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千倍王鷹虎蝗合成獣

平成仮面ライダーの感想・考察サイト。衒学的で悪し様で居丈高な語り口のブログにようこそ。

はじめに(スタンスについて)

00_はじめに(スタンスについて)

 これ「最初に書いとけよ!」ってハナシですよね。スタンスについて。

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『ゴースト』第31・32話感想

17_ゴースト

 久々の『ゴースト』各話感想は第31・32話の豪華2立て!(とか言いつつ、実際は未更新分の簡易版なんですが…!)中間評への賛同・反対意見もお待ちしております。

【前回】『ゴースト』第29・30話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣
【次回】(※05/28更新予定)

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※中間評への賛同・反対意見もお待ちしております。

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■『ゴースト』第33話も長谷川圭一脚本回!

 ほかに誰かライターがいないかというときに、アニメで何度かご一緒した長谷川(圭一)さんを推薦したんです。長谷川さんは僕とは明確に作風が違いますし、僕が以前出したキャラクターをフォローしてくれたり、それまであまり触れられていなかったキャラクターをピックアップして広げてくれたりと、僕とは非常に相性もよく、作品をシリーズとしてとらえたときのエピソードのコントラストもいいんですね。梶さんも長谷川さんをよくご存知でしたので、本井健吾さんと交代されるときもこれで安心して任せられますとおっしゃってくださいました。
三条陸仮面ライダー 平成 vol.11 仮面ライダーW』より)

 というわけで、『W』に長谷川圭一を呼んだのは、何を隠そう三条陸だったのである。『ゴースト』はパイロット版の「なんだよガキ向けかよ。『鎧武』や『ドライブ』見習えよ」という大友の声とは裏腹に、平成二期の中ではトップクラスに謎伏線鏤めが多い。それ故にちゃんと明かしたり、回収してくれるの?というのが大衆の不安の種だったと思われるが、その謎伏線のほとんどを長谷川圭一が明かし、回収しているから驚きだ。ちょっと振り返ってみる。

Q1:深海兄妹は眼魔の世界でどう生きた?
A1:大帝の長女アリアの手で育てられた。

Q2:マコトは英雄眼魂の力を誰に聞いた?
A2:アリアが願いを叶える方法を教えた。

Q3:なぜマコトの肉体は消されないのか?
A3:長男アデルが戦士に取り立てたから。

マコト「俺がここに来た理由は三つあります。一つは、自分の体を取り返すこと。一つはアリア様、あなたに礼を言うこと。
アリア「なぜ、礼など?」
マコトあなたがいなければ、俺は生きていないでしょう。妹も、生き返ることはできなかった。ありがとうございます。
( 中 略 )
アデル「よく戻ったな、スペクター。」
マコトあなたが俺を戦士に取り立ててくれた。感謝している。
アデル「でも今は違う、か?」
マコト「アランをどうする?」
アデル「もう不要だ。お前もだ、スペクター。」
(第21話「驚異!眼魔の世界!」より)

カノン「まさか、もうお兄ちゃんは…。」
アラン「心配ない。奴には兄上も興味があるはずだ。体がすぐ消されることはないだろう。それに姉上もいる。
カノンアリア様…そうですね。
(第25話「異変!赤い空!」より)

Q4:大学生なのにアカリが優秀すぎない?
A4:モノリスのデータベースがあるから。

アカリ「(赤い空のサンプルを取ってきてくれて)ありがとう。早速、分析してみる。」
御 成「しかし眼魔の世界の物質。そう簡単には…。」
アカリタケルのお父さんたちが残してくれた、モノリスのデータベースがある。必ず何とかするわ。
御 成「さすがアカリくん!なら、拙僧は赤い空の追跡調査に。」
(第25話「異変!赤い空!」より)

Q5:なぜカノンは眼魂化されていたのか?
A5:眼魔の世界の環境に耐えきれぬから。

フミ婆「カノンちゃん!?」
カノン「大丈夫です。少し眩暈が…。」
キュビ「吾輩、この空嫌い。美しくないんだな。」
アラン「空…?」
( 中 略 )
タケル「カノンちゃん!どうして急に?」
アランおそらく赤い空のせいだ。カノンは以前我々の世界にいた時、その特殊な大気の影響で…。
(第25話「異変!赤い空!」より)

Q6:眼魂が揃ったならタケル生き返れば?
A6:祈りの間の干渉により生き返れない。

タケル「お前の二つの英雄眼魂を渡してくれ!」
アラン「よかろう。」
( 中 略 )
アランどうせ今の私に眼魂を使うことはできない。ならば…。
( 中 略 )
タケル「(15個の英雄眼魂の方陣が)来た!」
御 成「今ですぞタケル殿!願いを!」
アラン(させてたまるか!)
眼魔の世界の「祈りの間」のシステムが発動し、願いを叶えるのに失敗するタケル。
アラン「何が起きた!?」
(第25話「異変!赤い空!」より)

Q7:眼魔(アドニスやアラン)の目的は?
A7:人間界を眼魔の世界と同じに変える。

スティーブ・ビルズ「本日、私はお約束します。この世界が大きく変わると。今までの常識を覆す、革命的なOS。それが…DEMIAです! 人間は、何時でも何処でも全ての物、全ての人と繋がることができる。あなたは世界の一部となり、世界そのものとなる。そう、完璧で理想的な世界の!」
(第25話「異変!赤い空!」より)

アカリこの粒子(赤い空のサンプル)の性質がシナプスに似てるの。
タケル「シナプス?」
アカリ「これを見て。人間の脳には膨大な数の神経細胞がある。その細胞の情報を電気信号として伝達して、繋ぐのがシナプス。」
タケル「情報を…繋ぐ…。」
アカリあのディープコネクト社が発表した、最新のオペレーションシステムのコンセプトとも似てるのよね。これって偶然かな…?
( 中 略 )
アラン 「イゴール…。」
イゴール「おや、今度はあなたですか。いったい何の用です?」
アラン 「赤い空を、元に戻せ…!」
イゴール「何故です?人間世界を我々の世界と同じに変えるのが、あなたの望みだったはず。
アラン 「それは…。」
イゴール「あなたはいったい何がしたいんです?」
(第26話「葛藤!決断の条件!」より)

 長谷川圭一の手腕が垣間見れたのではなかろうか?まぁ、「それはメインライター福田卓郎が未熟なだけで、三条陸なら自力で何とかするはず!」と言われたらそれまでだけど…!『ゴースト』は、人情噺は毛利亘宏、謎解き伏線回収は長谷川圭一、という高橋一浩の采配があるのかもね。

■第31話「奇妙!ガンマイザーの力!」(渡辺勝也×長谷川圭一)

アカリ 人の記憶が見える?
タケル 少し前から、俺の意思には関係なく、突然…。なぜだろう?なぜ俺にこんな力が…?
アカリ 「確かに不安よね。おっちゃんに聞いてみようよ。」
御 成 「ですな!おられますかいね?おっちゃん殿!」
ユルセン「バ~ッ!うるせえな、今いないよ。つーか、他人の記憶が見えるなんて最高じゃねえか。うらやましい~!」
タケル 俺はただ、この力にはどんな意味が…。
ユルセン「おいおい、他にもっと心配することがあるだろ?眼魂15個揃えても、願いが叶わなかったんだぜ?その理由がわからなきゃ、今度こそお前は本当に死ぬ。残りあと39日でな。ククククッ…。」
タケル 「確かに…俺に残された時間は少ない。だからこそ…。」
アカリ 「タケル。」
(第31話「奇妙!ガンマイザーの力!」より)

 さて『ゴースト』第31話。冒頭で新たな力と旧知の課題に言及。ガンマイザーの力で陸堂市の大人が若返り子供になるという不可思議現象が発生。『W』第43・44話のオールド・ドーパントの事件とは逆よね(これまた長谷川圭一回)ここでシブヤの過去も掘り下げられる。八王子なのか渋谷なのか…!まぁナリタ&シブヤは『鎧武』のザック&ペコのポジションなんで、個人的には彼らのエピソードは有っても無くても構わないという感じですた。ここまでやるならどうせならナリタの話もやって欲C。シブヤの話要らなくね?と言う人もいるけれど、入れないと西村和彦モロ師岡森下能幸が延々と話す回になってしまうぞ!(それはそれで見たい気もするけど…!)流石は長谷川圭一と言うべきか、第31・32話でも序盤(第01~12話)のフォローがなされているッ!

Q8:次男アランは序盤に何をしてたのか?
A8:異世界を繋ぐゲートを建造していた。

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アラン「この世界を守るため、まずやるべきことがある。」
(メガウルオウダーが地図を表示させる。)
アラン「これは私が過去に作らせた、我々の世界とこちらの世界を繋ぐゲートだが、複数のゲートを使って大きなゲートを開けば、大規模侵攻が可能となってしまう。これを全て破壊する。それが…」
マコト「お前のケジメか。」
タケル「わかった。アランの決意のために、みんなで協力しよう。」
(第31話「奇妙!ガンマイザーの力!」より)

 第07・08話で作らせたアレや、お目付け役のジャベルさんと一緒に作っていたアレね。そして!『ゴースト』最大の謎、第09話「堂堂!忠義の男!」の謎がついに明らかに!

Q9:五十嵐健次郎の生死はどうなったん?
A9:一命は取り留めずっと入院していた。

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五十嵐「すいません。天空寺タケルくんはいますか?」
カノン「はーい。あっ…今、出かけてます。どちら様ですか?」
五十嵐「もしかして…。君の名前は?」
カノン「深海カノンです。」
五十嵐「やっぱり…。そうか…生きていたのか。よかった。」
( 中 略 )
カノン「タケルくん。お客さんが来てるの。五十嵐さんっていう人。」
タケル「五十嵐って…。」
アカリ「まさか…。」
( 中 略 )
カノン「お兄ちゃん、誰なんだろう?私のこと、知ってたみたいだけど…。」
マコト「10年前、龍さんとともにモノリスの研究をしていた科学者だ。」
タケル「やっぱりあなたでしたか。五十嵐博士。」
五十嵐ようやく傷も癒えて、一時退院を許された。だから来た。今度こそ全てを伝えるために。10年前、私たちがここで、何をしていたのかを。
(第31話「奇妙!ガンマイザーの力!」より)

 この、青竜刀眼魔から致命傷を受けた五十嵐博士の生死はいかに!?が一番多い突っ込みだったのではなかろうか?さぁ、いよいよ十年前の真実が明らかに!

■第32話「追憶!秘めた心!」(渡辺勝也×長谷川圭一)

西園寺「何が仙人だ!ふざけてる!」
五十嵐「そう言うな西園寺。異文化交流だよ。」
仙人 「みんな揃ったようだな。では、始めるか。」
龍さん「ああ。」
(第31話「奇妙!ガンマイザーの力!」より)

龍さん「ついに、眼魔の計画が。」
仙人 大帝は、人間世界への本格的な侵攻を決定した。その時期は、10年後じゃ。
五十嵐「時間がなさすぎる。」
仙人 眼魔の世界には、ガンマイザーと呼ばれる、15の守り神がいる。奴らを倒さない限り、人間界への侵攻は止められない。だが、ガンマイザーは不滅だ。
龍さん「武蔵、召喚!」
ムサシ「新免武蔵、見参!」
龍さん15の守り神に対抗するために、15人の英雄の力を借りよう。命を燃やしきって生きた、彼らの魂を。我が友よ、信じてくれ。人間の心と力を。その先に広がる、無限の可能性を。
仙人 「無限の可能性か…。わかった。信じよう。」
 
五十嵐「我々は急いで対抗手段を整えた。眼魂に宿す、15人の英雄の選定を終え、そして…。」
 
仙人 「天空寺龍。そのブランク眼魂をどうするつもりだ。」
龍さん送ろうと思う。10年後の息子へ。
五十嵐「この戦いに、息子を巻き込むつもりか?それがどんなに危険なことか…。」
龍さんわかっている。だが、私はタケルを信じてる。タケルの中にある、無限の可能性を。あいつは必ず、この私を超えるに違いない。
仙人 「ならば、わしも信じよう。その10年後を。」
 
五十嵐「眼魂の力を引き出すドライバーも完成し、眼魔と戦う準備は整った。だが、西園寺が裏切った。」
 
龍さん「西園寺…。なぜこんなことを!」
西園寺「眼魔の世界との交換条件です。これはもらっていきます。」
 
五十嵐「あの当時の私は…。」
 
五十嵐「なぜ、死んだ天空寺…!全ての希望は、消えた。」
西園寺「そのとおりです。」
五十嵐「西園寺…。今更、何しに…。」
西園寺「消えてもらおうと思いまして、あなたにも。」
五十嵐「うわあ…ああーっ!ああっ…ああーっ!」
 
五十嵐「私は、逃げたんだ。命乞いをし、たった一人の親友の死を無駄にして。私は、卑怯で、最低の…。」
(第32話「追憶!秘めた心!」より)

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 情報量多過ぎィ!(大満足)ゴーストドライバーの開発だけでなく、15人の英雄の選定も天空寺・五十嵐・西園寺の三人組だったとは…!「我らの趣味だ、いいだろう?」だったのね(笑)そうか、第08話で西園寺がウエスタン趣味の男からビリー・ザ・キッド眼魂を入手した時に使用していたのはカバー無しのゴーストドライバーだったのか…!テンガロンハットマンの命は無事ですぞタケル殿!英雄眼魂の数=ガンマイザーの数という理由付けも加わり、タケルの18歳の誕生日(第01話)に物語が始まる経緯も判明した。『鎧武』は「10年後の地球がヤバい!」という世界観だったけど、「父さん!10年後って今さ!」が『ゴースト』のタイムスケジュールなのね。そして、

タケル「怖かったですね。守れなくて、ごめんなさい。」
五十嵐「もしかして、君には…。」
アカリはい。タケルには見えるんです、人の記憶が。
タケル「俺は感じました。父さんや、五十嵐さん、おっちゃんの強い思いを。」
五十嵐そうか。これが龍の言っていた人間の…。君の、無限の可能性なんだね。
( 中 略 )
五十嵐「本当に君らは、むちゃばかりする。だが、君らになら、託せる。龍や私の思いを。この世界の未来を。(アカリに手帳を渡し)これで、暗号は解ける。あとは眼魔の謎を解いてくれ。」
アカリ「…はい。」
タケル無限の…可能性。
(第32話「追憶!秘めた心!」より)

 第29・30話にもチラホラ出てきたけど、サイコメトラーTAKERU状態に。けど、第14話「絶景!地球の夜明け!」とか、第22話「謀略!アデルの罠!」とか、断片的には出てきてたのよね。今までは、魂に触れるとその人の一生が見れる、だったのが人に触れるだけでそれが可能になったと。この、<人の記憶を見る>チカラはコレクションアイテムが<眼球>モチーフである『ゴースト』ならではね。敵の命名も“~眼魔(ガンマ~)”で統一されてるし。そしてそして、

タケル「これが俺の力の意味なら…。お母さん…か。」
謎の声タケル…ありがとう。
タケル「今の声は…。」
(第32話「追憶!秘めた心!」より)

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 ここに来て、更に張るというのか…!タケルの母親の伏線を…!

Q10:なぜ龍の妻、タケル母はいないのか?

■オマケ:『ジョジョ』第4部アニメ感想

第07話「間田敏和(サーフィス)」

(◆脚本:猪爪慎一 ◆絵コンテ:大脊戸聡 ◆演出:江副仁美 ◆作画監督:CHANG BUM CHUL/SHIN HEY RAN)

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 パーマン』に出てくるコピーロボットがいたら便利でいいよなあー。という欲望と3年E組の順子を(禁則事項です!)が自分は小心者だからできない。という欲求不満から生まれたのが間田敏和のサーフィス(うわっ面)。本体は小物だが、あと一歩で空条承太郎を倒せたかと思うと恐ろしい。何気にスタンド使い同士は引かれ合うという超重要ルールを最初に提示したのが間田敏和だったりする。これは、『ジョジョ』第3部の敵が<襲って来る>タイプだったのに対し、第4部の敵は<待ち伏せる>タイプが多いがために編み出された設定だ。前回の小林玉美(ザ・ロック)の話と今回の間田敏和(サーフィス)の話はジャンプコミックス第31巻に収録されており、第4部だけでなく『ジョジョ』の入門編としてもオススメの一冊だ。

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

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『ゴースト』第29・30話感想

17_ゴースト

 久々(でもないけど)の『ゴースト』各話感想は第29・30話の2立て!(とか言いつつ、実際は未更新分の簡易版なんですが…!)

【前回】『ゴースト』感想:第28話「爆現!深淵の力!」 - 千倍王鷹虎蝗合成獣
【次回】『ゴースト』第31・32話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣

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※中間評への賛同・反対意見もお待ちしております。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

■概要!第29・30話!

 タケルは亡き父、そして命を燃やし切って生きた英雄たちと生無き者の想いをくみ取り、今に繋げてきました。それが未来を作ると信じて。
 一方のアランは人間とは違う長い年月を生き、心が不要だと教えられて育てられ、初めて心を認め人間として生き始めた言わば赤ちゃんのように無垢な存在。
 そんなアランに誰もが手を差し伸べましたが、一番アランの心に響いたのがフミの言葉でした。
 この世を去った人のことは大抵許せるけど、今を生きている者同士だと反発したり、違う思惑が感じられたりなかなか素直に人の言葉を聞けない、そんな経験ってありませんか?
 そういうことを超越し、且つ親しみやすく誰もが耳を傾ける、心に寄り添える“生きている存在”がフミでした。アランはフミなくしては語れない。そしてゴーストにおいても欠かせない存在です。
仮面ライダーゴースト 第30話 永遠!心の叫び! | 東映[テレビ]

 この第29話と第30話はアランの話を作ろうと思った当初から絶対にやりたいと考えていたエピソードです。人の想いがどのように人に伝わり、残りつながっていくのか。タケルが英雄の心を「繋ぐ」と言っていたこととは別の「繋がる」ということを描いています。
 今シリーズ、初メガホンとなる坂本監督ですがゴーストの登場人物の心情を丁寧に演出していただきました。これまでとはちょっと違う演出とアクション。そしてゴーストらしいエピソードとなる第29話、続く第30話は必見です!!
仮面ライダーゴースト 第29話 再臨!脱出王の試練! | 東映[テレビ]

 今回のエピソードは人を死なせてお涙ちょうだいなんて浅はかだぜ!」「アラン成長イベのためにフミ婆殺しただけだろ?という人には心に響かない話だと思います。それではどうぞ。

■第29話「再臨!脱出王の試練!」(毛利亘宏×坂本浩一)

ハリー「我が名は脱出王、ハリー・フーディーニ!フッ…いいか?ゴーストなどいない。死んだ人間に会いたいと思えば、悲劇が起こる。
タケル「俺は、ゴーストですけど…。」
ハリー「うっ…。」
御成 「フーディーニ殿もゴーストですぞ。」
ハリー「えっ…。とにかく、私が検証しよう。」
(中略)
ハリー「君は実に楽天的だ。仮に父のゴーストに出会って決着がつかなかったら、どう責任を取るつもりだね?」
タケル「そんなのやってみなきゃわからない…です。」
ハリーかつて一人の天才マジシャンがいた。彼は亡き母に会いたくて霊媒師を探した。だが、どいつもこいつも金目当てのインチキばかりだった。
アカリ「それって、もしかして…。」
ハリーマジシャンは絶望した。そんな絶望感を味わうくらいなら、最初から会いたいなどと望まなければよかったと。
タケル「そのマジシャンは、本当にお母さんに会いたかったんですね。」
ハリー「そのとおり。」
タケル絶望するかもしれないから何もしないなんて、そんなの悲しすぎる。俺はユキさんの心を救いたい。
ハリー「フッ…よかろう。ならば、お手並み拝見といこうか。」
(中略)
ハリー「フッ…。こんな危険な目に遭わせても、この娘を父に会わせたいというのか?」
タケル前に進むためなんだ。そうじゃなきゃ、生きてても死んでるのと同じだ。とことん向き合わないとダメなんだ。
ハリー「ふ~ん、そうか…。君の考えに賛同するわけではないが、手伝おう。私たちを使え。」
タケル「ありがとう!」

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 ヨォ~コォ~!(CV:たっつん)ハリー・フーディーニは「亡き母と話がしたい」という想いから霊媒師を頼ったものの、自身が奇術師(イリュージョニスト)故にトリックを見破れてしまい、それ以降はイカサマ霊媒師のTRICKを見破ることに躍起になり、気が付いたら「サイキックハンター」になっていた、という「何処が偉人なの?(by毛利亘宏)」という面白人間なのだ(←失礼)ちなみに、毛利亘宏は「そんなフーディーニが大好き」だそうで、第29・30話の脚本はノリノリで書いた模様。15個の英雄眼魂のセレクションに捻じ込んだのはチーフP高橋一浩なんだけど、割と英断というか、今回のエピソードだけでなく、『ゴースト』の世界観にマッチしてるよね。何気にフーディーニは飛行機に造詣が深いようで、一応彼の「飛行能力」にも理由付けがあるのだ。

フミ婆「んん…。あっ、ごめんよ。いつの間にか寝ちまったみたいだ。なんだい?世界の終わりみたいな顔して。」
アラン「信じるものを全て失った。私はこれまで一体なんのために…。」
フミ婆「心が迷子になってるみたいだね。青春だね。それが、人間ってもんだよ。私も若い頃は、散々悩んだもんだ。だから今は、自分の心が何をしたいかわかるのさ。私の心は、こいつを焼いて、あんたに食べさせたいって、叫んでるのさ。
アラン私の心は、何をしたがっているんだ?
(中略)
アラン私の心は死んでしまったのだろうか?
フミ婆「そんなに難しく考えるもんじゃないよ。若い頃はどうしても、心とうまく付き合えないもんさ。」
アラン「しかし…。」
フミ婆「昔、絵描きを、目指してたのさ。でも諦めた。苦しくて苦しくて、心が迷い、死んじまったみたいになった。だけど今は、たこ焼きでみんなを笑顔にできる。幸せさね。心は死なないんだよ。
アラン「フミ婆…。」
フミ婆「そうだ。久しぶりに絵を、描いてみたくなったよ。宝物をたくさんね。どうだい?」
アラン「空が…青い。宝物かあ…。そうだな。」
フミ婆焦らなくていいんだよ。いつか、心の声は聞こえるさ。そしたら、心のままにやってごらんよ。

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 フミ婆は画家志望だったのか…!(※セバオーズは『アラン英雄伝』は未視聴なのです。…そこで描かれてる?)キュビちゃんと絡ませれば良かったのに(ますます彼の存在意義が…!)でも、過去の話を振り返ってみるに、

アラン「貴様、何をしている!?」
キュビ「美しいから我が輩は描いてるんだな。この衝動は止められないんだな。(中略)こんなに楽しいことはやめられないんだな。我が輩の世界にはなかったものなんだな。
タケル「眼魔の世界には、絵がないのか?」
アラン我々の世界は完璧だ。無駄なものなど一切ない。
(第19話「爆発!絵を描く心!」より)

アラン「フミ婆に服のお礼をしないとな…。そうだ。絵を描きたいって言ってたな。
(第29話「再臨!脱出王の試練!」より)

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 アラン様が絵画に価値を見出すという過程にキュビちゃんも必要だった、と言えなくもないね。…今回のシリアス話を見るに、コメディリリーフたる彼は前回で退場して正解だったな…!

■第30話「永遠!心の叫び!」(毛利亘宏×坂本浩一)

ガヤA「ねえ、フミ婆本当に亡くなっちゃったの?」
ガヤB「フミ婆亡くなったんだって!?突然すぎるよ。」
ガヤC「フミ婆いなくなっ……」
アラン「…………!」
(中略)
アランなんなんだ?この感情は…。心があるからこんな気持ちになるのなら、心なんていらない。
(中略)
アラン((フミ婆の葬式会場にて)泣いている人間もいる。笑っている人間もいる。なんだ?これは。)
タケル「アランもお別れを言ってあげて。きっとフミ婆も喜ぶから。」
アラン人間は死んだら終わりだ。
タケルそんなことない。フミ婆は…フミ婆の思いは、みんなの心の中で生き続けるんだ。きっとアランの心にも…。
(中略)
カノン「明日、敵の潜伏先に乗り込みます。アラン様も手伝ってもらえますか。」
アラン私は自分がどうしたいのかもわからない。
マコト答えはお前の心の中にあるはずだ。
タケル自分の心にとことん向き合えば、答えは出るはずだよ。
(中略)
アラン私の心は…!私の心は…この世界の宝物を守りたいと叫んでる!そして、いつか私の世界もこの世界と同じように、美しい世界に、人間の手で、変えてみせる!
タケル「眼魔の世界を…。」
マコト「あいつ…。」
タケル「いこう。」

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この世界の宝物は、必ず守ってみせる!

 実に理想的な3人の仮面ライダーの揃い踏み。『カブト』もそうだけど、やっぱしお婆ちゃんは最強だぜ…!そして、まさか「タコ焼き」にこんなにも意味付けがされているとは思わなんだ…!

(1)<球形>:眼魔は球体を神聖視している。
(2)<食料>:眼魔は食事を摂る必要が無い。
(3)<笑顔>:眼魔は感情は不要としている。

アラン様にはいつか「タコ焼き名人アルティメットフォーム」に変身して頂きたい!そして、次回予告の新(敵)キャラもある意味最強の人だな…!

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■オマケ:『ジョジョ』第4部アニメ感想

第06話「広瀬康一(エコーズ)」

(◆脚本:ふでやすかずゆき ◆絵コンテ/演出:ソエジマヤスフミ ◆作画監督:Cha Myoung Jun)

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 本体に対して罪悪感を感じた相手に発現する錠前型のスタンド。解錠の条件は「本体への罪悪感を消す」「死ぬ」しかないという、狡猾に迫られたらたまったもんじゃあない能力。『ジョジョ』第4部は、こういった<搦め手>を攻めてくるスタンド使いが多いのだ。何気に今回の敵、小林玉美はスタンドのパワー=精神力の強さという重要な発言をしてたりする。でもって、今回のバトルの勝敗が<親子の絆>(息子を信じられるか信じられないか)という精神力の強さによって決まるのがベリッシモ良い。広瀬康一のエコーズについてはまた今度。

 オマケのオマケ。実は今回の話、荒木飛呂彦の初連載作品魔少年ビーティー(以下、『BT』)の、「そばかすの不気味少年事件」のセルフパロディだったりする。そばかすの少年(マナブ)は当たり屋で、主人公の友人である麦刈公一の屋敷に家族ぐるみで寄生し、乗っ取ろうとする。『BT』は人気が出ず、十週打ち切りとなってしまったのだが、この「コウイチくんの家をゆすり屋がたかるのを、主人公が救い出す」というエピソードは、読者アンケートで高評価だったというのだ。

 人気のなかったそれまでの話と最終話のいったい何が違うのか、担当編集者と徹底的に話し合いました。(中略)この最終話でビーティーは初めて、公一くんという自分が認めた友達のために戦います。敵をやっつける方法自体は、相変わらず悪いことをしているのですが、この友情のために戦うという動機づけは、先述したように少年漫画の王道中の王道です。おそらく、何話か描いてキャラクターを作り込んでいく間に、自然にふたりの友情が出来上がっていったのだと思います。初めの方はどこか無理にストーリーを作っていたところがあったのが、この最終話では、あたりまえのようにビーティーが公一くんのために戦いに行くようになった、そんな具合でした。
荒木飛呂彦荒木飛呂彦の漫画術』より)

 『ジョジョ』は<邪道>と言われることが多いけど、意外と<友情>という王道中の王道を外していないのは、荒木飛呂彦が『BT』でそれを学んだからなのだ。

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

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『ゴースト』感想:第28話「爆現!深淵の力!」

17_ゴースト

仮面ライダーゴースト』の感想です。以下、ネタバレ注意。

第28話「爆現!深淵の力!」(脚本:福田卓郎、監督:山口恭平)
東映仮面ライダーゴースト 第28話 爆現!深淵の力! | 東映[テレビ]
テレビ朝日ストーリー|仮面ライダーゴースト|テレビ朝日

【前回】『ゴースト』感想:第27話「決死!覚悟の潜入!」 - 千倍王鷹虎蝗合成獣
【次回】『ゴースト』第29・30話感想 - 千倍王鷹虎蝗合成獣

※中間評への賛同・反対意見もお待ちしております。

sebaooo-tatoba-combo.hatenablog.jp

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■魑魅魍魎跋扈するこの地獄変…深海マコトはここにいる

 (中略)稲葉君からは2号ライダーとしての心構えを教えてもらいました。
――それは、ぜひ聞かせていただきたいです。
 マッハもそうでしたけど、2号ライダーは最初は強いんです。ところが、さらなる強敵が登場すると、その強さを確認する役割になるので覚悟しておけ、と(笑)。こいつ、強いぞ!っていう台詞が圧倒的に多くなるそうでそこは受け入れろと言われました(笑)。でも中盤以降に2号メインの展開がもう一度あるはずだからそこは頑張れよとアドバイスをくれました。やはり1年通して2号をやって来た人の言葉には重みがありますね。
山本涼介『宇宙船 vol.151』より)

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 ディープ・スペクター爆現!山本涼介くん、強化フォームが主人公と兼用じゃあなくて良かったね(笑)でも、専用武器(ディープスラッシャー)はサングラスラッシャーのリデコなのね…!これ、売れんのか~!?なんかアイコンドライバーGもそうだけど、バンダイは今回、色んな意味で限界に挑戦しているような気がする。どうやらゲキコウ(激昂)スペクターなるモードがあるようで、「ゲンカイダイカイガン!」だの「デッドゴー!激怒!ギ・リ・ギ・リ!ゴースト!」だの「闘争!暴走!怒りのソウル!」だの電子音声が物騒極まりないんですが…!

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 ヒロインのピンチに駆けつけるとかジャベルさんマジヒーロー。「一宿一飯の恩」なんて言葉良く知ってたね…!というか、泊まったんかい、大天空寺に(笑)

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 キュビちゃんまさかの音符眼魔とスランプ脱却の旅に出るエンド。…何処までが規定路線だったんだろう?スタッフの予想に反してチビッ子達の受けが悪かったのかしら?終盤、駆けつけてほしいなぁ…!その時には甲冑眼魔もオナシャス!(オイ)

 すみません、今回は短めで…!その代わり、第27話の感想記事を加筆修正したので宜しければどうぞ。第28話のそれは、第29話とセットで書きます。

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■オマケ:『ジョジョ』第4部アニメ感想

第04話「虹村兄弟 その2」
(◆脚本:ヤスカワショウゴ ◆絵コンテ:高村雄太 ◆演出:ソエジマヤスフミ/加藤敏幸/津田尚克/高村雄太 ◆作画監督:Cha Myoung Jun/Shin Hyung Woo/芦谷耕平/仲敷沙織)

第05話「虹村兄弟 その3」
(◆脚本:ヤスカワショウゴ ◆絵コンテ:加藤敏幸 ◆演出:朝木幸彦 ◆作画監督:Shin Hyung Woo)

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 「スタンドは一人一体」というルールの例外、所謂「群体型」のスタンドが『ジョジョ』で初登場したのが第4部。「スタンドのダメージ=本体のダメージ」というルールの中、数十~数百体のうち、数体倒しただけでは本体にダメージが行かない、というのも群体型スタンドの特徴。そして、(描くのが面倒臭いからか)群体型のスタンド使いは早死にするというジンクスがある。第4話の作画スタッフ目茶苦茶多いからな…!…アニメで見返して改めて思ったことなんだけど、虹村兄弟のスタンドはディオの肉の芽によって怪人化した父親を殺すために発現した能力なのだなぁ。ザ・ハンドは億泰の<大雑把>さから「空間を削り取る」能力に、バッドカンパニーは形兆の<几帳面>な性格から規律正しい「軍隊」の能力になった、と。…もしかすると、極悪中隊には<射殺><刺殺><爆殺>と、ありとあらゆる(父親の)殺し方を試すため、という側面もあったのかもしれない(兵隊、グリーンベレー、戦車やヘリコプターならそれが可能)形兆の死に際の台詞「億泰…おめ…はよおーいつだっておれの足手まといだったぜ…」は、『OOO』最終回のアンクの映司への「お前を選んだのは、俺にとって得だった。間違いなくな。」という感謝の言葉くらい好き。

[了]

※はじめましての方はこちらをご一読ください。

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お知らせ(黄金週間について)

999_雑記

 どうも、セバオーズです。いつも『千倍王鷹虎蝗合成獣(オーズタトバコンボ)』の記事を読んでいただき、ありがとうございます。

 すみません、ゴールデンウィークなのですが、ちょっと旅に出るため、記事更新とコメント返信を暫くストップさせていただきます。

 「その代わり」と言っては難ですが、(比較的)最新の記事を列挙しますので、旅行や帰省等の道中の暇潰しとしてご活用ください。

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 最近、コメント返信が滞ってしまい本当に申し訳ないです…!必ずリアクションしますので気長にお待ちください。ご了承願います。

[了]

『小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ』感想

93_小説 16_ドライブ

 『小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ』の感想です。以下、ネタバレ注意。

■この男、平成二期のサブライター!

 「平成ウルトラマン」シリーズの功労者、長谷川圭一。『ダイナ』でメインライター、『ネクサス』でシリーズ構成を務め、劇場版の脚本も多数手掛ける氏も、「平成仮面ライダー」シリーズ(の、平成二期)ではサブに徹している。『W』『フォーゼ』『ドライブ』と、三条陸とタッグを組むことの多い氏だが、どちらかと言うとの平成一期(特に、クウガ・アギト・龍騎・555)方が好みで、塚田英明の作風についてはこんな発言もしている。

(1)塚田P作品は現実味が薄く箱庭的な世界観である。

長谷川 (中略)自分が書くにあたって、この学園ものというのはちょっと難しいな、と。学校で怪人の事件が毎週起きてるのに警察の介入とか親の対応がない……たとえば、戦隊ならそういうリアリティの世界観でもいいんだけど、平成ライダーでそれはどうなんだろう、みたいな。
――『W(ダブル)』の風都以上に箱庭感が強調された世界観というか。
長谷川 そうそう、『漂流教室』じゃないけど、学校の外に出たら砂漠なんじゃないのかっていう(笑)。
(長谷川圭一『仮面ライダーフォーゼ公式読本 FOURZE GRADUATION』より)

(2)塚田P作品は戦闘シーンが緩く命懸けっぽくない。

――ラストワンに到達するとスイッチャーの精神と肉体は分離させられるから、いわゆる爆死はしないものの……。
長谷川 うん、『W』のときのメモリブレイクと一緒ですよね。死にはしない。ただ、それ以前のライダー怪人だったら、とりあえず爆発すれば死ぬってことになってたじゃないですか。だから、緩いといえば緩いんですよね。そこが塚田イズムなのかもしれないけど、命懸けの闘いっぽくないというか、生徒同士の殴り合いの延長になりかねない危険性もあったと思うんです。
(長谷川圭一『仮面ライダーフォーