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千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

『ゴースト』感想:第19話「爆発!絵を描く心!」

仮面ライダーゴースト』の感想です。以下、ネタバレ注意。

第19話「爆発!絵を描く心!」(脚本:福田卓郎、監督:渡辺勝也)
東映仮面ライダーゴースト 第19話 爆発!絵を描く心! | 東映[テレビ]
テレビ朝日ストーリー|仮面ライダーゴースト|テレビ朝日

【前回】『ゴースト』第17・18話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣
【次回】『ゴースト』感想:第20話「炸裂!炎の友情!」 - 千倍王鷹虎蝗合成獣

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■どきどき北村ランド

アラン「この世界もいずれ我々の世界と同じになる。」
(現るネクロムスペクター。)
アラン「もうあいつに惑わされることもない。君と私は一つになった。」
(頷くネクロムスペクター。)
(タケルこんなのマコト兄ちゃんじゃない!お前とマコト兄ちゃんは、友達なんだろ?アラン!
アラン「完璧な友…。完璧な関係だ。」

(アラン今のスペクターは私と一つになった。完璧なる…友だ。
タケル「そんなの…友達じゃない。このままにしておけない。必ず、俺がわからせてみせる!」
( 中 略 )
タケル「科学者までいるなんて…。眼魔の世界って一体なんなんだ?アランの奴も、争いのない世界だ、って言ってたけど…。あれが奴らの世界なら、とても、人が住めるようなところじゃなかった。

 まさかの渡辺勝也!「高橋一浩にどんな接点が!?」と思ったけど『フォーゼ』で一緒に仕事してたか…!(渡辺監督は、『フォーゼ』第35話「怪・人・放・送」& 第36話「本・気・伝・歌」でメガホンをとっているのです。)

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 着々と明らかになる《眼魔(ガンマ)の世界》の概要。マコトや仙人&ユルセンが<地獄>と形容するように、まるで『バーチャルボーイ』を覗いたような真っ赤っかな世界観。「人が住めるようなところじゃない」と呟くタケルだが、<肉体><個性>を無価値とする眼魔にとって何一つ不都合はないのかもしれない。御成が言う<黄泉の国>という表現も間違いではない?

アラン「君はよくここに来ていたね。一体何が気に入ってたんだい?海かい?」
(頷くネクロムスペクター。)
アラン「それとも空か?」
(頷くネクロムスペクター。)
アラン「向こうの世界のほうがいいだろ?」
(頷くネクロムスペクター。)

 そして着実に進行するアラン様のキタムランド計画。…乗っ取りゴーストで操るの、虚しくならないのかな…?マコトが海辺に頻繁に訪れていたのには意味があったのね。空と海、<風>を感じていたかったと。この<触覚>というのは後々重要なファクターになるような気がする。『仮面ライダー』なだけに(←それは「触角」!)

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芸術は爆発だ!(by岡本太郎

アラン 「貴様、何をしている!?」
画材眼魔「美しいから我が輩は描いてるんだな。この衝動は止められないんだな。」
タケル 「待て!そいつに手を出すな!」
アラン 「また貴様か…。」
タケル 「描くのをやめて、俺の話を聞いてくれ。」
画材眼魔「ん…?こんなに楽しいことはやめられないんだな。我が輩の世界にはなかったものなんだな。」
タケル 眼魔の世界には、絵がないのか?
アラン 我々の世界は完璧だ。無駄なものなど一切ない。
画材眼魔「我が輩は、絵が無駄じゃないってわかったんだな。」
タケル そうだよ。だからちゃんと話をしよう。俺たち、眼魔と人間だけど、わかり合えば、友達になれるさ。
画材眼魔「ん…?トモダチ?」
タケル うん。あいつも、マコト兄ちゃんと友達だったんだ。お前と俺だって、友達になれる!
画材眼魔「トモダチって…何?」
アラン 相変わらず意味のわからないことを…。目障りだ。

画材眼魔「我が輩は美しいものを描きたいんだな!」
イゴール「お前には教育が必要なようだ。」
タケル 「そいつを離せ!いやがってるじゃないか!」
イゴール「興味深い。なぜこいつを助けようとする?」
タケル 友達になりたいからだ!
画材眼魔「トモダチ?」
タケル 「そうだ!」
イゴール理解に苦しむ…。友達など極めて非合理的で不安定な関係。完璧なる世界には不必要。
タケル 「絶対に違う!」
イゴール「これだから人間は…。」
(ゴースト闘魂ベンケイ魂 VS 眼魔スペリオル・マシンガン)
タケル 「お前を倒して、俺はあいつと友達になる!」
イゴール「本気で友になれると思っているのか?愚かな!」
タケル いや…あいつには心がある!心が通じれば、俺たちは、友達だ!

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 この手の話は難しい。『ドライブ』第20話「西城究はいつからロイミュードだったのか」でも似たようなことをやっていたけれど。挙がりうる批判はこんな感じかな。
(1)既に数多の人間の命を眼魔は奪っているのに友達になりたいとは何事だ!
(2)既に数多の眼魔を倒したのに画材ガンマとは友達になりたいとは選別だ!
(3)結果(メタ)的に良い奴かもしれないが、悪い奴だったらどうするんだ!
アカリと御成にも窘められているしね。まぁ、今回の「怪人と人間も解り合えば友達になれる!」展開は完全にタケルの<エゴ>だけど、彼の目下の課題は「アランとマコトの関係性を何とかする!」なので、<懸橋>が欲しかったんじゃあないかな。取っ掛かりというか。

 「難しい」と書いたのは、販促の都合上仮面ライダーが怪人を倒す」という画を必ず入れねばならないことで(今回も、タケルはイゴール「倒す」と言っている)、下手をすると「アイツは倒さないけどコイツは倒すのか!」という、<選別>の話になっちゃうのよね。こればかりは、次回(第20話)を視聴しないと何とも言えないかな…!

 …それにしても、眼魔の世界には<芸術>という概念も無いのか…!無駄な物は省く、という思想なんだろうけど、無駄なことこそ、一番楽しいんよな…!なんか、『OOO』でも火野映司が「グリードって…」と呟いていたけれど、眼魔が哀れに思えてきた…!「可哀想」と思うこと自体が、上から目線なのかもしれないけれど。

■老婆とセレブの彼氏とタコ焼き

フミ婆「おっ、カノンちゃんの面白い彼氏じゃないか。」
アランカレシとはなんだ?
フミ婆「ハハハハ…面白いよ。ん?カノンちゃんは一緒じゃないのかい?」
アラン「なぜ私がカノンと一緒にいなくてはならない?」
フミ婆「照れるな照れるな。フフフ…。彼氏、あんたもこの辺に住んでんのかい?」
アラン「違う。お前たちとは別世界だ。」
フミ婆「庶民とは別世界ってことは…セレブってやつかい?お父さんはさぞ、お金持ちなんだろうねえ。」
アラン「金など意味はない。私の父上は全てを兼ね備えた、世界を支配する完璧な存在だ。」
フミ婆「ほう…そりゃあ立派なお父さんだ。立派すぎて全然わかんないけど。まあ、あんたも頑張りなよ。はい、セレブの彼氏、タコ焼き食うかい?うまいよ~。ほっぺた落ちるよ。」
アラン「いつか…。バカらしい!私は何を話しているんだ。」

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 微妙に会話が成立しているようでしていない(笑)…凄いな、<恋愛感情><資本主義>まで否定してくるのか…!生殖とかどうなってるんだろう?(←興味津々)来週は、アドニス家(アリア・アデル・アラン)の家族会議が開催されるようで、いよいよ本筋が動き出す様子。アデルにも下剋上の思惑があるようだし、《デミアプロジェクト》の内容も気になるね。

 …この辺は、『W』の園崎家リスペクトなのかしら?

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp