千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

『ゴースト』感想:第33話「奇跡!無限の想い!」

仮面ライダーゴースト』の感想です。以下、ネタバレ注意。

第33話「奇跡!無限の想い!」(脚本:長谷川圭一、監督:渡辺勝也
東映仮面ライダーゴースト 第33話 奇跡!無限の想い! | 東映[テレビ]
テレビ朝日ストーリー|仮面ライダーゴースト|テレビ朝日

【前回】『ゴースト』第31・32話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣
【次回】『ゴースト』第34・35・36・37話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣

※中間評への賛同・反対意見もお待ちしております。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

■ヒーローは一度死んで蘇る

 のはこと『仮面ライダー』では珍しくなく、平成二期でも『フォーゼ』の第31話「昴・星・王・国」& 第32話「超・宇・宙・剣」で朔田流星に殺された如月弦太朗がコズミックスイッチとみんな(仮面ライダー部)の絆で生き返ってたりする。このホンを書いたのは三条陸で、「やっぱ三条陸は王道だぜ!」となりそうだが、実はこの展開を押し通したのはチーフP塚田英明&メイン監督たる坂本浩一で、当の本人はこの話に苦言を呈してたりする。

三条 (中略)すごく白黒明快なのが塚田さんの好みで、そういう針の振り切れ方みたいなのが塚田流なんです。弦太朗が死ぬ回(第31話)にしても、流星とアリエスが結託してフォーゼにダメージを与えて、アリエスがトドメを刺すというプロットだったんですけど、塚田さんと坂本(浩一)監督が「ここは流星がトドメを刺さなきゃダメです!」って(笑)。僕の感覚としては、さすがに手をかけてしまったら、もう関係回復できないんじゃないかっていうのがあったんですけどね(笑)。
三条陸仮面ライダーフォーゼ公式読本 FOURZE GRADUATION』より)

 それ故か、『ドライブ』の最強フォーム回(第32話「進化の果てに待つものはなにか」& 第33話「だれが泊進ノ介の命を奪ったのか」)では、『フォーゼ』のそれとは微妙に細部を変えている。泊進ノ介にトドメを刺すのは詩島剛ではなくフリーズ(真影壮一)だし、泊進ノ介は死んだわけではなくあくまで仮死状態だし、「奇跡の復活!」ではなくそのプロセスにはロジックを組み込んでいる。ご都合主義感を少しでも無くすべく、説明台詞を付加したのだ。

追田現八郎「課長さん、先生、何の真似だこりゃ!?っていうか、仁良課長まで何してるんですか!」
仁良 光秀「私の方が聞きたいよ!本願寺さんが泊巡査の遺体を持って行ったって聞いてすっ飛んで来たんだ!」
本願寺 純それが、どうやらまだ遺体じゃないようなんです。泊ちゃんの細胞は、全然劣化してないんです。
沢神りんなクリムよ。クリムが進ノ介くんの心と一体化して、生命維持装置みたいな役割を果たしているの。
追田現八郎「そんな馬鹿なことが…!」
西 城 究「それじゃあ、まだ…?」
チェイス クリムが再起動すれば、泊進ノ介は蘇るかもしれない。
沢神りんな調整完了よ。シフトトライドロン。ドライブはこれ以上強化できない。でも最後の切り札として、トライドロンと全シフトカーのエネルギーをトレーラー砲に注ぎ込むために開発していたの。これを応用するのよ。
西 城 究なるほど!全てのコア・ドライビアを直結させ、ベルトさんに力を与えるんですね!
沢神りんな「これが今の最大エネルギー。それに賭けるわ!」
詩島 霧子「それだけじゃダメです!これを見てください。」
沢神りんな「この計算式…凄い!どうしたの?」
詩島 霧子「剛からです。」
追田現八郎「剛?何であいつが…。」
チェイス 「敵のフリをしていたんだ。剛は正気だ。」
詩島 霧子「今までも剛は、影で私たちの味方をしてくれてたんです。泊さん…。私、泣いてばかりで…。でも、もう大丈夫です。」
沢神りんな完璧よこの計算式!普通に起動したんじゃ上手くいかなかった。時速200キロまでトライドロンが加速した状態でイグニッションしないと!
りんな以外「200キロ!?」
チェイス 「ならば、俺が運転しよう。」
詩島 霧子「いいえ。泊進ノ介のバディは、私です!」
(『ドライブ』第33話「だれが泊進ノ介の命を奪ったのか」より)

f:id:sebaOOO:20160529230721j:plain

 じゃあ「説明すればいいのか!?」っていうとそういうわけではないのだけれど…!『ゴースト』の闘魂ブースト魂回(第12話「壮絶!男の覚悟!」)や今回のムゲン魂の話で大友が「燃えない」のは、主人公の「奇跡の復活!」に対して説明が無いから、なのかもしれない。序盤の「浄化のチカラ」もそうだけど。個人的には、『フォーゼ』や『ドライブ』が(一応)SFよりなのに対し、『ゴースト』はファンタジックな世界観なので、「別にいいや」くらいの感覚で視聴してます。まぁ、何だかんだでコズミックエナジーやコア・ドラビアは魔法っぽいし、冥術学は似非科学満載なんだけどね…!

 あと、『ゴースト』第20話「炸裂!炎の友情!」の、Q:アランが出そうとしていた必殺技は?にもアンサーがあって驚いた…!てっきり回収されないもんかと…。

f:id:sebaOOO:20160529230845j:plain

アラン「あ…あっ…!?」
(ガンマイザーの火の玉攻撃で、花は燃え、大地が泣いている!)
アラン「あっ…。」

フミ婆「この世界そのものが、宝物さ。」

アラン「あ…うう…。やめろぉぉー!よくも…よくもこの世界の美しい宝物を!あああーっ!」
マコト「あれは、確か…。」
タケル「前にも一度…うっ!」

アランパワーを全て解放すれば、使用者自身も消滅する究極の必殺技。フンッ…そんな相手と戦ってみたいものだ。

タケル「今のは、アランの記憶か?」
アラン「あああーっ!うわあああー…!」
タケル「よせアラン!今はもう、生身の体なんだぞ!」

f:id:sebaOOO:20160529230929j:plain

 前回(第32話「追憶!秘めた心!」)で拾った「謎の欠片」も今回で回収。てっきり使われないもんかと…!でも、「時空を歪めてガンマイザーを異界に追放」しても、その奇妙なチカラは元々ガンマイザーのものなのだから、通用しないのも已む無しかもしれん…!

f:id:sebaOOO:20160529231003j:plain

 メガマブシー!ムゲン魂の活躍は来週に持ち越しかい!

■オマケ:『ジョジョ』第4部アニメ感想

第08話「山岸由花子は恋をする その1」
(◆脚本:ヤスカワショウゴ ◆絵コンテ:藤本ジ朗 ◆演出:藤本ジ朗 ◆作画監督:石本峻一/小林亮/芦谷耕平/千葉山夏恵)

第09話「山岸由花子は恋をする その2」
(◆脚本:ヤスカワショウゴ ◆絵コンテ:加藤敏幸 ◆演出:KIM MINSUN ◆作画監督:LEE MINBAE)

f:id:sebaOOO:20160529231042j:plain

 「美貌には自信が有るけど恋愛には自信が無い」山岸由花子の、恋人を<束縛>したいという想いが具現化したのが、一番自慢である<黒髪>を操作するスタンド「ラブ・デラックス」公衆電話にプッシュ音を流して味方にピンチを知らせる、というのは時代を感じる…!『ジョジョ』第4部の舞台は1999年だけど、2016年現在だったら康一くんは詰んでたかもしれん…!

由花子「スマホでオリーブオイルを仕入れるわ!(スッ…スッ…!)」
康一 「なん…だと…?」
第4部完!

f:id:sebaOOO:20160529231152j:plain

 小林玉美とのバトルで広瀬康一<卵>から孵化したスタンドが「エコーズ」松尾芭蕉『閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声』という俳句の如く、敵に擬音を貼り付け音を沁み込ませる能力。名前の由来は『Pink Floyd』の楽曲『Echoes』で、東方仗助のクレイジー・ダイヤモンド(これまたピンク・フロイドの『Shine On You Crazy Diamond』が元ネタ)共々、比較的<優しい>スタンド能力だ。

f:id:sebaOOO:20160529231236j:plain

 エコーズの特徴は昆虫の変態のようにスタンドが<進化>することで、ACT2は擬音を貼り付け、それに触れた者に対してその事象を体感させることができる(「ドヒュウゥ」なら突風、など)。漫画好き(実は)な康一くんならではのコミカルな能力で、アニメとの相性もグンバツでしたァン!

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp