夢は貴利矢の死を吹っ切れないでいたが、飛彩は仕事に私情を持ち込むべきではないと一喝。同時に、患者に深入りすることもない飛彩だが、永夢は逆に寄添うことで「白河は飛彩の手術を望んでいる」ことに気付く。手術をする/しないを決めるのは医者ではなく患者、と言い張る飛彩だったが、半ば永夢に乗せられる形で白河に「する/しない」を問う。その後は永夢は天才ゲーマーとして、飛彩は天才ドクターとしてゲーム病のオペをする、という流れになるのが上手い。飛彩は<汗>が良かったね。術後、手術着がびっしょり濡れていたのが。

 お次は戦闘シーン。ライダーゲージがゼロでも活動可能で「死を超越した」と豪語する黎斗と、普通の人間が使用すると大量のバグスターウイルスに感染して「死ぬ」ガシャットで変身しても「死なない」Mの対比が描かれる。貴利矢の『爆走バイク』はMが、『ギリギリチャンバラ』(ガシャコンスパロー)は黎斗が使ったり、レーザー亡き後も販促は怠らないと(笑)ゲンムとエグゼイドは「1P・2P色違い」がコンセプトなんだろうけど、まさか「2人協力プレイ」をフォームチェンジに落とし込むとは…!これは本当にゲームならでは。レベル1、ゆるキャラ状態は「弱い」ということが1クール目では強調されたけど、MBXXは大変身前でも人型(今回はゾンビゲーマー)とそれなりに戦えていたので、これは新しい強さの表現。カラーリングもええね。一人キックホッパー&パンチホッパーって感じやね。ニコちゃん曰く、「僕」ではなく「俺」の方が元々の永夢の人格だったそうで、「僕(もう一人の俺)」は誰なのか?が2クール目の主軸になりそうね。

 人間ドラマでも戦闘シーンでも、「人間(医者)はコンティニューできない(死ぬ)」「怪人(ゲーム)はコンティニューできる(死なない)」という対比が描かれ、これが『エグゼイド』のテーマなんだろうと思う。

白河一樹「人は遅かれ早かれ、いつか死ぬ。ドクターという仕事は、常に死と、隣り合わせなんだよ。」
鏡飛彩 「ドクターは多くの患者の命を預かっているんだ。私情に引きずられてる暇はない。」

永夢 「わかってるけど、でも…。」
パラド「もうドクターなんてやめちまえよ。」
永夢 「どこかで…?お前…ゲンムに成りすましてた奴。」
パラド「俺はパラド。お前とは一度話がしたいと思ってた。人間は一度死んだらそれまで。そんなもん救うなんて、無理ゲーにもほどがあるだろ。お前の大好きなゲームなら、死んだってコンティニューできる。白衣なんて捨てて、気軽にゲームを楽しめよ。(中略)ドクターでいる限り、人間の死は避けて通れない。お前に耐えられるのか?」
永夢 「耐えられるわけない。誰かが、死ぬのなんて…。誰も死なせたくない。」
パラド「人間の命すらも、ノーコンティニューで救うってわけか。」
(『エグゼイド』第13話「定められたDestiny」より)

 九条貴利矢の「謎を追う」ポジションは花家大我に引き継がれたね。来週再来週(第15・16話)はニコちゃんがゲーム病になって永夢と接触したり、パラドが仮面ライダーに変身したりと、また話が大きく動きそうね。

[了]

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