千倍王鷹虎蝗合成獣

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『エグゼイド』感想:第02話「天才二人は no thank you?」

仮面ライダーエグゼイド』の感想です。以下、ネタバレ注意。

第02話「天才二人は no thank you?」(脚本:高橋悠也、監督:中澤祥次郎)

■領域(エリア)の騎士(ライダー)

 昭和の仮面ライダー「悪の秘密結社」と戦ってきたが、平成になると「秘密裏に悪事を働くって無理じゃね?」と高寺成紀が拘って(白倉伸一郎はそれを踏襲させられて)、『クウガ』のグロンギや『アギト』のアンノウンは一般人に認知され、警察が臨戦・応戦するという設定になったが、すると今度はスタッフが「描写すんのしんどくね?」となって、生み出されたのが『龍騎』のミラーワールドである。怪物(モンスター)は鏡の世界にいて、普通の人間には見えないが、仮面契約者(怪人)なら見れるし、向こう側に入れるというわけだ。この、怪人の<領域(テリトリー)>というアイデアは後続作品でも採用されることになる。『響鬼』では大自然の中で、『カブト』ではクロックアップして、『電王』では時の列車で過去に遡り、『W』や『フォーゼ』では風都や天ノ川学園という<箱庭>で、『鎧武』『ドライブ』『ゴースト』ではそれぞれヘルヘイムの森、どんより、眼魔の世界で怪人と戦う。同じ<領域(フィールド)>で戦うという点で、怪人と仮面ライダー<同族(同種)>というわけだ。『龍騎』は過去にこんな記事を書いてるのでよろしければどうぞ。

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 『エグゼイド』はその逆で、自ら<領域(エリア)>を生み出すのが面白い。バグスターはゲームの中にいる(というか、元々はゲーム内のBOSSキャラクターである)が、人間はゲームの世界に入ることは出来ない。逆に、ゲームの敵キャラは人間の世界に出て来る。だから、ゲーマドライバーで擬似的に仮想空間を再現し、コンピュータウイルスを駆除出来るようにする、という発想には驚かされた。てっきり、『グリッドマン』のように電脳世界に入り込んで戦うもんだと想像してたから…!しかも、エグゼイドならブロック、ブレイブなら宝箱など、各々のゲームにちなんだアイテムボックスまで生成され、戦闘を有利に進めている(エグゼイドならスピードUP、ブレイブなら新武器GETなど)これは『エグゼイド』ならではの個性よね。

 鏡飛彩(かがみひいろ)からは強烈なネタキャラ臭を感じる…!「加賀美(新)」「ヒーロー」「NEWHERO」ってことなのかな?看護師に変身ベルトと収集アイテムを手渡してもらうの、パイロット版だけでなく今後もやってほしいw「爆炎氷結ガシャコンソード」は『ヒロアカ』の轟焦凍クンを彷彿とさせる厨臭い剣やね。だがそれがいい短いけど今回はこのくらいで。昨日も一昨日も仕事で、今日も出勤なんや…!

■追記(2016/12/11)

舞 「冗談じゃないわよ。何様のつもりよ!?」
戒斗「タダでよこせとは言ってない。勝負をしろと言っている。もしもお前らが勝ったなら西のステージは返してやるし、それに…。このクラスAのロックシードもくれてやる。悪い条件じゃないはずだ。ランキングでドンケツの鎧武に、這い上がる最後のチャンスをくれてやろうっていうんだからな。」
舞 「でも、プレイヤーパスがなくなったら、もうこの街のステージで踊れなくなっちゃう!」
戒斗「当然だ。弱い奴に居場所などない。負け犬どもがただつるんで、チームを名乗るなんざお笑い種だ!いっそ消えてしまえばいい。」
舞 「そんな…。」
戒斗「さあ、どうなんだ?今のお前らに、戦って居場所を守るだけの力はあるのか?」
(『鎧武』第02話「必殺!パインキック!」より)

戒斗「葛葉紘汰、アーマードライダー鎧武。お前に聞きたいことがある。」
紘汰「俺に?」
戒斗「この一週間、お前はただ挑戦相手を迎え撃つばかりで、他所のチームのステージを奪い取りに行かなかった。より上位のチームに挑むこともしなかった。何故だ?」
紘汰「そんなこと、する必要ないだろ?俺達の居場所さえ守れれば十分だ。」
戒斗「フン、所詮は腰抜けか。」
紘汰「なんだと!?」
戒斗「自ら新しい敵を求めず、憎まれることから逃げている。貴様はただの臆病者だ。その力は、強さとは程遠い!」
紘汰「無駄な戦いを避けるのは当然だろ!?」
戒斗「奪い取り、踏み躙る!それが本当の勝利の形。力とは、強さの証を立てるもの。貴様に足りないのはその覚悟だ!」
紘汰「…いいぜ!勝負しようってんなら、何度でも受けて立つ!」
(『鎧武』第03話「衝撃!ライバルがバナナ変身!?」より)

 ちょっと何言ってるかわからないです…!

