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千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

『仮面ライダーゴースト』の第一印象

第・一・印・象 99_総合話題 17_ゴースト 08_電王

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 ついに『ゴースト』の存在が公式からアナウンスされたね。

東映2015年10月「仮面ライダーゴースト」放送スタート! | 東映[テレビ]
テレビ朝日仮面ライダーゴースト|テレビ朝日

 というわけで、ファーストインプレッションをば。

■高橋一浩と福田卓郎と諸田敏

 東映のチーフP「高橋一浩」!
 メインライター「福田卓郎」!
 パイロット監督「諸田敏」!
 …こんな布陣、誰が予想出来ようか…!

 高橋一浩は『W』『OOO』『フォーゼ』のサブPで、今回が初チーフなのか…!というか、「プロデューサーは仮面ライダーの前にスーパー戦隊で修行を積む」というのが慣例になっているのだが、

◆塚田英明(『W』のチーフP)
⇒初仮面ライダー前に制作した戦隊数=
・『特捜戦隊デカレンジャー
・『魔法戦隊マジレンジャー
・『獣拳戦隊ゲキレンジャー

◆宇都宮孝明(『ウィザード』のチーフP)
⇒初仮面ライダー前に制作した戦隊数=
・『侍戦隊シンケンジャー
・『海賊戦隊ゴーカイジャー

◆大森敬仁(『ドライブ』のチーフP)
⇒初仮面ライダー前に制作した戦隊数=
・『獣電戦隊キョウリュウジャー

年々初仮面ライダー前の「戦隊チーフP経験年数」が減ってきているッ!高橋一浩はまさか0からのスタートですよ!ただ、それ故に何から何まで「未知数」なので、今から楽しみだったりします(え?武部直美も『キバ』が初チーフPだって?彼女はホラ、サブP経験年数が多いから…!)

 脚本家、福田卓郎って初めて目にする名前だ…!(一般ドラマ畑のホン屋さん?)そしてナント諸田敏が第1・2話担当ですよ!スーパー戦隊では何本かやっているけど平成仮面ライダーでは初ね。田崎竜太も、最近はパイロット版を手掛けるもその後はサッパリ~」みたいなパターンが増えてきたし、そろそろ他の人にやってほしいな~!と願っていた矢先だったので寝耳に水ですたい。

■「クルマ」ではなく「おばけ」!

 まさか「眼球」がキーアイテムとは…!目玉商品が文字通り目ん玉であると。妖怪メダルならぬ幽霊メダマというわけか…!『妖怪ウォッチ』への対抗意識が凄すぎる。『ニンニン』でもネタにしてたくらいだし。『眼魂』“アイコン”と読ませるセンス、嫌いじゃないわ!

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 「英雄・偉人の力」というのは最近流行ってる気がする。『ノブナガン』とか『文豪ストレイドッグス』とか。週刊少年ジャンプでも、『HUNGRY JOKER』とか『ハイファイクラスタ』とかやってたね。打ち切られたけど。少し毛色が異なるけど、「英雄・偉人が『動物』の力を使って戦う」という『ヨアケモノ』なんてのもあった。打ち切られたけど(というか、連載中にヤンジャンから『テラフォーマーズ』が出張で来たことがあって、ちょっと可哀想だった。)『ドリフターズ』はちと違うか。ちょっと前の作品だけど、『トラウマイスタ』という漫画が好きだった。「英雄・偉人の力」モノでは、ないのだけれど。

 閑話休題

 テレビ朝日の公式サイトだと、「剣の達人・宮本武蔵アイザック・ニュートン、トーマス・アルバ・エジソンの力を身にまとう」とあるね。夏映画『ドライブ サプライズ・フューチャー』にはゴースト・ニュートン魂が登場し、「不思議な球体で引力を操る」とのこと。…この手の作品だと、必ずと言っていいほどニュートンは引力操作能力になるな(笑)

 「おばけ」というのは、「人知れず巨悪と戦う」とか「敵の力を使って戦う」というのが描き易い、とても良い題材ね。今まで無かったのが不思議なくらい。キャストとストーリーが気になるところ。

■『キバ』と『ウィザード』と『ドライブ』

 上記三作品には共通点がある。それは、武部直美・宇都宮孝明・大森敬仁が初めて手掛けた仮面ライダーだということ。そして、クウガ』と『アギト』と『龍騎』、初期三作品の「売り」をおさえているところ。順番に見てみよう(※基本的に1号ライダーにスポットを当てています。また、劇場版限定のフォームやライダーは除外しています。)

(01)多彩なフォームチェンジ
・『クウガ』  :マイティ・ドラゴン・ペガサス・タイタン、ライジング~、アメイジング~、アルティメットフォーム
・『キバ』   :キバ・ガルル・バッシャー・ドッガ、ドガバキ、エンペラーフォーム
・『ウィザード』:フレイム・ウォーター・ハリケーン・ランド、~ドラゴン、オールドラゴン、インフィニティスタイル
・『ドライブ』 :タイプスピード・ワイルド・テクニック・デッドヒート・フォーミュラ・トライドロン

(02)三人以上の仮面ライダー
・『アギト』  :アギト・G3・ギルス・アナザーアギト
・『キバ』   :キバ・イクサ・サガ・ダークキバ
・『ウィザード』:ウィザード・ビースト・白い魔法使い・メイジ
・『ドライブ』 :ドライブ・マッハ・チェイサー(プロトドライブ)

(03)CGの巨大な怪獣・乗物
・『龍騎』   :ドラグレッダー
・『キバ』   :キャッスルドラン
・『ウィザード』:ウィザードラゴン
・『ドライブ』 :トライドロン

(04)バイクが合体・変形する
・『クウガ』  :ゴウラム(トライ・ビート・ライジング)
・『アギト』  :マシントルネイダースライダーモード
・『龍騎』   :烈火龍ドラグランザー
・『キバ』   :ブロンブースター
・『ウィザード』:ウィンガ―ウィザードラゴン
・『ドライブ』 :ドロントライドロン・ライドブースター

 基本形態の色が「赤」というのも踏襲しているね。こうして考えると、初めて担当する仮面ライダーでカラーリングを「緑」「黒」のハーフ&ハーフにしたり、仮面ライダーは二人だけにしたり(エターナルは本編に登場せず)、飛行機(ハードタービュラー)や船(ハードスプラッシャー)に乗せたりと、独自の色を見(魅)せつける塚田英明は流石だね。抜きん出てる。

 仮面ライダーゴーストも、色合いは「黒」基調でマスクは「橙(オレンジ)」と、「最初は赤!」路線から少し外しているね。フォーム(魂)の能力も、「武蔵の剣術」「ニュートンの引力」「エジソンの電気(多分)」など、ちょっと捻ってる。あと注目すべくは、「何に乗るか?」かな。是非とも、変なものに乗っていただきたい(笑)

 高橋一浩の特筆すべき点は、「塚田英明の下でサブPを務めた」ということ。これは、大森敬仁との決定的な差だ(※大森敬仁は、塚田英明の元で仕事をしたことがない)塚田英明という超人(変人)から、果たして何を学び盗んだのか…?そこは興味を惹かれますね。まぁ世の中には、白倉伸一郎と何年もタッグを組んでも、何も学ばず盗めなかった人間もいるんだけどね。誰とは言わん。

■サイクルは再びやって来る

 これは完全にこじつけなんだけど、平成仮面ライダーシリーズは「サイクル」がある。五作品ごとにだ。『フォーゼ』っぽく、四字熟語で表現してみる。

[其の一]完・全・新・生
(01)『クウガ』:"A New Hero.A New Legend."
(06)『響鬼』 :平成の仮面ライダーアマゾン
(11)『W』  :平成二期の始まり一期の終り!

[其の二]史・上・最・強
(02)『アギト』:史上最強の最高・平均視聴率!
(07)『カブト』:史上最強の性能とビジュアル!
(12)『OOO』:史上最強のフォーム・共演数!

[其の三]拡・大・解・釈
(03)『龍騎』  :13人の仮面ライダーが殺し合い!
(08)『電王』  :桃太郎が時の列車に乗って鬼退治!
(13)『フォーゼ』:番長が不良と喧嘩してダチになる!

[其の四]原・点・回・帰
(04)『555』  :石森萬画への回帰!
(09)『キバ』   :複雑怪奇への回帰!
(14)『ウィザード』:昭和特撮への回帰!

[其の五]超・集・大・成
(05)『剣』    :平成初期の好いとこ取り!
(10)『ディケイド』:平成仮面ライダー十周年!
(15)『鎧武』   :平成初期の好いとこ取り!

 こんなことを書くのも難だけど、『剣』『響鬼』『カブト』は平成一期の「暗黒期」で、『鎧武』は「剣+響鬼」、『ドライブ』は「響鬼+カブト」のような仮面ライダーになってしまったと思う。

▼『鎧武』  :平成初期の好いとこ取りに失敗、視聴率・劇場版興行収入低迷。
▼『ドライブ』:冒険的かつ超安牌な企画だが、マンネリズムに陥ってしまった。

 『ゴースト』は『電王』のような作品なってほしい。「ような」というのは、「仮面俳優×人気声優による、魔族や機械の賑やかし♪」みたいな、表層的な部分の猿真似ではなくて。「こんなのアリ!?」と思いつつも仮面ライダーの本質・神髄に迫った、原作を「拡大解釈」した作品ということです。

 ちなみに…!自分は昔、「『電王』は何故ヒットしたのか?」という記事を書いて途中で挫折してしまったんですが、ボツの中から『電王』企画成立の流れをサルベージしてみる。全ては、バンダイ「非接触式変身ベルト」というアイデアから始まった。

【問題1】非接触式変身ベルトっていったら、ICカードぐらいしかネタがねぇよなぁ~!
【解決1】『Suica』があるじゃん!今度の仮面ライダーは電車をモチーフにしよう!
【問題2】「ライダーが物量で敵を殲滅するとは何事だ!」とバンダイから怒られたよ…!
【解決2】電車要素はギリギリまで隠しとこう。石森プロはOKしてるし何とかなるだろ!
【問題3】電車ってどれもみんな同じに見えるなぁ~!テツなら区別が付くんだろうが…!
【解決3】「お伽話」をデザインに取り込もう!桃太郎とかなら子供にも馴染みがあるぞ!
【問題4】小林靖子が多重人格主人公をやりたいらしいが、放送コードに引っかかるな…!
【解決4】「怪人が主人公に憑依する」という設定にしよう!で、怪人も民話童話縛りだ!
【問題5】怪人にはベテラン俳優を起用したいが、予算もスケジュール調整も難しいな…!
【解決5】仮面俳優なら年間通して使えるぞ!声優の収録も、ある程度時間の融通が利く!
【問題6】しかし素人新人俳優に怪人ごとの演じ分けができるのか…?ハードル高いぞ…!
【解決6】小林靖子が怪人ごとに口癖を作ってくれたぞ!更に佐藤健という天才も現れた!
【問題7】ただ電車を出すだけだと『ギャバン』のドルギランみたいになっちまうなぁ…!
【解決7】タイムマシンという設定にしよう!敵の目的は時間改変で、それを止めるのだ!
【問題8】時間旅行に矛盾を無くすのは難しい…!タイムパラドックスとかどうすんだ…!
【解決8】「たとえ怪人に過去のヒトモノが破壊されたとしても、未来の人間がそれらを覚えていたら修復される」ことにしよう!時間は記憶だ!

 誰もが、「これ本当に売れるのか!?」と疑心暗鬼だったに違いない。実際は、何から何まで全てが嬉しい誤算の連続で、無事にV字回復を果たしたのだから超スゴイ。

 『鎧武』をいただけない、『ドライブ』に乗り切れないファン、けっこう多く見受けられました。願わくば、『ゴースト』が平成二期の『電王』にならんことを祈って…!(奇しくも、「憑依する(乗り移る)」という点では、一緒ねw)

■追記(2015/08/18)

 ついに制作発表記者会見!

東映今秋、新たなヒーローが誕生!新シリーズ『仮面ライダーゴースト』制作発表会見 レポート! | 東映[テレビ]
【テレビドガッチ西銘駿、仮面ライダーゴースト抜てきに「凄く夢のよう」 [テレビドガッチ]

 天空寺タケルって凄い名前だな…!幼児・児童向けアニメの主人公名みたいだ…。…あ、仮面ライダーは子供のための番組やった!(すっとぼけ)

 まさか怪人デザイン担当が島本和彦とは…!『逆境ナイン』も『吼えろペン』もめっさ好きやねん!主題歌に氣志團も嬉しい。凄いな、何から何まで「初めて」尽くしだな…!

 99日の期限の間に15個の《眼魂(アイコン)》を集めろ!という設定は少年漫画ではありがちな筋書きだけど、仮面ライダーでやると新鮮ね。果たして、どう転がしていくのか…!

 なんか、最近は「このチーフP&脚本家ならこんな作品・展開になるんだろうな…!」というのが予想できてしまって、純粋に素直な気持ちで楽しめなかったんだけど(『鎧武』や『ドライブ』の感想・考察記事にはそれが如実に表れてるハズ…!)、今回はま~~~ったくどんな作風になるのか想像できないので、今から楽しみです。『サプライズ・フューチャー』での戦闘シーンも良かったし、平成二期の閉塞・停滞感をぶっ壊してほしいな。

[了]