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千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

『仮面ライダーゴースト』中間評

起・承・転・結 17_ゴースト 15_鎧武 08_電王

 『ゴースト』の放送が約半分終わったので、中間評をば。第13話「豪快!自由な男!」 から、第24話「出現!謎の戦士!」 までの所感です。…半分くらいは、『鎧武』や『電王』について言及しています。

※序盤評への賛同・反対意見もお待ちしております。

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■冥界!ヨミヨミヨミ!

レデュエ[第24-41話登場]
神話や伝説のいくつかはヘルヘイムが源であるという大設定があって、少数民族創世神話からもデザインの源を求められる可能性がありましたので、ある神話に出て来る蝶をモチーフにしました。人類にシンパシーを覚えるオーバーロードも有り得たので、初期デザインでは母性を象徴したものになっています。そのコンセプトは変更後も名残を留めていて、レデュエは女性型(中性的)オーバーロードになっています。劇中の堂に入った悪役っぷりには驚かされましたが。
山田章博仮面ライダー鎧武/ガイム公式完全読本』より)

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 『北欧神話』では世界樹(Yggdrasill)の地下に死者の国(Helheim)があるとされる。樹木の形状をした《ユグドラシル》タワーの地下に《ヘルヘイムの森》へ繋がる《クラック》があるのは、『鎧武』が北欧神話をモチーフにしているからに他ならない。他にも、『旧約聖書(創世記)』の知恵の樹(禁断の果実)やノアの方舟(大洪水)、『日本神話』の黄泉比良坂(冥界訪問譚)なども世界観に取り込まれており、この辺はゾロアスター教』(拝火教)や『ギリシャ神話』(プロメテウス)を設定に盛り込んだ『アギト』に近しいものがある。

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 ただ、現代日本人には馴染みが薄いのよね。特に、普段アニメ作品を視聴しないような一般人には。武部直美も知らないくらいだし。

武部 (中略)用語にしても「ヘルヘイム」とか「ユグドラシル」って何ですか?ってお訊きしたら、虚淵さんに「常識です」と言われてしまい(一同笑)。
――北欧神話などは、アニメ作品にはわりと使われるモチーフですからね。
武部 今まで、我々がいかに狭い世界で物事を考えていたのか思い知らされました。
(武部直美『仮面ライダー鎧武/ガイム公式完全読本』より)

 何気に『鎧武』に無いのが仏教要素(外伝2や小説版にはあるけど)で、仮面ライダーの拠点が《大天空寺》で、怪人の住処が<地獄>と形容されたりと、『ゴースト』はより日本人に馴染み深いものを世界観・設定に打ち出していると言える。最近は、子供に『地獄絵』を読み聞かせる親御さんもいらっしゃるようだしね。

■超越!オーバーロード

――大きな流れは最初から決めていたという話を以前に拝聴しましたけど、逆に途中で変わったことはありますか?
武部 オーバーロードは、最初はいませんでした。
虚淵 あんなに積極的に喋るような存在にしようとは思ってませんでしたね。あの「オーバーロード編」にあたるパートは "緩衝材" というか、何かあればその部分で調整しようと思っていたんですけど、青龍の怪人(セイリュウインベス)のデザインが上がってきたのを見たあたりで、高い知性があるのもいいんじゃないかと思ったんです。それで十四話ぐらいの時点で、じゃあ、喋るヤツらは何体出します?みたいな話になって。
(武部直美・虚淵玄仮面ライダー鎧武/ガイム公式完全読本』より)

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 オーバーロード》は後付けかよ!正直、これが一番『鎧武』でガッカリしたことかもしれない。GYAKUSANとは一体何だったのか…!オーバーロード編」の頂けない点は、ヘルヘイムが<理由の無い悪意>なのに対し、デェムシュもレデュエも<理由の有る悪意>な所。ビートライダーズ編(第01~11話)も、ユグドラシル編(第12~19話)も、ヘルヘイム編(第20~23話)も、敵は<企業>または<天災>であり、アカラサマな悪役はいない、というのが『鎧武』の臍だったのに(戦極凌馬は作中最大の悪だけど)、蛮野天十郎に全責任を擦り付けた三条陸みたいな手口を使いおってからに(←作品時系列が逆!)まぁ、《フェムシンム》登場によって毎回瞬間最大風速が更新され続けたのは間違いない。実際、第24~41話は、前半では見受けられなかった展開が増える。
(壱)惨忍で冷酷で無慚な敵の登場。
(弐)人間(死)を超越する主人公。
(参)主人公と仲間達が人々を守る。
(肆)今まで戦った敵が味方になる。
(伍)主人公とライバルが共闘する。
おぉ、『ドライブ』「シリーズ新展開」以降と流れが同じだぞ!『鎧武』「オーバーロード編」は<王道>だったのか~!(棒読み)…まぁ、黄金の果実編(第42~47話)から、初期構想(ロードマップ)通りの展開に戻る(捻じ曲げられる)んだけどね。あれだけリーダーシップ(王の資質)を発揮した駆紋戒斗なんて、共闘した理由が「ただ奴等の横暴が気に入らなかっただけ」だからな…!

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 また、上記後付けによって、白虎と青龍はインベス(しかも、ビャッコはゅぅゃさん!)なのに、朱雀と玄武はオーバーロード(デュデュオンシュ・シンムグルン)となってしまった。山田章博による中華風インベス、<四神>のバランスが崩れてしまったのだ。折角、『鎧武』第40話「オーバーロードへの目覚め」が緑色インベス勢揃いだったのに、「白虎と青龍は下級で、朱雀と玄武は上級なんだよな…!」と、若干興醒めだったのです、自分は。

デュデュオンシュ[第33、40話登場]
モチーフが南方や火を象徴する「朱雀」なので、部分的に赤色を使いましたが、中華=緑系のコンセプトが崩れないよう色の配分に注意しました。デュデュオンシュとシンムグルンには知性の表象として武器を持たせましたが、それによってビャッコやセイリュウの2体とは並列に四神として扱いづらくなってしまったのも事実です。もしまた今後があれば、考慮しておかなければならない点です。
山田章博仮面ライダー鎧武/ガイム公式完全読本』より)

 『ゴースト』の《眼魔(ガンマ)》はオーバーロード(フェムシンム)に近しく、人間と同等の文明・技術を持つ(芸術活動を否定し、科学ではなく《冥術学》、という違いはあるが)異なるのは<肉体>で、ロシュオから(ヘルヘイムを生き残るべく)肉体改造されたデェムシュやレデュエは人間を<猿>と見下し、そもそも肉体が存在しない眼魔はある意味<四苦(生老病死)>を超越していると言える。それ故に<個人>にも意味を見出さない眼魔は、惑星そのものと自らを機械化してヘルヘイムから生き延びた、『フルスロットル(進撃のラストステージ)』の《メガヘクス》にも通じるものがある。肉体や個人に価値が無いとするアランはタケル&マコトと、イゴールはアカリ&御成と対立することになる。眼魔と人間には<価値観>の相違があるのだ。

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 さながら、『ゴースト』の《眼魔の帝国》は、ヘルヘイムの森にユグドラシル・コーポレーションがあり、社員はインベスとオーバーロード、といった様相である。『鎧武』の敵、<企業><天災>を、独裁国家に集約したのだ。

アラン   ≒ 呉島光実
アデル   ≒ 呉島貴虎 × レデュエ
アドニス  ≒ 呉島天樹 × ロシュオ
ジャベル  ≒ 後半シド × デェムシュ
イゴール  ≒ 戦極凌馬 × レデュエ
イーディス ≒ DJサガラ
デミアP  ≒ Pアーク(※P=プロジェクト)

アリアの立ち位置は、まだ判らない。湊耀子のように王の行末を見届ける女になるかもしれないし、『鎧武外伝』の朱月藤果のように王への復讐に燃える女になるかもしれないし、『ゴースト』独自の要素になるかもしれない(今のところ『いいひと。』っぽいけど)

 蛇足だが、山田章博自身は、『鎧武』肯定派なのだ。

 仮面ライダーは、その原点から光明の方に差しのべられようとする血みどろの手という印象でしたが、その意味で鎧武は意外な方向から原点回帰を果たした作品のように思います。正直、僕自身、あのようなポップな意匠の中に、こんな筋書きがはまるとは思いもよりませんでした。素晴らしい作品に関わらせていただきました。
山田章博仮面ライダー鎧武/ガイム公式完全読本』より)

■悪童!黄泉竈食ふ者!

 『鎧武』の呉島光実は<悪童>(悪い子供の見本)として描かれた。ユグドラシルの重役、呉島天樹の息子かつ、呉島貴虎の実弟である光実は、<血統>を笠に着て<権力>を得ようとするも、誰一人として自分の<思い通り>にならず、最終的に破滅していくことになる。

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 さて、『ゴースト』序盤(第01~12話)のタケルの目的は15個の《眼魂(アイコン)》を手に入れることだったが、年明けからは亡き父、龍の言い付けに従い「15人の英雄・偉人の心を繋ぐ」ことが彼の目標となる。眼魂収集にも変化が表れる。今までの英霊はすんなりと力を貸してくれたが、タケルを<試す>者が現れたのだ(第13・14話の坂本龍馬がそれに該当する)それはマコトも例外ではなく、パーカーゴーストを<従わせる>スタンスも、フーディーニには通用しなかった(というか、第六天魔王古代エジプト王はよく言うこと聞いてたな…!)『ゴースト』の1号・2号ライダーは<対話>をし、<承認>を得ることで強化フォームに変身できるようになるのだ。

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 一方、眼魔の大帝アドニスの息子、<皇子>アランは<思い通り>にする力を持っている。彼が変身するネクロムは《眼魔コマンド》を自由自在に操り、時に身代わりにしたり、燃料(エネルギー源)として吸収することが可能。変身ブレス《メガウルオウダー》は抵抗するグリム兄弟や三蔵法師を無理矢理<従わせる>ことで力を引き出し、マコトの《ゴーストドライバー》にネクロム眼魂を装填することで《ネクロムスペクター》に変身させて<従わせる>という荒業も見せた。黒ミッチ(悪実)とは逆のベクトルで<悪童>を描いているのだ。もう一つ相異なる点は、『鎧武』は弟(光実)が兄(貴虎)を<裏切る>のに対し、『ゴースト』では弟(アラン)が兄(アデル)に<裏切られる>ことである。後半も、アランVSアデルの兄弟対決に期待したい。

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 余談だけど、龍玄ブドウアームズのウェポンは銃にすべきではなかったと思う。あれのせいで、ゲネシスやジンバーが《ソニックアロー》を使っても「でも《ブドウ龍砲》も飛び道具だったし…!」となるし、カチドキや極が《火縄大橙DJ銃》を使っても「でも龍玄も銃使ってたし…!」となり、遠距離攻撃(パワーアップ)に有難味が無くなってしまうのだ。

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 『鎧武』で一番好きなアームズがキウイ。漢字で書くと“彌猴桃”(赤毛猿似の果実の意)。何気に原産地は中国で、中華風ライダーに相応しい果物なのだ。…『ゴースト』ネクロム・サンゾウ魂の武器《ゴコウリン》は、《キウイ撃輪》と同じ道を歩むような気がする…!

■我様!王の財宝!

石垣 極は他のライダーの武器を自在に使えるという設定だったでしょう。最初は一つずつじっくり見せていく流れでやってたんだけど、途中から尺(時間)の都合で見せる余裕がなくなってきたので、二つの武器を持たせてみたり、それこそ5~6種類の武器を一度に出して敵にぶつけたこともありましたね。でも、あれは苦肉の策というか。自分としては、極アームズ自体の強さがなかなか見えなくて、かなり悩みながらやっていたんですけど。
(石垣広文『仮面ライダー鎧武/ガイム公式完全読本』より)

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 というわけで、『鎧武』第39話「決死のタワー突入作戦!」の殺陣は、『Fate/Zero』のギルガメッシュの《ゲートオブバビロン》のリスペクトでもオマージュでもパロディでもパクリでもなんでもなく、ただの苦し紛れだったのである。そもそも虚淵玄は、戦闘シーンは現場(アクション監督)にお任せだったしね。ちなみに、自分は『Fate』シリーズは見たことも読んだこともないです(オイ)

 っちゅーか(海堂風)、葛葉紘汰はノブナガじゃあないよね。寧ろ、戒斗の方が相応しいんだよなぁ(『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』でもオーズ軍だったし)高岩成二も、紘汰と《極アームズ》(織田信長の南蛮鎧が元ネタ)のイメージの不一致に戸惑った模様。

HH 当初、鎧武を演じるにあたって柴田勝家をイメージしてるとおっしゃっていましたが今は?
高岩 全然変わってきましたね。フォームチェンジでどんどん変わってきて。極アームズは「こりゃ信長だな」って。(中略)でも紘汰のイメージから遠くなるんですよ。極アームズの格好で紘汰の芝居をやったら何か格好悪いなって。合わないなって。どうしても重厚だから。(中略)どうしても極アームズは、剣の太刀筋もワイルドというよりもケレン味を出すようなイメージになってしまうんですよね。でも紘汰の中にケレン味ってイメージはなくて。あの信長スタイルの極で、ワイルドっていうのは絶対合わないから、ここはもう忘れて、ケレン味を出しちゃおう!ってマントをフワッと。
高岩成二仮面ライダー鎧武/ガイム COMPLETE TRACKS』より)

 『ゴースト』では、通称<てんこもり>フォームが中間形態として登場。歴代ではこんな感じ?

(02)アギトトリニティフォーム
(05)ブレイドキングフォーム
(08)電王クライマックスフォーム
(09)キバドガバキフォーム
(10)ディケイドコンプリートフォーム
(13)フォーゼコズミックステイツ

 《アイコンドライバーG》で変身する《グレイトフル魂》の特筆すべき点は、「ガッチリミーナ!コッチニキナー!」「デルデルデルゾー!ラッシャイ!」と、剣豪・発見者・巨匠・王様・侍・坊主・スナイパーを<召喚>し、共に戦えることだ。

■飛躍!クライマックス!

――次の『カブト』は『龍騎』と近いスタンスで、最初がドレイク=風間大介登場編(第11・12話)からの参加でした。
井上 ドレイクのキャラも苦労したな。それで『龍騎』の北岡のときみたいにゴンという相棒を登場させた。コンビにすると新しい可能性があるからね。単発でキャラ付けするには限界を感じていて、やり尽くされたところもあったし、途中から出るキャラだから、特徴があると売りやすいんだよ。
――あと、サソード神代剣登場編(第19・20話)も書かれてますよね。
井上 あれもじいやとセットだな(笑)。
井上敏樹仮面ライダーディケイド&平成仮面ライダーシリーズ10周年記念公式読本』より)

 『カブト』は役者のスケジュールに泣かされた作品だった。日下部ひより里中唯の体調不良により中盤不在、風間大介/ドレイクも俳優と同時に歌手も志望していた加藤和樹の都合により、他のマスクドライダー達に比べて出番は少な目である。ただでさえレギュラーキャストが多い中、準レギュラーも増えてしまったことが、『カブト』が<迷走>した原因の一つだったのではなかろうか。

 『電王』の企画は『カブト』の<反省>から誕生した。役者のスケジュールに振り回されないよう、《イマジン》に<仮面俳優><声優>を登用したのだ。『電王』は「人気声優で女子を釣った!」と揶揄されることもあるが、あれはあくまで<窮余の策>だったのだ。

――イマジン人気も大きかったですね。スーツアクター×声優の相乗効果で、予想外の面白さが生まれたというか。
武部 そうですね。ともに演技力のある方たちですから。声優さんにお願いをしたのも、人気があるからじゃなくて演技力があるからなんですよ。毎年一人くらいは演技のできるベテランの方を "おやっさん" 的ポジションでキャスティングしてますけど、メインキャストとガッツリ絡まないのは、そこまで役者さんのスケジュールを1年間ガッツリ抑えられないというのがあるんですね。でも、声優さんなら決まったアフレコ日だけスケジュールをいただければいいので、お忙しい方たちでしたけどメインキャストともガッツリ絡められて……これはコロンブスの卵的発見でしたね。
(武部直美『仮面ライダーディケイド&平成仮面ライダーシリーズ10周年記念公式読本』より)

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 『ゴースト』の「幽霊をパーカーとして被る」というのは『鎧武』の《アームズチェンジ》リスペクトだが(これは、『東映ヒーローMAX』にてチーフP高橋一浩が公言している)、眼魂内で偉人と対話するシーンや、グレイトフル魂が召喚する英雄ゴーストは『電王』の《イマジン》を参考にしたものと思われる。15人の英雄・偉人の声を担当しているのは、「性技は一つとは限らない」男、関智一モモタロスの声は関俊彦なので、間違えないようにしましょう。…七色の声で演じ分けられるのは確かに凄いけど、卑弥呼くらいは悠木碧ちゃんで良かったと思うの…!(そういえば、《ユルセン》もイマジンみたいなもんか)

■人材!主演&仮面俳優!

白倉 ともすればイマジンという存在を創りだしたことや、その世界観を絶賛していただくことが多いんですが、その方々には、どんなにすごい設定を思い付いても、まず演者がいなければどうにもならないんだということをわかってほしい。
 何よりも大前提に面をかぶってアクションができるが当たり前で、加えてさらに演技力をも併せ持つ、という実にハードルの高い要求に応えてくれる存在がいてこそ成り立っているという現実がある。まさに『電王』はイマジンが憑依したすべての野上良太郎を演じきった佐藤健と、その彼が変身したすべてのフォームを支えた高岩成二という存在を得たからこそ成立した作品です。彼らがいなければイマジンという企画は止めていた。人材ありきの作品でした。
白倉伸一郎『JAE NAKED HERO』より)

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 『電王』の人気を牽引していたのはタロスズモモタロス高岩成二×関俊彦)、ウラタロス(永徳×遊佐浩二)、キンタロス(岡元次郎×てらそままさき)、リュウタロス(おぐらとしひろ×鈴村健一)の四人)だが、一番の立役者は主演の佐藤健であろう。オーディションの際、「彼が一番『楽しそうに』演じていた」とは白倉伸一郎の談だが、彼なくして『電王』は成立しなかっただろうことは、誰にも否定できないだろう。佐藤健は『電王』の制作発表記者会見にて野上良太郎は『史上最弱』の仮面ライダーと述べたが、これはプロデューサーやマネージャーに言わされたのではなく、彼自身が見出した言葉である。それを知った時、「一流は物事の本質を見抜ける『目』を持っているのだなぁ」と、えらく驚いた記憶がある。

 では、『ゴースト』の天空寺タケルはどうか?彼は<史上最弱>ではないものの、平成二期の主人公の中では影が薄い方である。天空寺タケルを演じる、西銘駿はどうか?『ゴースト』の主人公像については、三四半評にて書きます。

 以上、『仮面ライダーゴースト』中間評でした。賛同・反対意見、お待ちしております。

■オマケ:『ゴースト』15の謎

 『ゴースト』は基本「1話完結」(2話前後編の時もあるけど、それでも1話完結っぽくしている)で、毎回見所(新フォームの御披露目、ライダーバトル&幹部戦、サブキャラクター掘り下げ、等)があるので何となく(ながら見で)見れてしまうのだけど、意外と回収されてない伏線が多い。

(01)天空寺龍(天空寺タケルの父)は誰に殺されたのか?
(02)西園寺主税はどのようにしてアランと近付いたのか?
(03)なぜ天空寺タケルの抱擁に浄化のチカラがあるのか?
(04)アランは何のために魔法陣を張り巡らせているのか?
(05)深海マコトは誰からゴーストドライバーを貰ったか?
(06)いつ深海マコトはツタンカーメン眼魂を入手したか?
(07)アランはエジソン眼魂を借り何を研究していたのか?
(08)アランは何のためにモノリスを建造させているのか?
(09)五十嵐博士が知っている秘密とは?また彼の生死は?
(10)深海カノンを眼魂化した(肉体を消した)のは誰か?
(11)そもそも、「グレートアイ」とは一体全体何なのか?
(12)なぜ天空寺龍の抱擁で99日がリセットされたのか?
(13)なぜ眼魔達は数多の人間の魂を必要としているのか?
(14)なぜ坂本龍馬は天空寺龍のことを知っていたんぜよ?
(15)深海マコトは誰からマシンフーディーを貰ったのか?

 (01)は『ジェネシス』だとレオナルド・ダ・ヴィンチだけどあれはパラレルっぽい。(02)はもう明かされないかな?(03,12)は「そのときふしぎなことがおこった」で片付けられそう。(05,06,15)は仙人かイーディス長官の仕業かな。(14)は「龍が英雄・偉人に働き掛けていた」とかだったら胸熱。気になるのは、下線を引いた(04,07~11,13)の謎。特に(09)。

 許せ、お前の代わりに死ねなかった私を。裏切り者に復讐するでもなく、お前の意志を継ぐ事も出来ない私を。全てはお前の死と共に終わった。
(『ゴースト』第09話「堂堂!忠義の男!」より、五十嵐博士の手記)

 今後明かされたら『ゴースト』の<美しさ>が増すので、是非とも明かされてほしい。というか、明かしてくれよ!

■追記(2016/05/22)

 3クール目で、粗方謎は解消され、伏線は回収されたね。流石は長谷川圭一!お美事!

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[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

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