千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

はじめに(スタンスについて)

 これ「最初に書いとけよ!」ってハナシですよね。スタンスについて。

■“筋”が通っているか?

 『語ろう!555・剣・響鬼』にて、會川昇は『剣』第22・23話についてこう語っていた。

 僕はね、平成ライダー昭和ライダーより優れてる点がいっぱいあると思うんですよ。というよりも、僕は平均的には平成ライダーの方が優れてると思ってます。
 昭和ライダーというのは、立ち上げのときだけ、石ノ森さんとか平山さんの企画が影響するんですよ。藤岡さんのときでいえば、殺人犯に間違われちゃったことによる(緑川)ルリ子さんとの悲恋であるとかね。(中略)1、2話はね、必ずやや強いドラマから入るのに、それが継続しないんですよ。最終回もその話で閉じた昭和ライダーって、ひとつもないじゃない?(中略)今のアメリカのドラマなんかもそうなわけですけど、平成ライダーはそうじゃないよね。
 少なくとも、『クウガ』は1話と最終話が非常に繋がってる。『アギト』はちょっとわかんないけど、『龍騎』は最後までキャラクターを貫いている。『555』はすごい繋がってる。そういう意味では、いろんなことが進化してきて、スーパー戦隊ですら最近はそうなってきたわけじゃない?
 動機に関しては、1話と最終話をかけ離れた結論にはできない。それは間違いなく、昭和より平成のほうが優れてる点だと思うんですよ。
 ただ、『剣』に関しては、珍しくブレ始めちゃってて、このままだと1・2話で提示した職業ライダーみたいなことって、どっか行っちゃうなって気がしたので、それはやっぱりちゃんと筋を通しましょうよってニュアンスがあったんじゃないかって気がしますね。
會川昇『語ろう!555・剣・響鬼【永遠の平成仮面ライダーシリーズ】』より)

 自分が重視しているのは“筋”が通っているか?です。“筋”さえ通してくれれば、多少の粗には目を瞑ります。“筋”とは、<志>×<コンセプト>のことです。

 なぜ平成1・2作目の『クウガ』『アギト』はヒットしたのか?それは高寺成紀&白倉伸一郎<志>が高く<コンセプト>が秀逸だったからに他ならない。脚本家(荒川稔久井上敏樹)やパイロット監督(石田秀範&田崎竜太)がチーフPの“筋”に共感し、それが初志貫徹されたのも大きい。

仮面ライダークウガ』の“筋”
【信念】新しいヒーロー、新たなる伝説を生み出す!
【概要】昭和仮面ライダーの平成シミュレーション!

仮面ライダーアギト』の“筋”
【信念】最初にして最後の仮面ライダーを生み出す!
【概要】3人の仮面ライダーと天使・神々との闘い!

 人気作品は“筋”が通っていることが多いです。具体的には、『龍騎』『電王』『W』。

仮面ライダー龍騎の“筋”
【信念】「正義と悪」を考えるヒーロー番組を作る!
【概要】13人の仮面ライダーバトル・ロワイアル

仮面ライダー電王の“筋”
【信念】平成仮面ライダーの「レール」を敷き直す!
【概要】桃太郎が電車に乗って時空を越えて鬼退治!

仮面ライダーW』の“筋”
【信念】次の10年に向けた、新たなるシリーズ始動!
【概要】探偵と魔少年、2人で1人の仮面ライダー

 前半の出来が「ボドボドダァ!」な『剣』が後半盛り返したのは、途中からメインライターに就任した、會川昇“筋”を通したからです。ただ、それが出来ている人は少ない。誰とは言わないけど。

――それでは最後に、今後の平成仮面ライダーシリーズにメッセージをお願いします。
井上 やっぱり「志」を高く持ってほしいよね。周りの状況もいろいろあるんだろうけど、もっとプロデューサーに頑張ってほしいね。結局、プロデューサーが言わなきゃダメなんだよね。みんな頑張ってはいるんだろうけど、まだちょっと頑張りが足りないんじゃないの?(中略)ライダーもさ、もう新しいものはないとか言ってるけど、そんなことないんだよ。頭を絞れば、なんとかなる。番組づくりって、マイナスをマイナスのままやるんじゃなくて、マイナスをプラスに持っていく発想とかさ、そういうのは絶対あるから。
井上敏樹『語ろう!555・剣・響鬼【永遠の平成仮面ライダーシリーズ】』より)

 …まぁ、それでも人間「好き嫌い」が入ってしまうのですが…!自分が『555』が好きなのは、やはり敵怪人が元人間という題材に真っ向勝負を挑んだ所で、逆に『ウィザード』が好きなのは平成の世に敢えて小難しいことを一切やらないという事でして。…自分の趣味嗜好を差し引いたら「中の上or下」くらいの作品だということは重々承知しています『555&ウィザード』は。本当ですよ!

※うちのメインコンテンツです。よろしければどうぞ。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

■ここの批判記事に憤りを感じたら

 それは貴方が当該作品を愛しているという何よりの証拠なので、その気持ちは大切にしてください。

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[了]