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千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

『ドライブ』感想:第13話「私の弟にはなぜブレーキがないのか」

16_ドライブ

仮面ライダードライブ』の感想です。以下、ネタバレ注意。

第13話「私の弟にはなぜブレーキがないのか」
脚本:三条陸 
監督:石田秀範
*↓東映公式サイト
http://www.toei.co.jp/tv/drive/story/1204858_2271.html

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仮面ライダーは、怪人

泊進ノ介「悪を倒すためとはいえ、重加速を人間にかけたら、お前もロイミュードと同じだろ!自分を落とすようなマネはするな!」
詩島剛「でもさ、俺たち2人とも、敵の力を使って悪を滅ぼす怪物同士じゃないか。だから、少々落ちてもいいんじゃない?それで奴らを止められるなら。」

 おぉおいい話だね!「ドライブ自体も重加速を使える」という設定は去年の時点で出ていたけど、それをマッハでやるとはね。今回の話の肝は「人間が重加速の力を手に入れたら?」というもので、第5・6話以上に『ドライブ』のテーマに突っ込んだ内容になっていたね。2号ライダー登場回ならいつもより視聴者も増える(だろう)し、そのタイミングで「『ドライブ』で伝えたいのはこういうことなんだよ!」というのをちゃんと捻じ込んでくるあたりが流石三条センセだね。「マッハドライバー炎」での変身は、「ドライブドライバー」のそれより負担が大きいのね。だからこそ生身アクションが多いと。そういえば変身後のマッハを演じているのは渡辺淳だけど、今回永徳って出てないのね。魔進チェイサーも今井靖彦だし(『鎧武』のブラーボを演じたベテラン!)。何かあったのかしら。

■現場に優しいのはいいことだが…?

 しかし…!『ドライブ』のフォームチェンジは「ドライブはタイヤが変わるだけ!」「マッハは標識が変わるだけ!」というのは見栄えがパッとしないなぁ…!や、ドライブは一応「スピード/ワイルド/テクニック」とタイプチェンジがあるけど…!マッハは変わら無すぎだろ(笑)ビーストだってまだそこそこ見た目変わってたよw

 平成二期以降、仮面ライダーの多彩なフォームチェンジが売りになったけど、どれも「撮影上の弱点」があったそうだ。順番に列挙してみよう。
(1)『W』…ハーフチェンジ
×「着ぐるみを着てるように見えちゃダメ!」という塚田英明の要望で繋ぎ目継ぎ目のないWのデザインが完成したが、それ故にスーツの素材が固く、演じた高岩成二が怪我をしてしまった(特にサイクロンジョーカーエクストリームの、クリスタルサーバー!)
×「2号ライダーはバイクに変形させたい!」という塚田英明の要望でバイク可変なアクセルのデザインが完成したが、それ故にスーツが重く、演じた永徳が怪我をしてしまった。
(2)『OOO』…コンボチェンジ
×『W』の反省で、従来の「アンダーウェアの上にパーツを装着する」形式に戻ったが、「オーラングサークルからラインドライブが伸びている」という設定のため、アンダースーツも各コンボの数だけ用意せねばならず、それ故にメダルを変更しスキャンする度に着替えねばならない。
×また、パーツもメダルのデザインに採用された動物の数だけ存在するため、脚本に登場するコンボ・亜種の分、撮影時は全パーツを運搬せねばならない。
(3)『フォーゼ』…ステイツ(モジュール)チェンジ
○『OOO』の反省で、スーツ自体は変更せずに(勿論、ステイツの分は用意するけど)、モジュールのみを換装する形式となった。モジュールの一部はCG合成で済ませることが可能。
×一つのモジュールの撮影に、2~3時間かかることがある(例えば、「スコップ」の掘った穴とか、「ジャイアントフット」の足跡などは、現場で撮影スタッフが実際に掘ってたりするのだ)
(4)『ウィザード』…スタイルチェンジ
○『フォーゼ』の反省で、「モノを身体に付加する」のはやめて、攻撃は「銃剣か魔法のみ」とした。魔法エフェクトは全てCG合成で処理。武器の数を絞ることで、ウィザーソードガンは「男児用なりきり玩具売上歴代No.1」を達成した。
○また、『W』や『OOO』の反省で、ウィザードは「マスク・ボディ・腕と脚輪」の変更のみでスタイルに差異化を図れるようにした。ビーストにいたってはマント着脱のみ。
×魔法の表現には時間も金もかかる。また、デザインの変化が乏しかったためか、『ウィザード』は平成二期の中で一番フィギュア類の売上が低かった。
(5)『鎧武』…アームズチェンジ
○『ウィザード』の反省で、「果物が頭に被さり、展開して鎧となる」というビジュアルインパクト大なギミックが考案された。アームズチェンジシリーズは、前作のスタイルチェンジシリーズの三倍の売上を叩き出したという。しかも、撮影時は「マスクと甲冑」の付け替えのみで済む。
×アームズとウェポンは歴代トップクラスの重さで、演者に負担をかけることとなった(特にカチドキアームズは高岩成二に「今までで一番重い」と言わしめたほど。『シャンゼリオン』にはかなわんだろうがw)

とまぁこんな感じで、「あちらが立てばこちらが立たず」というか、前作の課題を解消したと思ったら今作ならではの問題が発生した、というのの繰り返しなのだ実は。『ドライブ』の場合、『フォーゼ』や『ウィザード』と似た問題に直面すると思われます。噂では、今回玩具売上かなり低いみたいなんよな…!

[了]

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