 駆紋戒斗の<強者>理論の意味不明っぷりは、『鎧武外伝2ナックル』で毛利亘宏が書き、ザック(松田岳)が言った「お前のことよくわからないんだ」に集約されると思う。「ビートライダーズ編」でやってることも、結局の所ただの<弱い者イジメ>だしね!(笑)一方、『エグゼイド』の第02話では、「医者は患者に寄り添うべきだ!(ストレスの原因を探るのが先決!)」という永夢と、「医者は患者に深入りすべきではない!(手術で治療できればよい!)」という飛彩の、真っ二つに分かれた主義主張が描かれている。

永夢「あの…患者さんの診察はいいんですか?なんで、ケーキなんて食べてるんですか?今、しなきゃいけないのは…。」
飛彩疲労回復のための糖分補給だ。
永夢「患者よりも、疲労回復のほうが大事なんですか?」
飛彩患者には関わらない。それが俺の主義だ。患者が何者だろうと関係ない。俺はただオペで患者を治す。それだけだ。
永夢「患者の体さえ治せれば、それ以外はどうでもいいって言うんですか?患者は物じゃないんですよ!」
飛彩「研修医が図に乗るな。」
永夢「あなたはドクターじゃない。患者は、僕が救います。」
(『エグゼイド』第02話「天才二人は no thank you?」より)

 今回のゲスト、蓮介と麻美は結婚を誓っていたが、「彼(蓮介)は『いいひと。』だから…!」と迷う麻美は別れを切り出していた。要するにマリッジブルーだ。「本当の気持ちは?」と尋ねる永夢。本心は「(蓮介と)結婚したい」と言う麻美。そこに『タドルクエスト』から出現したアランブラが現れる。RPGの敵らしく、「シバール」の呪文でゲストを縛る。要するに『ウィザード』のバインドだ。「この女を妃にし、あの男が消滅した時、私は完全な存在になる!」とかマジでゲームキャラっぽい台詞。『マイティアクションX』でレベル1エグゼイドに変身する永夢。「大変身!(レベルアップ)」しようとするものの、「レベル2になれば人質を殺す!」と脅すアランブラ。「万事休すか!?」と思われた矢先、そこに飛彩が現れた。

飛彩身をもって知ったか研修医。患者に深入りした結果がこのザマだ。変身。
永夢「やめろ!人質がいるんだぞ!」
飛彩患者に情が移って執刀の決断が鈍るなど、ドクター失格だ。
永夢「そんな…!」
飛彩「術式レベル2。」
永夢「マジかよ…。」
飛彩「これより、バグスター切除手術を開始する。」
ボス「それが答えか!」
(『タドルクエスト』の宝箱から「ジャンプ力UP」のエナジーアイテムを取得し、レベル1のままゲスト(麻美)の所へ向かうエグゼイド。彼女をアランブラの魔法から守ろうとした所、既にレベル2ブレイブの攻撃が敵にHITしていた。その手には先の戦いでは目もくれなかった宝箱から取得した剣が。)
ボス「うっ…バカな…!ぐふっ…。」
永夢「あれ(ガシャコンソード)は、伝説の剣…!」
飛彩「これ(ガシャコンソード)はメスだ。」
永夢「えっ、メス?」
飛彩俺に切れないものはないと言ったはずだ。
永夢患者も、彼女も両方救う。それが俺のオペレーションだ!
(『エグゼイド』第02話「天才二人は no thank you?」より)

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 第02話のオチは、永夢が患者に寄り添った結果ゲスト(蓮介&麻美)から貰ったアップルパイを、飛彩が<四等分>したこと。自分、明日那、灰馬、そして永夢の四人分。患者に深入りしないというポリシーの飛彩が、永夢のスタンスとゲーマーとしての腕を少しは認めたというなかなか上手い(美味い)エピソードだ。

[了]

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