読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

はじめに(スタンスについて)

00_はじめに(スタンスについて)

 これ「最初に書いとけよ!」ってハナシですよね。スタンスについて。

続きを読む

半身と亜種と超弦と具足と外套

11_W 12_OOO 13_フォーゼ 15_鎧武 17_ゴースト 91_スタッフ

 仮面俳優とアクション監督はツライよというハナシ。

続きを読む

『仮面ライダーエグゼイド』の第一印象

第・一・印・象 18_エグゼイド 16_ドライブ 91_スタッフ

f:id:sebaOOO:20160807195734j:plain

 『仮面ライダーエグゼイド』の第一印象です。…チーフPは大森敬仁か…!はっきし言って、俺は大森敬仁を全く評価していない。それについては、過去に散々っぱら書き連ねた(※詳細は以下の記事を参照されたし。)

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

■「三条陸は悪くない!」のか?

 「TKシリーズ(タイヤの襷掛け)なんて売れるわけがない!」「悪いのはバンダイ三条陸は悪くない!」と言う『ドライブ』ファンがいるが、タイヤ交換の発案者は他ならぬ三条陸なのである。

車からタイヤが発射されてそれが体に刺さって変身するくらいにしないとインパクトはないですよね、みたいなことを発言したんです。そうしたら、デザインチームからタイヤマンみたいなデザインがたくさん上がってきまして。顔がタイヤになってる姿とかもありました。車というよりタイヤのライダーになってるよって(笑)」(三条)
三条陸フィギュア王No.212』より)

f:id:sebaOOO:20160807194700j:plain

 そう言うと三条陸はアイデアを出しただけ!糞ダサいタイヤをデザインしたバンダイが悪い!」と言い返されるかもしれないが、糞ダサいタイヤのほとんどは三条陸が提案・発信したものである。

常に腰に付けているフレア、スパイク、シャドーのスポーツカー系3兄弟は、メインライターの三条さんのご提案です。最初に攻撃特化のシフトカーがあるとわかりやすいし、鮮烈だし、戦いやすいからということで」(関戸)
「普段、あまり脚本家さんがデザイン会議に参加されることはありませんが、今回は三条さんがいろいろと提案されています。スパイクって何? ベガスって何? みたいなヤツは、ほとんど三条さん発信のアイデアですね(笑)」(小林)
(関戸大彦・小林大祐『仮面ライダードライブ公式完全読本』より)

 バンダイからもPLEXからも、「ベガスって何?」と言わしめたドリームベガスに関しては、日本映像クリエイティブの長部恭平もこんな発言をしていたりする。

――個人的には、序盤のインパクトという点で「ベガス」が強烈でした。まさか仮面ライダーの体がスロットになる日が来るとは思いもしなかったので(笑)。(中略)いわゆるスロットは大当たり状態の表現ですね。個人的にツボでした。
長部 よかったです。自分的にはいいのかなー、これでと思いつつ(笑)。
――というと?
長部 今年はいわゆるアンドロイド(+ミュータント=ロイミュード)が敵だったので、傾向としてSFチックなイメージが強かったと思うんです。(中略)なので、どう考えても魔法だろう? という表現に若干困惑しつつ(笑)、イメージとしてはメカニカルで科学技術的な、そういうタッチをメインにやってきた1年だったかなと。
(長部恭平『仮面ライダードライブ公式完全読本』より)

f:id:sebaOOO:20160807194919j:plain

 「メカニカルライダー」というコンセプトに反するファンタジックなビジュアルかつ、必殺技が金食い虫なドリームベガスの考案者は三条陸

■「多々買いの神」と言われても、

「車でフォームチェンジというと、真っ先に“働く車”が出てくるわけです。例えば、救急車とかパトカーのフォームっていうのは考えやすい。そこから派生して職業でチェンジ、なんて案も出てきて。シフトカーが働く車だとしたら、その職業をベースとした姿と能力にフォームチェンジするんだと。スーパーカーならレーサー、救急車ならお医者さん、パトカーだと警察官、選挙カーだったら候補者になるとか(笑)。この案は盛り上がりはしたんですけど、脚本の三条さんからは『要素が多いから物語を作るのが大変だしヒーロー作品としては燃えない』ときっぱり言われてしまって」(大森)
(大森敬仁『フィギュア王No.212』より)

 俺は、『ドライブ』の企画は大森敬仁の原案の方が良かったと思う。主人公はタクシードライバーで、トライドロン(愛車)は当然タクシー。シフトカー(働く車)でフォームチェンジし、その職業のチカラで戦う、と。変身(コレクション)アイテムも思い切って絞り込んでしまおう。

◎TAXI
【旅客車】ディメンションキャブ
 
◎ピーポーセーバー
【警邏車】ジャスティスハンター
【救急車】マッドドクター
【消防車】ファイヤーブレイバー
 
◎コウジゲンバー
【荷台車】ランブルダン
【撹拌車】スピンミキサー
【鉄輪車】ローリングラビティ
 
食玩ガシャポン三兄弟(適当)
【牽引車】フッキングレッカー
【光電車】バーニングソーラー
【宣伝車】カラフルコマーシャル

 世界観に合わない奴等(妖怪の顔面、金貨の雨霰、演歌と漢字、サーカス団…)や、主人公の属性に相反する者(炎&氷、泊進ノ介/ドライブ VS 真影壮一/フリーズ・ロイミュード)はリストラ。

【怪物車】マッシブモンスター
【高級車】ドリームベガス
【貨物車】デコトラベラー
【曲芸車】アメイジングサーカス
【冷凍車】ロードウィンター

 ロードウィンターに関しては、アクション監督の石垣広文がこんな苦言を呈していた。

f:id:sebaOOO:20160807195241j:plain

石垣 (中略)タイプテクニックは……動きづらかったという印象の方が強い(笑)。タイヤが(胸に)水平に付いているので足元は見えないし、タイヤ交換も時間がかかる。特に雪ダルマ(シフトカー「ロードウィンター」)が大変でした。走れないうえに、前面に直径1mの円盤を装備しているせいで(両腕が届かず)シフトチェンジができない(笑)。台本では当初、それでしばらく芝居が続いてたんですけど、あのときばかりは監督に「このままでは滑稽になっちゃうし、そもそも無理ですと、早々に変身解除させてもらいました。
(石垣広文『仮面ライダードライブ公式完全読本』より)

 「アタック1・2・3」のスポーツカー系三兄弟も「グランプリ」の連中(給油、ジャッキ、スパナ)も首。前者(炎、棘、手裏剣車)は特に意味不明。『マッドマックス』じゃあないんだからさ。

【A01】マックスフレア
【A02】ファンキースパイク
【A03】ミッドナイトシャドー
【F01】マンターン
【F02】ジャッキー
【F03】スパーナ

 何が言いたいかというと、三条陸の『W』や『フォーゼ』、『獣電戦隊キョウリュウジャー』での手腕は美事だし(氏一人の功績ではなく、チーフP塚田英明や坂本浩一監督の力も偉大だとは言っておく)、何回メインライターに起用しても構わないけど、もっと自分の頭で考えろよ大森敬仁!ということだ。もし、自分のやりたいこと(コンセプト)に反対するのであれば、

大森敬仁「じゃあもういいよ!所詮、貴様(三条陸)は『ナイトライダー』ではなく『エアーウルフ』派!自動車好きとヘリコプター好きは決して相容れん!メインライターも香村純子にすっから!」

ぐらい、強気で行けば良かったんだよ…!インタビューで「僕は『男の子が好きなもの』しか作れない」と言うのであれば、それを信条にして“志”高く我が道を突き進めば良かったのに、実際は…!

三条陸「しかしなぜ(メインライターを)私に?」
大森P「…三条さん…最高だから…。」
三条陸「…聞こえないな。もっと大きな声で言いなさい。」
大森P「三条さんは最高です!!どうか脚本を書いてください!!」

 終始こんな感じだもんなぁ…!

 「多々買いの神」と評されても三条陸とて万能ではない。負んぶに抱っこじゃ駄目よ。

■というわけでエグゼイドの話

 『EX‐AID』(救助特化)、(ゲーム)ウイルスを退治するということで、医療系の側面もあるのかな?レベル1の姿がSD(Super Deformed)チックで、レベル2にUPすると等身大ヒーローの(いつもの)姿になるようだけど、なんか『カブト』の「マスクド→ライダー」フォームのように、中盤以降は即!レベル1から2になりそうね…!あと、『エグゼイド』は「ゲームのビジュアルエフェクトを盛り込む」とのことで、ダメージやヒット数、必殺技やタメ(待ち)時間のゲージ、コントローラーのボタンの操作などを見(魅)せるとのことだけど、これまた『カブト』のクロックアップのように、後半からは演出が非表示になりそう…!…オラちょっと心配になってきたぞ!それにしても、ついに仮面の目元に<瞳孔>が描かれるとは…!

■「悪いのは大森敬仁!」と言われないように、

「車の仮面ライダーというコンセプトには満足しています。ただ、劇中の展開にしても商品面についても、もっと先を見据えたプランニングが必要だと痛感しました。(中略)チェイスの形見のシグナルチェイサーで剛が変身したチェイサーマッハという姿があるんですけど、あれもチェイサーとマッハのスーツを組み合わせて作ったものなんですね。新規のスーツを作る余裕がなくて。かなり重要な部分を担う展開で出てくる新フォームだったので、こういう部分はもっと事前に考えてきちんと準備しておけばよかったと反省しているところです」(大森)
(大森敬仁『フィギュア王No.212』より)

 「チェイサーマッハはあの継ぎ接ぎ感が良いんだ!」と言う『ドライブ』ファンがいるけれど(というか、ここまで来ると擁護もアッパレだな…!)、予算管理とプランニングがしっかりしていれば新規造形のチェイサーマッハを拝めたわけで、企画倒れと言わざるを得ない。

 ただ、かつて高寺成紀も『響鬼』、白倉伸一郎も『カブト』で大ポカをやらかしているわけで、失敗しても反省し、次作でマイナスをプラスに変えられればそれで良いので、精々「『ドライブ』で悪かったのは大森敬仁!三条陸は悪くなかった!」と言われないように、汚名返上していただきたい。

 以上、『仮面ライダーエグゼイド』の第一印象でした。…九割方『ドライブ』(大森敬仁)の批判だった気がするけど気にしない!

■追記(2016/08/12)

 チェイサーマッハはVシネマ『仮面ライダーマッハ』でちゃんとしたスーツが出るみたいですよ。

f:id:sebaOOO:20160812211709j:plain

 言うても、ただのリペイントのような…?

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

『ゴースト』第41・42話感想

17_ゴースト

 久々の『ゴースト』各話感想は第41・42話の豪華2本立て!(とか言いつつ、実際は未更新分の簡易版なんですが…!)

【前回】『ゴースト』第39・40話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣
【次回】(※08/07更新予定)

f:id:sebaOOO:20160731211421j:plain

※三四半評への賛同・反対意見もお待ちしております。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

■第41話「激動!長官の決断!」(山口恭平×長谷川圭一

f:id:sebaOOO:20160731211448j:plain

ア リ ア「アデル、考えを改めるのです。」
ア デ ル姉上、私が力を手にするのは、当然のこと。そして私が、完璧なる世界を実現する。姉上には最後まで見届けてもらおう。
ア リ ア「そのつもりです。それが父上との約束ですから。」
ア デ ル「フン…。」
(グレートアイとの接続を試みるアデル。)
イーディス「おやめなさい、アデル!」
ア デ ル「なぜ止める?」
イーディスガンマイザーは自己進化を続け、人間の感情に興味を持った。このままでは、自我に目覚めるかもしれない。もはやあなたの手に負える相手ではない。
ア デ ル「私ならできる。私は選ばれたのだ。」
イーディス「しかし…。」
ア デ ル「長官。あなたが望む理想の世界とはなんです?」
イーディス「それは…。」
ア デ ル「あなたも不完全だ。私が、正しく導く。」
ウルティマエボニーに変身するイーディス。アデルと取っ組み合いになり人間界へ。)
(『ゴースト』第41話「激動!長官の決断!」より)

f:id:sebaOOO:20160731211542j:plain

タ ケ ル「この感覚…。またあいつが…!」
ア デ ル「余計なまねを…。」
イーディスこのままでは、我々の世界から人がいなくなってしまう。
ア デ ル「そんなことはどうでもいい。」
イーディスアドニスは悔いていた…こんな世界にしてしまったことを。
ア デ ル「父上は、不完全になったのだ。」
イーディス「違う!アドニスはお前を…!」
(アデルが変身したパーフェクトガンマイザーに攻撃されイーディスの変身が解ける。)
タ ケ ル「おっちゃん!」
マ コ ト「いや、違う!」
ア ラ ン「あれはイーディス長官だ。」
ア デ ル「消えろ。」
(タケル・マコト・アランが仮面ライダーに変身し、アデルからイーディスを守護る。)
ア デ ル「もうそいつは、不要な存在だ。」
ア ラ ン「兄上…。」
マ コ ト「長官!」
タ ケ ル「大丈夫ですか?」
ア ラ ン「あっ…大丈夫ですか?」
イゴール 実に面白い。DEMIAの準備もまもなく整います。目障りな長官も消え、いよいよ私の時代です。
(『ゴースト』第41話「激動!長官の決断!」より)

f:id:sebaOOO:20160731211642j:plain

ア リ ア「アデル、長官は?」
ア デ ルうるさい!皆私を裏切り不完全になる。だが、私だけは…。
(グレートアイの接続に失敗するアデル。)
ア デ ル「なぜだ!?なぜ力の根源と繋がれない!?」
守 護 神あなたには、足りないものがあります。カギは、天空寺タケル。
ア デ ル「あいつがカギだと?ならば確かめよう。私の完璧な世界のために…。」
(『ゴースト』第41話「激動!長官の決断!」より)

f:id:sebaOOO:20160731211725j:plain

ア ラ ン「この方はイーディス長官。我が父上の古くからの盟友であり、こちらの世界で言う科学者だ。」
オ ナ リ「しかし見れば見るほどおっちゃん殿と瓜二つ!」
シ ブ ヤ「双子のご兄弟とかいませんか?」
マ コ ト「長官、アリア様は?」
イーディス「無事だ。ただ、アデルに拘束されている。」
ア ラ ン「兄上はグレートアイと繋がったのですか?」
イーディス「いや、まだ繋がっていない。」
ア カ リ「私も聞きたいことが…。グレートアイ、ってなんですか?」
イーディス我々の世界に最初から存在した、全知全能、叡智そのものだ。しかし、その正体は私にもわからない。
ア カ リ「でもその力を使った。」
イーディスそう…我が友、大帝アドニスは、グレートアイに選ばれ、その力の根源と繋がった。
ア ラ ン「では、父上の大いなる力は、グレートアイから授かったもの…。」
イーディスそして、病で、妻と、長男アルゴス、多くの同胞たちを亡くし、悲しみに暮れた、アドニスは望んだ…。二度とこのような悲劇のない世界を。
タ ケ ル「だからアランのお父さんは、誰も死なない世界を…。」
ア ラ ン「父上…。」
イーディス私はそのために必要なシステムを考案し、グレートアイの力で実現した。
ア カ リ眼魂による精神の分離と、生命維持カプセルによる肉体の永久保存。
イーディス「そこまでわかっているのか。私達の完璧なる世界の仕組みを。」
( 中 略 )
タ ケ ル完璧な世界なんてウソだ!俺は見た。カプセルの中で人が消えるのを。
ア ラ ン「私も見た。」
イーディスそうだ。あれは完璧な世界ではない。しかし、人が死ぬとわかっていながら何もできなかった…。私が作り出した…ガンマイザーに阻止されたからだ。
ア カ リ「ガンマイザーは、あなたが作ったの?」
イーディスそうだ。人がむやみに、グレートアイと繋がらないように。それがあだとなった…。
オ ナ リ「なんと!」
イーディスそして、世界維持に必要な、生命エネルギーを確保するため、アデルとイゴールは人間世界への侵攻を進めた。私は、それを見ているしかなかった。最後の希望は、グレートアイの力による、世界の再生。だが、唯一その資格を持っているアドニスは、迷っていた。その心の揺れを、アデルに気付かれ…。全ての対抗手段も、ガンマイザーに干渉された。結局、アデルを止めることはできなかった…。
ア ラ ン「イーディス長官…。」
イーディス「もはや私には、何もなすすべはない。悔いても、悔やみきれない…。」
ア カ リ「本当にそう思ってる?あなたの言葉は、どこか他人事に聞こえる。科学を志す者として感じるの。あなたが完璧な世界を創ったのは、友人のためより、本当は自分のためだったんじゃないの?」
イーディス「そんなことは…。」
ア カ リ「やっぱり。科学は人を幸せにするためにある。あなたは何がしたいの?私は、タケルを救いたい!」
タ ケ ル「来た!また奴が…!」
(『ゴースト』第41話「激動!長官の決断!」より)

f:id:sebaOOO:20160731212012j:plain

ア デ ル「天空寺タケル、お前に何がある?」
マ コ ト「アデル!アリア様を開放しろ!」
ア デ ル「くだらん。」
マ コ ト「なんだと!?アリア様のためにも、タケルのためにも、お前を止める!(中略)アデル!昔俺を軍人に取り立てくれた頃のお前には、熱い信念を感じた!多くの兵士を束ねる姿は、輝いて見えた!
ア デ ル「それは初耳だ。」
マ コ トだが今は、その手で父親の命を奪い、弟アランを殺そうとし、姉のアリア様まで…!完璧な世界とは誰のためだ?もうお前の周りには誰もいない!
ア デ ル「貴様もか…。私には完璧な力がある。それで十分だ。」
(『ゴースト』第41話「激動!長官の決断!」より)

 説明乙!だがしかし、セリフ量多過ぎィ!

 あと、ベートーベンの件は無理矢理ぶっこんだ感が凄いな(笑)

■第42話「仰天!仙人の真実!」(山口恭平×長谷川圭一

アデル「天空寺タケル!お前は人間を超える力を手に入れた。だが私より優れているとは思えん!教えろ。一体お前には何があると言うのだ!」

f:id:sebaOOO:20160731212139j:plain

 第40話までに登場したガンマイザー(合体~は除く)は<五大元素(火・水・風・土・空)>で、対になる偉人は以下の通りらしい。グリム兄弟と天候に何の関係が…?というか、<空>ってそういう意味じゃあないぞ!

【火】ファイヤー (対:織田信長
【水】リキッド  (対:玄奘三蔵
【風】ウィンド  (対:坂本龍馬
【土】プラネット (対:卑弥呼
【空】クライメット(対:グリム兄弟)

 そして第42話にて一気に四体のガンマイザーが登場(そして退場)した。プロップ(武器)をガンマイザーを言い切るのは潔い…!「いつからガンマイザーが全体ヒト型だと錯覚していた?」「なん…だと…?」マグネティック「ブレード」の方を合わせると対抗手段(英雄)は以下のようになると思われる。

【刀】ブレード(対:宮本武蔵
【弓】アロー (対:ロビン・フッド
【銃】ライフル(対:ビリー・ザ・キッド
【槍】スピアー(対:石川五右衛門
【鎚】ハンマー(対:武蔵坊弁慶

アローは<怪鳥>、ライフルは<蝙蝠>、ハンマーには<蜘蛛>の意匠が盛り込まれている。そうか、コンドルデンワーやバットクロック、クモランタンはガンマイザーから逆算して(仙人)によって作られた、という設定にしたんだな。第42話のラストにてクソコラアデル様…もといガンマイザーが三体残っていたけれど、あれ?第33話で二体(グラビティ(重力)とタイム(時間)?)モノリスが破壊されたはずだから残りは二体(電力(対:エジソン)と音(対:ベートーベン)?)のはずなんだがなぁ…?マグネティックの方が実は生きてるとか?

f:id:sebaOOO:20160731212326j:plain

アラン「兄上!父上はこんなことは望んでいません!」
アデルしょせんは不完全な存在。脆弱な人間に成り下がったお前には何もできん。その愚かさを噛み締め、消えるがいい。
アラン「私は…何も後悔などしていない!人間は死ぬ。でもその思いは残る。父上の思いも…。この胸の中に生きている!兄上の心は、本当は何を望んでいるのです?」
アデル「私の心は最初から決まっている。完璧な世界の実現だ。」
アラン「兄上…なぜ父上を殺した?マコトの言ったとおり、もうあなたの周りには誰もいない!人は…一人では生きられない!兄上!」
アデル体だけでなく、心まで脆弱に。これだから人間は…!天空寺タケル、お前が全ての元凶だ。
(『ゴースト』第42話「仰天!仙人の真実!」より)

 『ゴースト』は意外と主人公に優しくない(厳しい)世界観で、眼魔の帝国の皇子、アランと共闘するに至るまでにも全体の三分の一(第16~30話)を費やしている。序盤(アランが人間界に侵攻するためのゲートを設置してた頃)も含めるともっと(三分の二)だ。アランはアカリやカノンやフミ婆、そしてタケルと<対話>することで「この世界の宝物を守りたい」という己の本心に気付いた。それが自分にとっての<理想の世界>だったからだ。一方、アデルは他者との<対話>を拒絶する。故に彼からはどんどん人がいなくなっていく。父(アドニス)も、弟(アラン)も、かつて軍人に取り立てた男(マコト)にも。アリア様だけは見捨てずにいてくれてるけれど。そうか、アデルは「アランのIF(タケル達に感化されなかった場合)」という側面もあるんだな。

 そしてタケルとアデルも対になっている。ガンマイザーを取り込み<完全体(パーフェクト)>となり、ハンマー・アロー・スピアー・ライフルを召喚・使役してもタケルの銃撃(シンネンインパクト)、射撃(タノシーストライク)、砲撃(イサマシュート)、剣戟(イカリスラッシュ)に勝てないのは、<対話>を拒絶するだけでなく、<感情>も無くしてしまった(=理想に心を殺されている)から、という帰結はお美事。ちょっとクサいけどな!

f:id:sebaOOO:20160731212647j:plain

f:id:sebaOOO:20160731212657j:plain

 「仙人=イーディス長官」でFA。タケル対アデル戦にインサートされるおっちゃんの回想を見るに、最初は眼魔の帝国の不穏な動きをキャッチした天空寺龍を始末しにイーディスは大天空寺に出現したようね。宮本武蔵は古株だな…!変身もせず、生身の肉体でウルティマエボニーと渡り合うタケルパパTUEEE!流石は、斧の一振りでワームホールを生み出せるだけある…!決着が付き、強襲した敵であっても<対話>し、<共闘>を持ち掛ける天空寺龍。仙人はそれを思いだし、タケルとアデルにもその光景を重ねるが…?

f:id:sebaOOO:20160731212742j:plain

 結局は決別。これは「暴走したガンマイザーがラスボス」フラグだなぁ…!

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

『ゴースト』第39・40話感想

17_ゴースト

 久々の『ゴースト』各話感想は第39・40話の豪華2本立て!(とか言いつつ、実際は未更新分の簡易版なんですが…!)

【前回】『ゴースト』第34・35・36・37話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣
【次回】『ゴースト』第41・42話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣

f:id:sebaOOO:20160731190718j:plain

※三四半評への賛同・反対意見もお待ちしております。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

■第39話「対立!父と娘!」(渡辺勝也×福田卓郎

アデル 「力の根源を手に入れるには、具体的にどうすればよい?」
守護神 「それは、意志の力。」
アデル 「意志の力だと?」
イゴール「非常に興味深い。その力とは一体なんですか?」
アリア 「イゴール、下がりなさい。」
イゴール「いいえ、たとえアリア様といえども…。」
アリア 「お黙りなさい!」
イゴール「クッ…!なぜ私ばかり…。」
アリア 「あなたは何を望んでいるのですか?」
アデル 「父上が目指した、完璧な世界の実現ですよ。」
アリア 私たちがこの世界に来て、母上が亡くなり、兄アルゴスも病に倒れ亡くなりました。父上は絶望し、その深い悲しみから完璧な世界を創ろうとなさった。向こうの世界の侵略が目的ではなかったはず。父上の思いを、忘れてはいませんか?
アデル 「私にしかできないことなのです。姉上、これが私の手に入れた力です。これは、この世界の守護者。私と一つになったのです。」
アリア 「あなたはもはや、アデルではない。」
アデル 「私は私だ。これを使い私は、力の根源を手に入れる。」
アリア 「話しても無駄なようですね。」
(プロトメガウルオウダーで、ダークネクロム・ピンクに変身するアリア。)
アデル 「フッ…愚かな。」
守護神「敵対行動確認。消去開始。」
(イーディスが加勢しようとするも、ガンマイザープラネット&クライメットにやられるアリア。)
アリア 「アデル…。あなたは…。」
(眼魔眼魂が砕け散り、消滅するアリア。)
守護神 大切な存在、だが戦う矛盾。相反する2つの感情。分析不能。観察開始。
(ガンマイザーブレード&マグネティックが融合し、マグネティックブレードに。)
アデル 「今のはなんだ…?」
イゴール「非常に興味深い。」
(『ゴースト』第39話「対立!父と娘!」より)

f:id:sebaOOO:20160731190732j:plain

 「マグネティックブレード」、どうやって動かしてんだコレ…?

 もうすぐ(08/06)夏映画『100の眼魂とゴースト運命の瞬間』(以下、『百目鬼』)が放映開始!ということでテレビ本編にも『百目鬼』のネタが盛り込まれる。アバンでアリアが「私たちがこの世界に来て~」と言ってるということは、『ゴースト』の世界は
(1)アラン達がいた世界
(2)グレートアイの世界
(3)タケル達人間の世界
の三種類ある(あった)ということかな?元々アドニスの帝国が存在した世界は、何らかの理由で崩壊し、グレートアイの世界に逃亡した。そこも荒廃しており、アドニス妻と『百目鬼』の敵アルゴス、その他大勢の国民が病魔に侵された、と。アドニスの子供達は「長男アルゴス、長女アリア、次男アデル、末っ子アラン」という構成だったのね。…今まで、アルゴスの「ア」の字も出なかったけど…!(他の「ア」の字はいっぱいいるけど)

 さて、お次は大天空寺サイド。墓参り中に喧嘩する夏目(真一郎&真由)親子。そこにマグネティックブレードが現れ、お互いの魂が入れ替わってしまう不可思議現象が発生。

f:id:sebaOOO:20160731190827j:plain

真由 「パパの姿なんてやだ!もう大嫌い!何が刑事よ。」
タケル「立派な仕事だよ。悪い人を捕まえて、みんなを守ってるんだ。」
真由 「だからって家族のことほったらかしにしていいわけ?」
タケル「えっ?」
真由 「いい刑事でも、家族を犠牲にする最低のパパ。わかる?」
(カノンに憑依するビリー・ザ・キッド。)
ビリー「フフッ。お前のパパ、ビリー様は気に入ったぞ。」
タケル「ビリー・ザ・キッド?」
ビリー「全てを犠牲にしても自分を貫き通す勇気。俺はそういう勇気を持った奴を尊敬するぜ。」
タケルでも、全てを犠牲にしちゃダメじゃないかな?
(タケルに水鉄砲を撃つビリー。)
タケル「ううっ!?ビリー?」
ビリーお前も自分を犠牲にしてこの娘を助けたじゃないか。男の中の男!大したもんだぜ。
アラン「カノンがビリーに…。」
オナリ「お父上殿が真由殿に…。」
アラン&オナリ「ややこしい。」
( 中 略 )
タケル「お父さんとなんでケンカしたの?」
真由 「今日は…ママの命日なの。夜は、ママの大好きだった夜景を見る約束だったのに、仕事だからって…。いっつもそう。ママの危篤の時だって来なかった。最低!」
タケル「きっとお父さん、正義のために戦ってたんだよ。」
真由 「じゃあママはどうでもいいっていうの?」
タケル「そうじゃないけど…。」
マコトタケルにはきっとわからない。だが俺は…。母さんが死んだ時も、あいつは来なかった。来てくれたのは、龍さんだった。だから俺は、父親は龍さんだと思っている。
カノン「お兄ちゃん…。」
(『ゴースト』第39話「対立!父と娘!」より)

f:id:sebaOOO:20160731190838j:plain

真由 「私がパパの悪事を暴く!」
タケル「でも勘違いかも知れないし。」
真由 「パパは指名手配犯に情報を教えてた。いい刑事だと思っていた私のことも裏切ってた。絶対に許せない!」
タケル「決めつけちゃダメだって。(中略)お父さん、きっと今は言えない理由があるんだよ。捜査上の秘密とか。俺は、絶対悪い人じゃないと思う。お父さんを信じようよ。ねっ。」
真由 タケルくん、君よく、ウザいって言われるでしょ?
タケル「えっ?」
真由 「あ~あ、篠崎のおじさんがパパだったらよかったのにな。」
タケル「そんなこと言うもんじゃない。真由ちゃんのお父さんは1人だけだ。」
真由 「タケルくんはいいわよね、立派なお父さんがいて。いいなあ。」
アカリ「真由ちゃん。タケルのお父さんは、亡くなってるの。」
真由 「えっ?ごめんなさい。」
タケル父さんはいつもそばで見守ってくれている。俺はそう信じてる。
アラン家族か…。
カノン「アラン様?」
アラン病で死んでしまった兄上を思い出していた…。
タケル「アランにそんな兄弟がいたの?」
マコト「俺もよくは知らない。」
アラン父上ももういない。反発している父親が生きているだけでも、幸せとわかる時が来る。
タケル「そうだよ。アランの言うとおりだ。」
マコトそれは父親による。生きていても、どこにいるのかさえわからない奴だっている。
カノン私、きっと理由があるんだと思う。
タケル「マコト兄ちゃん…。」
(『ゴースト』第40話「勇気!悲壮な決断!」より)

f:id:sebaOOO:20160731191041j:plain

 マコト兄ちゃんにも新たな設定が追加…!

 「神隠しに遭った(眼魔の帝国に拉致された)深海兄妹だけど、両親は探さなかったの?」という突っ込みにアンサーが。『百目鬼』でゼロスペクターに変身する深海大悟は息子と娘を捨て、(仙人の回想によると)ウルティマに倒され死亡。マコトとカノンの母親も他界し、天空寺龍が半ば親代わりだったと。…これ、もう少し序盤や中盤で語られても良かったかもしれないね。終盤で明かすと決めていたのかもしれないし、設定が煮詰まってなかっただけかもしれないwタケルは基本的に性善説に則っているけど、マコトは(父親絡みになると)それを受け入れられない。対し、アランが同意の考えを示しているのが、心境の変化が垣間見れて微笑ましい。

■第40話「勇気!悲壮な決断!」(渡辺勝也×福田卓郎

アデル 「あのガンマイザーは地上で何をしている?」
守護神 矛盾した人間の感情の検証。攻撃の傷と、あなたの姉の眼魂のかけらを取り込んでしまったため、バグが発生。感情に興味を持ったと推測。現在破損により、コントロール不能。
(『ゴースト』第39話「対立!父と娘!」より)

真一郎「俺は指名手配犯の手島に、情報を教えていたのはお前じゃないかって薄々気づいてた。だから、情報屋の黒川に、お前が誰かと密かに会っていた時間と場所を、探ってもらってたんだ。その相手が手島に違いないと思ってな。(中略)手島をわざと逃がして、情報を教えていた犯人も俺だっていうことにしようとしたんだ。俺はあの怪物になっていたおかげで、お前が俺を罠にはめようとしていた一部始終を見てた。篠崎!」
(崩れ落ちる篠崎。)
タケル「真由ちゃん…。お父さんは正しかったんだ。」
アカリ「よかったわね。」
真由 よくない!篠崎のおじさんは、パパの親友なのよ!あんなに必死になって、仕事だからって、親友を捕まえるのがそんなに嬉しいの?そんなことのために、私やママを…。
タケル親友だからこそ、やっているんじゃないかな。
真一郎「篠崎…。今の腐敗した警察を、正義の警察に変えよう。そう誓ったよな?お前は、あの約束を忘れたのか!」
篠崎 「忘れるものか。だけど…だけど俺は…すまん。俺を捕まえるのが、お前でよかった。
タケル「お父さんはずっとつらかったんだよ。決して君たちをないがしろにしてたんじゃない。今回だって、親友だから苦しんでたんだ。真由ちゃんも言ってたでしょ?パパが悪いことをしてるなら…。どんなにつらくても私が捕まえる。って。あの気持ち、お父さんと同じだよ。やらなきゃいけない。たとえどんなにつらくとも…。それが勇気なんだ。」
ビリー・ザ・キッド眼魂に入るタケル。)
タケル「ビリー・ザ・キッド…。」
ビリー俺様も、親友の保安官ギャレットに倒された。ギャレットは、他の連中が俺を倒すくらいなら、友人の自分がやると決めたのかも知れないな。
タケル「それも勇気…。」
(『ゴースト』第40話「勇気!悲壮な決断!」より)

 姉アリアはアデルを思い、弟の悪事を止めようとする。
 夏目真一郎は篠崎を思い、悪事を働いた友を逮捕する。

 この「相反する2つの(矛盾した)感情」というのは度々『ゴースト』では描かれる。それをビリー・ザ・キッドの逸話を交え、「タケルがカノンの肉体を復活させた」こと(自己犠牲)を再提示し、『百目鬼』の要素(ダークゴーストに変身するアルゴスや、ゼロスペクターに変身する深海大悟)も盛り込みつつ、刑事ドラマ風に仕立て上げたのは、中々美事な手腕だと思う。少々窮屈(ギュウギュウ)だったけど…!以下、参考記事です。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

 それにしても、真由ちゃんの中にパパ(真一郎)が入ってるかと思いきや、合体ガンマイザーの中に入っていたとは…!マグネティックブレードはバグ故にコミカルな動きをしてるのかと思ったら、アレ夏目のおっちゃんが孤軍奮闘していた、というオチだったのね…!(河原で自分の顔を眺めていたり…!)

f:id:sebaOOO:20160731191430j:plain

 第38話「復活!英雄の魂!」を受けてか、パーカーゴースト達も(一応)活躍。ガンマイザーブレードが宮本武蔵と対になっているのは明々白々だけど、マグネティックの方はフーディーニが(龍さんや仙人的には)対抗手段なのね…!(磁力VS鎖(鉄)?)第39・40話は概ね文句無しだけど、少々不満(難点)もあって、一つ目は「今回の事件、タケルの目を使えば即座に解決したんじゃあないの?」ということ、二つ目は「怪人(ガンマイザー)の存在が警察に知れ渡っていいの?」ということ、そして三つ目は…。

f:id:sebaOOO:20160731191508j:plain

 最後の三人の同時変身は、ディープではなく普通のスペクターになってほしかった…!

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

TV版『アマゾンズ』感想:Ep01「AMAZONZ」

45_アマゾンズ 07_カブト

TV版『仮面ライダーアマゾンズ』の感想です。以下、ネタバレ注意。

Episode01「AMAZONZ」(脚本:小林靖子、監督:石田秀範)

■『アマゾンズ』はダーク『カブト』

――で、平成ライダーは『仮面ライダー剣』(2004年)に続くわけですが、これはカードバトルを前面に押し出した作品でしたね。
「ちょっと待ってね……『剣』もそうだけど、そのあとの『響鬼』(2005年)『カブト』(2006年)と、この時期はあまり分量的にやってないんだよね。というのも今だから言えるけど、ここらへんは平成ライダーがピンチの時期で、石田(秀範)監督なんか3年連続パイロットで大変だったと思います。あまり協力出来なくてごめんなさい。そういうわけで、まさにライダー最終回直前!そして最終回のBパートで大ピンチ!!もはやダメか!?と思ったとき、まさかの『電王』登場で大逆転!!と(笑)」
――話を端折り過ぎですよ!
佛田洋『特撮仕事人』より)

 スタッフにも『剣・響鬼・カブト』が暗黒時代という自覚があったのか…!

 『剣・響鬼・カブト』のパイロット監督は石田秀範で、本人も当時は大変だったと述懐している。というか、巨匠がパイロット版を撮るのは『カブト』以来なのね。

――『剣』ではパイロットに加え、初の劇場版も手がけられました。(中略)翌年の『響鬼』でもパイロットを手がけられましたが、これは?
石田 高寺プロデューサーが久しぶりに現場に戻ってきましたけど、響鬼』はいろいろ大変でした。でも、高寺らしいドラマや、伝えようとするテーマがしっかりありましたね。
(中略)
――そして、『カブト』もパイロットと劇場版を担当されましたね。
石田 パイロットを3年続けてだったので大変でした。パイロットというのは1年分がそこにのしかかってきますからね。よく田崎は続けているなぁと(一同笑)。
(石田秀範『仮面ライダーディケイド&平成仮面ライダーシリーズ10周年記念公式読本』より)

 『アマゾンズ』の第一印象はダーク『カブト』<害虫(獣)駆除>だったり<擬態>だったりね。異なるのは、マスクドライダーは装着変身なのに対し、アマゾンズは<肉体変容>であるということ。この辺は『アギト』っぽい。“α(アルファ)”“Ω(オメガ)”といったネーミングも。今回<獣人>という原作(原案)ワードを採用せず、仮面ライダーも怪人も皆“アマゾン”という接頭辞/接尾辞に統一したのは凄いね。Episode01は定番の<蜘蛛><蝙蝠>に加え<蜻蛉>の怪人も登場ヘビトンボ獣人?ドレイクも入ってる?)と気合十分。ZECTの諸君と違い、駆除班はそこそこ臨戦・応戦できてるし(笑)そうだ、あと<土竜>いたねモグラ!!鼻(花)もちゃんと開くしw

■生卵と加工品と薬

 主人公二人から受けたイメージはこんな感じ。あくまでコンセプト的によ!?

鷹山仁 ≒ 天道総司 × 津上翔一
水澤悠 ≒ 加賀美新 × 葦原涼

 井上敏樹が書いた小説『海の底のピアノ』の主人公二人っぽい。『アマゾンズ』のメインライターは小林靖子だけど…!

