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千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

猿真似と東京湾と手裏剣戦隊

 『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(以下、『ニンニンジャー』)初回の雑感です。つまり、雑な感想です。スーパー戦隊シリーズは今後も毎週の感想を書くことはないかな…?仮面ライダーでさえ実践できてないのに、これ以上は無理だ…!(プリキュアシリーズも毎週視てるけど、同様の理由で記事を書いてないのです)

■チーフP武部直美

 このブログを見てくださってる方々はなんとなくお気付きかと思われますが、自分は「武部直美」のことを評価してません。何故なら、武部直美は「成功作品の猿真似しかできない」から。

 これは『語ろう!555・剣・響鬼』の記事にも書いたけど、『剣』のチーフPは日笠淳となっているけれど、前半の実質のメインは武部直美と宇都宮孝明が担っていた。「自分は平成仮面ライダーには詳しくないから」「後進を育てたい」という理由で、日笠淳は一歩引いた立ち位置を採っていたのだ。で、武部直美は白倉伸一郎に心酔しているため、『剣』では平成初期仮面ライダーの集大成をやろうとした。要するに「『アギト』のような謎伏線鏤め!」+「『龍騎』のようなライダーバトル!」+「『555』のような昼ドラドロドロ展開!」を、『剣』でもやってみたわけ。他にも、「『クウガ』における怪人のゲーム!(≒『剣』のバトルロワイヤル)」とか、「『龍騎』のカードバトル!(←平成初期では一番売れた玩具展開)」なども盛り込んでいる。要するに「いいとこどり」を目指したわけね。その結果は言わずもがなで、『剣』はメインライターが會川昇に変わるまで凄惨たる出来となってしまった。武部直美は、ヒットした要因を分析せずに上っ面だけ足し合わせるから、彼女が担当する番組はとっ散らかっちゃうのよね。『鎧武』も同様の失敗を犯してるんよなぁ…!『鎧武』視てて思ったのは「武部直美、10年前の『剣』から全く成長してねぇ…!」ってことなんよね…。物凄く悲しくなりました。『オーズ』はともかく『キバ』でもやらかしてるし…!俺はね、最近の特撮関連の書籍なんかで武部直美が「平成仮面ライダーの母」なんて書かれてると虫唾が走るし反吐が出るんよね。「イケメン発掘」以外で何か功績ある?高寺成紀も白倉伸一郎も彼らは功罪あれど評価されて然るべき存在だと思うけど、武部直美は平成仮面ライダーの歴史において「罪」しか犯してないんよなぁ…!今回は「雑感」なのでかなり感情的に書いているけれど、武部直美に関しては今度もっと構造的に論理的に批判記事を書こうと思う。

 『特命戦隊ゴーバスターズ』(以下『ゴーバス』)も酷かったね。『ゴーバス』の悪しき点は「何の戦隊なのかがサッパリわからない」ということ。例えば『獣電戦隊キョウリュウジャー』なら「恐竜の戦隊!」とか『烈車戦隊トッキュウジャー』なら「列車の戦隊!」と一発で分かるけど、『ゴーバス』って一言で言い表せないでしょ?本編も、「スパイアクションモノ?」「電脳モノ?」「レスキューモノ?」と、何がメインで売りなのかハッキリしないし(例えば『電磁戦隊メガレンジャー』なら「電脳モノ」だし、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』なら「レスキューモノ」で一本筋が通ってるじゃあないですか)、この「わかりにくさ」が『ゴーバス』が不振だった理由だと思う。

 あとはねー、『ゴーバス』も「メインライター小林靖子!」「バディロイドが大活躍!(=人気声優がい~っぱい!)」というのを聞いて「『電王』の二番煎じをまたやろうとしてるなぁ…!」と当時呆れた記憶があるんよなぁ。「また」と書いたのは、武部直美は『電王』の二番煎じを『キバ』でやって失敗してるから。「あの時は井上敏樹だったから失敗したのよ!靖子にゃんだったら大丈夫♪」と思ったのか知らんけど結果は散々だったというね。『電王』がヒットしたのは「イマジン(人気声優が声を当てた着ぐるみキャラの掛け合い)」だけが理由じゃあねぇじゃん!それがわかってないから、「猿真似」だから失敗ばっかすんだよ武部直美は。東映も、若いプロデューサーたちにどんどん台頭してもらいたいもんです。

■メインライター下山健人

 「下山健人」と聞いて皆さんは何を思い浮かべるだろうか?大体『カブトボーグ』か『銀魂』だと思うけどw最近だと『キカイダーREBOOT』の脚本を担当していたね。『ゴーバス』でも何本か書いていて、自分はMission26「小さな強敵!司令室SOS」とMission45「謹賀新年 小さな強敵、再び」が好きでした(笑)ケシゴムロイドとオモチロイドの話ね。なんか浦沢義雄脚本っぽいテイストだったw

 ただねー、下山健人も若干の懸念事項があって、彼は2014年に週刊少年ジャンプ『TOKYO WONDER BOYS』という漫画の原作を担当していたんですよ。作画は『銀魂』のアシスタントをしていた伊達恒大という新人だったんだけど、10週で打ち切りになっちゃったのね。それで付いたあだ名が東京湾なんだけど、敗因は
(1)タイトルや本編から「何の漫画なのか?」「何が売りなのか?」がわからない。
(2)『銀魂』のいいとこどりをしてしまった。
ことだと思うのよね。

 『TOKYO WONDER BOYS』をご存じない方、これ何漫画だと思います?実は「サッカー漫画」なんですよ。内容は、「長身でフィジカルの高い『樋本究児』と、低身長だがシャドーストライカーとして活躍する『南條壱丸』という二人の高校生が二人三脚でプロの世界を駆け回る」というハナシなんだけど、タイトルからも本編からも、まったくそれが伝わってこない!例えば、同じく週刊少年ジャンプで連載されていた『黒子のバスケ』という作品なら、「題材はバスケなんだな!」「主人公は黒子…?嗚呼、影に徹するのか!」ということがタイトルからわかるし本編も「主人公『黒子テツヤ』と相棒『火神大我』」という二人の話にちゃんとなってる。これが勝敗の決め手だったのかなと。

 あと、下山健人は『銀魂』のアニメの脚本を手掛けていたせいか、『TOKYO WONDER BOYS』はノリが若干『銀魂』っぽい。それはつまり「シリアス話かと思いきやギャグが入り、ギャグ話かと思いきや一変シリアスになる」ことがしばしばあるということ。ただ、『銀魂』という作品は元々「ギャグ漫画」であるにもかかわらず時々シリアス話をやるのに対し、『TOKYO WONDER BOYS』はその作品が「ギャグなのか?シリアスなのか?」がはっきりしないうちに両者を混合させて話を進めてしまったため、「真面目なスポーツ漫画」を期待する読者からはふざけてるようにしか見えないし、ギャグ漫画として楽しむにはギャグが不快だしつまらないしで、実にどっちつかずで中途半端な作品だったのだ。つまり、『銀魂』の作風をリスペクトした結果、10週打ち切りに遭ってしまったと言っても過言ではないのね。

 ……懸念事項わかりました?これって前述した「武部直美の欠点」とほぼ同じなのね。だから、『ニンニンジャー』の制作陣が発表された時は、「大丈夫かなコレ…?」と結構心配だったのだ。

■手裏剣戦隊ニンニンジャー

 で、ようやく『ニンニンジャー』の話。まぁ言ってしまえば、宇都宮孝明の『侍戦隊シンケンジャー』と大森敬仁の『獣電戦隊キョウリュウジャー』の「猿真似」よね。パイロット版に中澤祥次郎を起用したり、手裏剣(≒真剣)や忍者(≒侍)を推してるのはまんま『シンケン』。また、「忍者」の戦隊は『忍者戦隊カクレンジャー』や『忍風戦隊ハリケンジャー』に続き今作が3作目で、「『キョウリュウ』で『恐竜戦隊ジュウレンジャー』と『爆龍戦隊アバレンジャー』コラボをやったように、『ニンニンジャー』でも同じようなことやるんだろうな~!」というのが煤けて見える。逆に、これだけ過去の成功作と似たようなことをやっておいて、大コケしたら武部直美は相当無能ってことよw

 一話を視た感想としては、「説明台詞多いな~!」と思った。チビッ子たち理解できるのかな…?変身後の殺陣は『ゴーカイ』や『キョウリュウ』に見劣りしたけど、感心したのは巨大戦。合体ロボのデザインはかなり挑戦的だし、ビルや地面が忍者屋敷のように「どんでん返し」したりでなかなか面白かった。あれだ、『キバ』でキャッスルドランがビルから出てくるみたいな感じwこれ、今後も続けてくれると嬉しいな~。

 以上、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』初回の雑感でした。嗚呼、2月22日までに書き上げたかったのに23日になってしまった…!

[了]