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千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

『ゴースト』第31・32話感想

 久々の『ゴースト』各話感想は第31・32話の豪華2立て!(とか言いつつ、実際は未更新分の簡易版なんですが…!)

【前回】『ゴースト』第29・30話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣
【次回】『ゴースト』感想:第33話「奇跡!無限の想い!」 - 千倍王鷹虎蝗合成獣

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※中間評への賛同・反対意見もお待ちしております。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

■『ゴースト』第33話も長谷川圭一脚本回!

 ほかに誰かライターがいないかというときに、アニメで何度かご一緒した長谷川(圭一)さんを推薦したんです。長谷川さんは僕とは明確に作風が違いますし、僕が以前出したキャラクターをフォローしてくれたり、それまであまり触れられていなかったキャラクターをピックアップして広げてくれたりと、僕とは非常に相性もよく、作品をシリーズとしてとらえたときのエピソードのコントラストもいいんですね。梶さんも長谷川さんをよくご存知でしたので、本井健吾さんと交代されるときもこれで安心して任せられますとおっしゃってくださいました。
三条陸仮面ライダー 平成 vol.11 仮面ライダーW』より)

 というわけで、『W』に長谷川圭一を呼んだのは、何を隠そう三条陸だったのである。『ゴースト』はパイロット版の「なんだよガキ向けかよ。『鎧武』や『ドライブ』見習えよ」という大友の声とは裏腹に、平成二期の中ではトップクラスに謎伏線鏤めが多い。それ故にちゃんと明かしたり、回収してくれるの?というのが大衆の不安の種だったと思われるが、その謎伏線のほとんどを長谷川圭一が明かし、回収しているから驚きだ。ちょっと振り返ってみる。

Q1:深海兄妹は眼魔の世界でどう生きた?
A1:大帝の長女アリアの手で育てられた。

Q2:マコトは英雄眼魂の力を誰に聞いた?
A2:アリアが願いを叶える方法を教えた。

Q3:なぜマコトの肉体は消されないのか?
A3:長男アデルが戦士に取り立てたから。

マコト「俺がここに来た理由は三つあります。一つは、自分の体を取り返すこと。一つはアリア様、あなたに礼を言うこと。
アリア「なぜ、礼など?」
マコトあなたがいなければ、俺は生きていないでしょう。妹も、生き返ることはできなかった。ありがとうございます。
( 中 略 )
アデル「よく戻ったな、スペクター。」
マコトあなたが俺を戦士に取り立ててくれた。感謝している。
アデル「でも今は違う、か?」
マコト「アランをどうする?」
アデル「もう不要だ。お前もだ、スペクター。」
(第21話「驚異!眼魔の世界!」より)

カノン「まさか、もうお兄ちゃんは…。」
アラン「心配ない。奴には兄上も興味があるはずだ。体がすぐ消されることはないだろう。それに姉上もいる。
カノンアリア様…そうですね。
(第25話「異変!赤い空!」より)

Q4:大学生なのにアカリが優秀すぎない?
A4:モノリスのデータベースがあるから。

アカリ「(赤い空のサンプルを取ってきてくれて)ありがとう。早速、分析してみる。」
御 成「しかし眼魔の世界の物質。そう簡単には…。」
アカリタケルのお父さんたちが残してくれた、モノリスのデータベースがある。必ず何とかするわ。
御 成「さすがアカリくん!なら、拙僧は赤い空の追跡調査に。」
(第25話「異変!赤い空!」より)

Q5:なぜカノンは眼魂化されていたのか?
A5:眼魔の世界の環境に耐えきれぬから。

フミ婆「カノンちゃん!?」
カノン「大丈夫です。少し眩暈が…。」
キュビ「吾輩、この空嫌い。美しくないんだな。」
アラン「空…?」
( 中 略 )
タケル「カノンちゃん!どうして急に?」
アランおそらく赤い空のせいだ。カノンは以前我々の世界にいた時、その特殊な大気の影響で…。
(第25話「異変!赤い空!」より)