(壱)水雪(女性主人公)とホームレスの場合

 水雪はねぐらに戻ってつゆ草を指でちぎって葉と花と茎に分けた。
 その間に宗片は鯰を捌いた。まな板の上に乗せた鯰の頭を包丁の背でコツンと叩き、ぐったりとなった鯰の背に包丁を入れた。背骨に沿って背開きにし、はらわたを取り出してぷるんとした白い肉を水で洗って血を落とした。
 ひと通りの下準備が終わると鰹出汁に薄口と濃い口で天つゆを作り、宗片はつゆ草の天ぷらを揚げ始めた。
 水で溶いただけの粉をくぐらせて揚げたつゆ草の花と葉の天ぷらは、トンボの羽根のような薄衣に包まれていた。天つゆにつけて口に運ぶとはらりと溶けて消えていく。
 (中略)
 鯰の肉はひとくち大に切って粉を少し足しつゆ草よりも厚い衣の天ぷらにした。
 サクッとした衣の歯応えと、ふわりとした鯰の肉が混ざり合う。
 (中略)
 シメはつゆ草の茎の蕎麦だった。ぐらぐらに煮立った鍋にどっさりと茎を放り込み、くたくたに煮上がったところを冷水にとった。冷めた茎を繊維に沿って縦に包丁で千切りにし、もう一度冷水にさらしてザルにあけた。
 鰹出汁に濃い口醤油と味醂で天つゆよりも大分濃く味付けをして蕎麦つゆを作った。
 下手糞な箸使いでつゆ草の蕎麦を食べる水雪を宗方は穏やかに笑って見つめていた。
井上敏樹『海の底のピアノ』より)

(弐)和憲(男性主人公)と母親の鈴子の場合

 鈴子は家政婦に頼るのをやめ、自分で料理をしようと決心すると食べるという行為が行為にならないほど軽く食べられるものを探した。自分でもそういう料理を欲していた。
 体調のいい日にあちこちの店を食べ歩き、スペインのあるレストランが発祥だという化学的調理法に目をつけた。それは鈴子の理解によれば食材を細胞レベルでバラバラにして質感と量感を全て消し去る料理だった。
 本とネットを渉猟し、独学で化学的調理法を身につけた鈴子はアルギン酸ナトリウムや塩化カルシウム炭酸ガス液体窒素を使って様々な食材を泡やゼリーやマシュマロに変えた。
 和憲は鈴子の期待通りに蛤の香りのする泡やみそ汁味の人工イクラや鯛のマシュマロ等を残す事なくよく食べた。和憲は特に泡の料理が好きになった。和憲にとって、それはアロマの香りを嗅いでいるのと同じようなものだった。
井上敏樹『海の底のピアノ』より)

――(中略)僕はあの人も好きでしたよ、……えっと河原に住んでる
井上 宗方さんね。あれは最高だよ、最高。あのシーンは、ホームレスのほうが豊かな食生活を送ってるっていうのが書きたかったの。
井上敏樹『語ろう!555・剣・響鬼【永遠の平成仮面ライダーシリーズ】』より)

■で、『アマゾンズ』は平成一期回帰なの?

 かというと、なんか微妙な気がする。クウガ』~『555』は、なんだかんだでホッと一息つける瞬間というか、<団欒(憩いの場)>があったけど、そういうの皆無だし(TV版はカットされてるのかもしれんけど)どことなくノスタルジーは感じるけれども、それはそれで<真新しさ>が無いというのと同義なのよね。このブログにコメント欄にも『アマゾン』が一番異色という話をして、それを踏まえて作ったのが『アマゾン』のリメイクなのはどうかと思わないでもないという書き込みがあったけど、確かにそうだよな…!(“remake”ではなくrebootの方なんだろうけど)

 ただ、『電王』の時のような白倉伸一郎らしくなさ>は感じられる。例えば、駆除班のマモル青年がモグラアマゾンに変身する前に服を破いたり(それを劇中の登場人物が突っ込んだり)、各話サブタイトルをアルファベット順の英単語/熟語に統一するなんていうのは、

・Episode01「AMAZONZ」
・Episode02「BEAST INSIDE」
・Episode03「COLONY OF ANTS」
・Episode04「DIE OR KILL」
・Episode05「EYES IN THE DARK」
・Episode06「FOR WHAT I FIGHT」
・Episode07「GAME OF THE BUTCHERS」
・Episode08「HERO OR NOT」
・Episode09「INTO THE CANNIBAL'S POT」
・Episode10「JUNGLE LAW」
・Episode11「KILLING DAY」
・Episode12「LOST IN THE FOG」
・Episode13「M

どちらかと言うと高寺成紀(or塚田英明)が嬉々としてやるようなことだからだ。これは完全に邪推だけど、『アマゾンズ』は今でも一流の食材からの三流の料理と言わしめる『カブト』リベンジという側面もあるのかもしれない。前者は45周年記念作、後者は35周年記念作と、アニバーサリー作品という共通点もあるし。…ところで、ラストエピソードの『M』というのはつまり、そういうこと…?(※私はオリジナル版未視聴なのです)

「平成仮面ライダー」のキャラクターイメージが極めて多岐にわたってきたため、平成以前のシリーズも含め、仮面ライダーとはなんぞやというアイデンティティを打ち込み直そうと意図して企画したのが『仮面ライダーカブト』です。そのため、この作品は完成された主人公を擁した、ある意味、保守的なものになっています。そこには、昭和も含めてもう一度「仮面ライダー」を立ち上げようという強烈な意識がありました。だが正直、諸設定などを考えすぎた面があります。天道総司物語とするならば、さまざまな仮面ライダーが登場するにせよ、人物の並列描写は避け、徹頭徹尾、天道総司物語として組み上げていくべきだったかもしれません。
白倉伸一郎仮面ライダー 平成 vol.7 仮面ライダーカブト』より)

 や、でも毎週の楽しみが一つ増えたのは素直に嬉しい。Episode01唯一の不満は、コウモリアマゾンの翼が安っぽいことくらいかな(笑)無事(無事?)に2クール目も決まったようで、『アマゾン』の「ゲドン編 → ガランダー帝国編」のようにガラッと作風が変わるかもしれないし、ならないかもしれない(オイ)

■何が言いたかったかというと、

 真面目な巨匠は良い巨匠、不真面目な巨匠は悪い巨匠だぜェ~!

 …とりあえず『アマゾンズ』も初回は感想記事を書いてみたけれど、毎週更新するかは未定です。

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

※よろしければこちらもどうぞ。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp