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千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

『ゴースト』感想:第02話「電撃!発明王!」

仮面ライダーゴースト』の感想です。以下、ネタバレ注意。

第02話「電撃!発明王!」(脚本:福田卓郎、監督:諸田敏)
東映仮面ライダーゴースト 第2話 電撃!発明王! | 東映[テレビ]
テレビ朝日ストーリー|仮面ライダーゴースト|テレビ朝日

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【次回】『ゴースト』感想:第03話「必中!正義の弓矢!」 - 千倍王鷹虎蝗合成獣

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エジソンは偉い人、そんなの常識!

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 平成仮面ライダーは世の為人の為に戦う「公(パブリック)ライダー」と私利私欲の為に戦う「私(プライベート)ライダー」の2つに分かれるけど、『ゴースト』は公私が両立しているね。

【公的】ゴーストハンターとして眼魔(ガンマ)と戦う。
【私的】99日以内に15個の眼魂(アイコン)を入手する。

 各回の導入も2パターンあるし、これなら話も作り易いんじゃあないかな。

【能動的】大天空寺の僧侶が奇怪な現象を調査する。
【受動的】不可思議現象研究所に調査依頼人が来る。

 …なんか、日にち進むの早くない?劇中で、もう4日経っちゃったよ。でも、「約100日÷約50話=2日」とすると、妥当なスピードなのかな、メタ的に考えても…!

 パイロット版、目立った問題も見受けられなかったし、ストレス無く視れました。タケル(西銘駿くん)より少年タケル(山田日向くん)の方が演技上手かったけどな!設定や世界観の説明は一通りやり切ったし、あとはキャラの日常描写&掘り下げを密にやっていけば面白さも鰻登りになるのではないでしょうか。2号ライダー(深海マコト/スペクター)も年内に登場するみたいだし。アランも気になるね(彼も仮面ライダーに変身する?)

 …それにしても、アカリちゃん人気無いな~!「幽霊なんて信じない!」と、意固地で往生際の悪い所が受け入れ難いんだろうか…!でも、肝試しの回想を見るに、『学園天国パラドキシア』の大槻凛タイプな可能性も微レ存…?(美川べるのファンしか解からないネタですみません…!)

 余談だけど、変人偏屈列伝という荒木飛呂彦(※『ジョジョ』の作者)の短編集があって、ニコラ・テスラのエピソードに登場するエジソンがぐう畜で草が生えたのを思い出したのでちょっと紹介してみる。エジソンは努力の人だったけど、テスラは文字通りの天才で、エジソンテスラを目の敵にしていた。そんな二人はある日、電流の「交流」「直流」で対立することとなる。

【交流】とは、いろいろな電圧に変圧でき、パワーがある電流で大型機械や列車などを動かせ、また遠方送電しても変わらない。当時、交流は危険で、不可能とされていた。テスラは、1881年に交流理論の特許をとっていた。
【直流】とは、流れの方向が一定した電流で、電球やトランジスタなどに使われ、送電が難しい。エジソンの発明品は、全部が直流用であった。

 「交流は非実用的!」と批判するエジソンは、テスラは悪魔だ!」と悪い評判を流した。更に、交流の危険性を大衆に植え付けるべく、アメリカの死刑囚の処刑に「電気椅子」を導入させたのはエジソンなのである。

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↑球体恐怖症のテスラを、ビリヤードの球で苛めるエジソン

 ところが1893年、全米の…いや全世界のマスコミや大衆が集まる一大科学イベント、「シカゴ産業博覧会」にテスラが出現。交流の有用性を世に知らしめ、エジソンに逆転勝利を果たしたのだ。

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↑ドヤ顔の「エレキ!ヒラメキ!発明王!」ニコラ・テスラ

 そんなわけで(どんなわけだ)、偉人ならぬ奇人オンパレードな『変人偏屈列伝』、みんな買ってね(オイ)

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↑「ノーベル物理学賞」の受賞を辞退するエジソンテスラ

■諸田敏 ~キャラ重視で芝居を撮る監督~

 このブログを始めて気付いたことは、自分は諸田敏監督回が好き、ということだ。思い返すと、自分のお気に入りな話は、諸田さんが撮っていることが多い。試しに列挙してみる。

◆『剣』
・第29話「2人のカリス」
&第30話「失われた記憶」
・第35話「危険な変身!?」
&第36話「最強フォーム」

◆『W』
・第03話「Mに手を出すな/天国への行き方」
&第04話「Mに手を出すな/ジョーカーで勝負」
・第11話「復讐のV/感染車」
&第12話「復讐のV/怨念獣」
・第17話「さらばNよ/メモリキッズ」
&第18話「さらばNよ/友は風と共に」

◆『OOO』
・第31話「恩返しとたくらみと紫のメダル」
&第32話「新グリードと空白と無敵のコンボ」
・第45話「奇襲とプロトバースと愛の欲望」
&第46話「映司グリードとWバースとアンクの欲望」

◆『フォーゼ』
・第09話「魔・女・覚・醒」
&第10話「月・下・激・突」
・第39話「学・園・法・度」
&第40話「理・念・情・念」

◆『ウィザード』
・第04話「人形とピアニスト」
&第05話「決戦のコンクール」

◆『鎧武』
・黒ミッチ(悪実)が暗躍&闇堕ちする回全て。

◆『ドライブ』
・第05話「鋼の強盗団はなにを狙うのか」
&第06話「戦士はだれのために戦うのか」
・第14話「彼女を狙う黒い影はだれか」
&第15話「その想いが届くのはいつか」

 しかし、まだ「これこれこういう理由で素晴らしいのである!」と、理詰めで分析しきれてないのよね…!…今度挑戦してみるか?『ゴースト』のチーフP、高橋一浩は諸田敏をこう評しているね。

高橋 (中略)諸田さんのいいところって芝居かなと思ってるんですね。僕が言うのもおこがましいんですが、すごくホンが読める監督で、ホンに書かれた意図を汲み取って芝居を作ってくださる。そのうえコメディタッチの面白さも出せる方ですから。今回は第1話で主役が死んで生き返るところから物語が始まるので、基本として少年の成長譚ではあるけど、同時にゴーストものの面白さというかコミカルさも狙いとしてあって、そういうナイーブな芝居を作っていく部分での諸田監督の突出した技量に期待してパイロットをお願いすることになりました。
(高橋一浩『東映ヒーローMAX Vol.52』より)

 ご本人も、芝居作りには自信がある様子。

――まずは本作にメイン監督として登板された経緯からお聞かせください。
 東映の高橋一浩君がプロデューサーをやると聞いたときに、「もしかしたら監督の依頼があるかな?」と自分でもちょっと思っていました(笑)。僕も平成ライダーの監督を長くやっているし、以前から『仮面ライダー』シリーズのパイロットを撮りたいと思っていたので、オファーを受けた時は、まあ、すごく嬉しかったですよ。おそらくですけど、僕の物語を構築する力や芝居作りを評価していただけたのだと思います。
(諸田敏『宇宙船 vol.150』より)

 あの、きだつよしもベタ褒めだぞ!(ほとんど、恨み節な気もするが…!)

 諸田監督とは、響鬼の時に御一緒させていただいて以来。当時、ビシバシ修正を入れられてゆく脚本を読んで直される前のホンの方がおもしろかったのにと言って下さり、なんてイイ人だ、この人について行こう、と思った記憶があります(笑)。普段は飄々とされていて柔らかい雰囲気の方なんですが、おもしろくするために何をすべきかに対して鋭い観点を持っておられ、今回の打ち合わせでも目から鱗なアドバイスをいただきました。
仮面ライダーウィザード第4話 | きだつよしBlog 不屈夢走

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 可能なら、夏映画や最終話も、諸田さんにメガホンとってほしいなァ。

[了]

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