Q6:眼魂が揃ったならタケル生き返れば?
A6:祈りの間の干渉により生き返れない。

タケル「お前の二つの英雄眼魂を渡してくれ!」
アラン「よかろう。」
( 中 略 )
アランどうせ今の私に眼魂を使うことはできない。ならば…。
( 中 略 )
タケル「(15個の英雄眼魂の方陣が)来た!」
御 成「今ですぞタケル殿!願いを!」
アラン(させてたまるか!)
眼魔の世界の「祈りの間」のシステムが発動し、願いを叶えるのに失敗するタケル。
アラン「何が起きた!?」
(第25話「異変!赤い空!」より)

Q7:眼魔(アドニスやアラン)の目的は?
A7:人間界を眼魔の世界と同じに変える。

スティーブ・ビルズ「本日、私はお約束します。この世界が大きく変わると。今までの常識を覆す、革命的なOS。それが…DEMIAです! 人間は、何時でも何処でも全ての物、全ての人と繋がることができる。あなたは世界の一部となり、世界そのものとなる。そう、完璧で理想的な世界の!」
(第25話「異変!赤い空!」より)

アカリこの粒子(赤い空のサンプル)の性質がシナプスに似てるの。
タケル「シナプス?」
アカリ「これを見て。人間の脳には膨大な数の神経細胞がある。その細胞の情報を電気信号として伝達して、繋ぐのがシナプス。」
タケル「情報を…繋ぐ…。」
アカリあのディープコネクト社が発表した、最新のオペレーションシステムのコンセプトとも似てるのよね。これって偶然かな…?
( 中 略 )
アラン 「イゴール…。」
イゴール「おや、今度はあなたですか。いったい何の用です?」
アラン 「赤い空を、元に戻せ…!」
イゴール「何故です?人間世界を我々の世界と同じに変えるのが、あなたの望みだったはず。
アラン 「それは…。」
イゴール「あなたはいったい何がしたいんです?」
(第26話「葛藤!決断の条件!」より)

 長谷川圭一の手腕が垣間見れたのではなかろうか?まぁ、「それはメインライター福田卓郎が未熟なだけで、三条陸なら自力で何とかするはず!」と言われたらそれまでだけど…!『ゴースト』は、人情噺は毛利亘宏、謎解き伏線回収は長谷川圭一、という高橋一浩の采配があるのかもね。

■第31話「奇妙!ガンマイザーの力!」(渡辺勝也×長谷川圭一

アカリ 人の記憶が見える?
タケル 少し前から、俺の意思には関係なく、突然…。なぜだろう?なぜ俺にこんな力が…?
アカリ 「確かに不安よね。おっちゃんに聞いてみようよ。」
御 成 「ですな!おられますかいね?おっちゃん殿!」
ユルセン「バ~ッ!うるせえな、今いないよ。つーか、他人の記憶が見えるなんて最高じゃねえか。うらやましい~!」
タケル 俺はただ、この力にはどんな意味が…。
ユルセン「おいおい、他にもっと心配することがあるだろ?眼魂15個揃えても、願いが叶わなかったんだぜ?その理由がわからなきゃ、今度こそお前は本当に死ぬ。残りあと39日でな。ククククッ…。」
タケル 「確かに…俺に残された時間は少ない。だからこそ…。」
アカリ 「タケル。」
(第31話「奇妙!ガンマイザーの力!」より)

 さて『ゴースト』第31話。冒頭で新たな力と旧知の課題に言及。ガンマイザーの力で陸堂市の大人が若返り子供になるという不可思議現象が発生。『W』第43・44話のオールド・ドーパントの事件とは逆よね(これまた長谷川圭一回)ここでシブヤの過去も掘り下げられる。八王子なのか渋谷なのか…!まぁナリタ&シブヤは『鎧武』のザック&ペコのポジションなんで、個人的には彼らのエピソードは有っても無くても構わないという感じですた。ここまでやるならどうせならナリタの話もやって欲C。シブヤの話要らなくね?と言う人もいるけれど、入れないと西村和彦モロ師岡森下能幸が延々と話す回になってしまうぞ!(それはそれで見たい気もするけど…!)流石は長谷川圭一と言うべきか、第31・32話でも序盤(第01~12話)のフォローがなされているッ!

Q8:次男アランは序盤に何をしてたのか?
A8:異世界を繋ぐゲートを建造していた。

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アラン「この世界を守るため、まずやるべきことがある。」
(メガウルオウダーが地図を表示させる。)
アラン「これは私が過去に作らせた、我々の世界とこちらの世界を繋ぐゲートだが、複数のゲートを使って大きなゲートを開けば、大規模侵攻が可能となってしまう。これを全て破壊する。それが…」
マコト「お前のケジメか。」
タケル「わかった。アランの決意のために、みんなで協力しよう。」
(第31話「奇妙!ガンマイザーの力!」より)

 第07・08話で作らせたアレや、お目付け役のジャベルさんと一緒に作っていたアレね。そして!『ゴースト』最大の謎、第09話「堂堂!忠義の男!」の謎がついに明らかに!

Q9:五十嵐健次郎の生死はどうなったん?
A9:一命は取り留めずっと入院していた。

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五十嵐「すいません。天空寺タケルくんはいますか?」
カノン「はーい。あっ…今、出かけてます。どちら様ですか?」
五十嵐「もしかして…。君の名前は?」
カノン「深海カノンです。」
五十嵐「やっぱり…。そうか…生きていたのか。よかった。」
( 中 略 )
カノン「タケルくん。お客さんが来てるの。五十嵐さんっていう人。」
タケル「五十嵐って…。」
アカリ「まさか…。」
( 中 略 )
カノン「お兄ちゃん、誰なんだろう?私のこと、知ってたみたいだけど…。」
マコト「10年前、龍さんとともにモノリスの研究をしていた科学者だ。」
タケル「やっぱりあなたでしたか。五十嵐博士。」
五十嵐ようやく傷も癒えて、一時退院を許された。だから来た。今度こそ全てを伝えるために。10年前、私たちがここで、何をしていたのかを。
(第31話「奇妙!ガンマイザーの力!」より)

 この、青竜刀眼魔から致命傷を受けた五十嵐博士の生死はいかに!?が一番多い突っ込みだったのではなかろうか?さぁ、いよいよ十年前の真実が明らかに!

■第32話「追憶!秘めた心!」(渡辺勝也×長谷川圭一

西園寺「何が仙人だ!ふざけてる!」
五十嵐「そう言うな西園寺。異文化交流だよ。」
仙人 「みんな揃ったようだな。では、始めるか。」
龍さん「ああ。」
(第31話「奇妙!ガンマイザーの力!」より)

龍さん「ついに、眼魔の計画が。」
仙人 大帝は、人間世界への本格的な侵攻を決定した。その時期は、10年後じゃ。
五十嵐「時間がなさすぎる。」
仙人 眼魔の世界には、ガンマイザーと呼ばれる、15の守り神がいる。奴らを倒さない限り、人間界への侵攻は止められない。だが、ガンマイザーは不滅だ。
龍さん「武蔵、召喚!」
ムサシ「新免武蔵、見参!」
龍さん15の守り神に対抗するために、15人の英雄の力を借りよう。命を燃やしきって生きた、彼らの魂を。我が友よ、信じてくれ。人間の心と力を。その先に広がる、無限の可能性を。
仙人 「無限の可能性か…。わかった。信じよう。」
 
五十嵐「我々は急いで対抗手段を整えた。眼魂に宿す、15人の英雄の選定を終え、そして…。」
 
仙人 「天空寺龍。そのブランク眼魂をどうするつもりだ。」
龍さん送ろうと思う。10年後の息子へ。
五十嵐「この戦いに、息子を巻き込むつもりか?それがどんなに危険なことか…。」
龍さんわかっている。だが、私はタケルを信じてる。タケルの中にある、無限の可能性を。あいつは必ず、この私を超えるに違いない。
仙人 「ならば、わしも信じよう。その10年後を。」
 
五十嵐「眼魂の力を引き出すドライバーも完成し、眼魔と戦う準備は整った。だが、西園寺が裏切った。」
 
龍さん「西園寺…。なぜこんなことを!」
西園寺「眼魔の世界との交換条件です。これはもらっていきます。」
 
五十嵐「あの当時の私は…。」
 
五十嵐「なぜ、死んだ天空寺…!全ての希望は、消えた。」
西園寺「そのとおりです。」
五十嵐「西園寺…。今更、何しに…。」
西園寺「消えてもらおうと思いまして、あなたにも。」
五十嵐「うわあ…ああーっ!ああっ…ああーっ!」
 
五十嵐「私は、逃げたんだ。命乞いをし、たった一人の親友の死を無駄にして。私は、卑怯で、最低の…。」
(第32話「追憶!秘めた心!」より)

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 情報量多過ぎィ!(大満足)ゴーストドライバーの開発だけでなく、15人の英雄の選定も天空寺・五十嵐・西園寺の三人組だったとは…!「我らの趣味だ、いいだろう?」だったのね(笑)そうか、第08話で西園寺がウエスタン趣味の男からビリー・ザ・キッド眼魂を入手した時に使用していたのはカバー無しのゴーストドライバーだったのか…!テンガロンハットマンの命は無事ですぞタケル殿!英雄眼魂の数=ガンマイザーの数という理由付けも加わり、タケルの18歳の誕生日(第01話)に物語が始まる経緯も判明した。『鎧武』は「10年後の地球がヤバい!」という世界観だったけど、「父さん!10年後って今さ!」が『ゴースト』のタイムスケジュールなのね。そして、

タケル「怖かったですね。守れなくて、ごめんなさい。」
五十嵐「もしかして、君には…。」
アカリはい。タケルには見えるんです、人の記憶が。
タケル「俺は感じました。父さんや、五十嵐さん、おっちゃんの強い思いを。」
五十嵐そうか。これが龍の言っていた人間の…。君の、無限の可能性なんだね。
( 中 略 )
五十嵐「本当に君らは、むちゃばかりする。だが、君らになら、託せる。龍や私の思いを。この世界の未来を。(アカリに手帳を渡し)これで、暗号は解ける。あとは眼魔の謎を解いてくれ。」
アカリ「…はい。」
タケル無限の…可能性。
(第32話「追憶!秘めた心!」より)

 第29・30話にもチラホラ出てきたけど、サイコメトラーTAKERU状態に。けど、第14話「絶景!地球の夜明け!」とか、第22話「謀略!アデルの罠!」とか、断片的には出てきてたのよね。今までは、魂に触れるとその人の一生が見れる、だったのが人に触れるだけでそれが可能になったと。この、<人の記憶を見る>チカラはコレクションアイテムが<眼球>モチーフである『ゴースト』ならではね。敵の命名も“~眼魔(ガンマ~)”で統一されてるし。そしてそして、

タケル「これが俺の力の意味なら…。お母さん…か。」
謎の声タケル…ありがとう。
タケル「今の声は…。」
(第32話「追憶!秘めた心!」より)

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 ここに来て、更に張るというのか…!タケルの母親の伏線を…!

Q10:なぜ龍の妻、タケル母はいないのか?

■オマケ:『ジョジョ』第4部アニメ感想

第07話「間田敏和(サーフィス)」

(◆脚本:猪爪慎一 ◆絵コンテ:大脊戸聡 ◆演出:江副仁美 ◆作画監督:CHANG BUM CHUL/SHIN HEY RAN)

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 パーマン』に出てくるコピーロボットがいたら便利でいいよなあー。という欲望と3年E組の順子を(禁則事項です!)が自分は小心者だからできない。という欲求不満から生まれたのが間田敏和のサーフィス(うわっ面)。本体は小物だが、あと一歩で空条承太郎を倒せたかと思うと恐ろしい。何気にスタンド使い同士は引かれ合うという超重要ルールを最初に提示したのが間田敏和だったりする。これは、『ジョジョ』第3部の敵が<襲って来る>タイプだったのに対し、第4部の敵は<待ち伏せる>タイプが多いがために編み出された設定だ。前回の小林玉美(ザ・ロック)の話と今回の間田敏和(サーフィス)の話はジャンプコミックス第31巻に収録されており、第4部だけでなく『ジョジョ』の入門編としてもオススメの一冊だ。

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

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