千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

『ドライブ』第07・08話の簡易感想

 二週間もご無沙汰だったのか…!更新が遅くなってしまいすみません。先週は旅行、今週は休出でなかなか時間が取れなかったのです。というわけで今回は箇条書き形式の簡易感想。ちゃんとした版は後日書くかもしれないし、書かないかもしれない(コラ)毎週欠かさず感想を書いているサイトは凄いなぁ。

●第07・08話は脚本家長谷川圭一×山口恭平監督のコンビ。山口恭平のメイン監督デビューは『フォーゼ』の第23話「白・鳥・同・盟」&第24話「英・雄・願・望」で、これもまた長谷川圭一のホンなのよな。

●平成仮面ライダーシリーズでは既に『W』と『フォーゼ』に参加している長谷川圭一だけど、特撮ファン的には「平成ウルトラマンの人」という印象が強いかな。自分は平成ウルトラマンは未視聴なんですけど(オイ)前述の『フォーゼ』の第23・24話(キグナス・ゾディアーツの話ね)を筆頭に、ムスカカプリコーン/タウロス・ゾディアーツ回、『W』ならバイラス/パペティアー/オールド・ドーパントの話など、変化球的な脚本を書くことが多いね。それは、三条陸中島かずきが直球ストレートを投げるからだろうけどw個人的なお気に入りは、『W』の第17話「さらばNよ/メモリキッズ」&第18話「さらばNよ/友は風と共に」。子供や若者の間にドラッグが蔓延していることが問題になっている現状に踏み込んでいてベネだった。ガイアメモリは麻薬の暗喩なのだから、もっとこういう話をやればよかったのにね。三条陸中島かずきがポジだとするならば長谷川圭一はネガ。だけど自分は捻くれた偏屈野郎なので、前者より後者のホンが好きなのです。だから、今回の『ドライブ』第07・08話もその辺を期待してたんだけど、けっこう普通だったね(笑)ちなみに、『W』の塚田英明が三条陸に脚本担当を要請した際、「長谷川圭一も共同執筆させてくれるのが条件」と言い放ったくらい、三条陸&長谷川圭一はマブダチなのだ。

●自分が山口恭平に対して好感度が高いのは、仮面ライダーや怪人の戦いをガッツリ撮ってくれるからで、例えば『フォーゼ』の第42話「射・手・君・臨」では、終盤で予算も少ない中パワーダイザーだけでなくロケットステイツも出してくれて、更にサジタリウス・ゾディアーツの圧倒的強さも魅せてくれて「あざっす!」と心の中で感謝の言葉を呟いたものです(巨匠や諸田さんは、けっこう戦闘シーンがおざなりだったりするからな…!)『鎧武』の第39話「決死のタワー突入作戦!」もグッド!極アームズの、大量のアームズウェポン一斉召喚には痺れたね!柴崎貴行がスタイリッシュならば山口恭平はエネルギッシュ、と言っておきましょうか。ただ、今回の『ドライブ』第07・08話は気合いが入りすぎたのか演出が若干クドかった気も。けど、ドライブVSチェイスの殺陣とか、トライドロンのCG戦をカッチョよく演出してくださったので許します!(←何様)これからも顔晴ってください。

●『ドライブ』のテーマとして、「モノ・コトをどう行使するか?」というのがあるのではないかと、ここ最近の数話を見ていて感じた。例えば、
・(第03・04話)美人女性を絵に描いて芸術作品にするのは善だけど、モデルを監禁するのは悪だよ。
・(第05・06話)トラックで食料医薬品や荷物を運搬するのは善だけど、爆薬を密輸するのは悪だよ。
・(第07・08話)カメラマンが写真で世間に真実を伝えるのは善だけど、事実を捏造するのは悪だよ。
といった感じだ。絵具とキャンバスも、トラックもカメラも、元々は「人間の幸福」のために発明されたものなのに、それを扱う人間によって悪しき存在になりうる。「シフトカーは人間に奉仕する存在として開発されたものなのに、それが敵の手に渡ってしまい大惨事を引き起こした」というのが『ドライブ』という物語の始まりで、『鎧武』が「この力、君はどう使う?」という話を年間通してやってきたとするならば、『ドライブ』は「この車、君はどう使う?」というのがテーマなのかもしれない。

●あと、『ドライブ』では「競争」もテーマになっているような気がする。例えば、第一次・第二次世界大戦における国家間の兵器(戦車・戦艦・戦闘機など)発明や、冷戦時の米ソのロケット・宇宙開発など、「あちらが新たな戦力を保持したら、こちらもそれに対抗しうる武力を用意する」といった「いたちごっこ」が、戦時中は続いたわけだ。平和になった現代ですら、仕事において同業他社同士の競争があるわけだし(自動車会社なんか正にその典型)。『ドライブ』の面白い所は、ドライブが新戦力を入手するのと並行して、魔進チェイサーも新武装を取得するということ。これは言わば、国家間・企業間競争の縮図だ。題材が「乗物である」意義が、ここにあるのかもしれない。まぁ、クソオタクの深読みに過ぎないと思うけどね(笑)

●パイロット版が放送された時、自分は「変身ツールが車である必要性がねーじゃん!」と若干批判気味だったんだけど、シフトカーが揃うにつれて、「いや、これは車であるべきなんだ…!」と思い知らされることとなった。それは、車は「働く」存在であり、「属性」があるということだ。各シフトカーにはモデルがあって、
・ジャスティスハンター(モデル:パトカー)
・スピンミキサー(モデル:ミキサー車)
・ドリームベガス(モデル:リムジン)
・ディメンションキャブ(モデル:タクシー)
・ランブルダンプ(モデル:ダンプカー)
・マッドドクター(モデル:救急車)
・フッキングレッカー(モデル:レッカー車)
・バーニングソーラー(モデル:ソーラーカー)
例えば、マッドドクターだったら「救急車→医者→治療」の能力、フッキングレッカーだったら「レッカー車→車両の移動→ウインチ」の能力、バーニングソーラーだったら「ソーラーカー→太陽光発電→発光」の能力と、「働く車」がモデルになっていることによって「属性(タイプ)」が直感的に分かり易くなるのだ。しかも、チビッ子達は「働く車」が大好きだし、みんな知ってるしね。『フォーゼ』でも、上記と似たようなスイッチがあるけど(メディカル・ウインチ・フラッシュなど)、「薬物治療や懐中電灯は百歩譲るとして、巻き揚げ機が宇宙とどう関係あるんだよ?」と一瞬首をかしげてしまうからね(というか、40個のスイッチのうちの大半が宇宙と関係ないw)『鎧武』のロックシードも、「パイナップルは堅いからパワー型というのはわかるが、イチゴがスピード型ってどういうことなんだよ!」と散々突っ込まれてたからな…。車には「付加能力を連想し易い」というメリットがあったのね。これがバイクだと「白バイ・郵便配達・蕎麦やピザ、寿司の出前」くらいしか働くものが無くなってしまうのか…!でも、「いつでも蕎麦やピザ、寿司が食べられる能力」というのも面白いと思うんだけどネ(笑)

 なんだかネタ帳みたいになってしまった…!『ドライブ』、思った以上に奥が深いので、毎週の感想とは別に単発記事を書くかもしれないです。来週からは平常運転でお送りする…はずです(←弱腰)

[了]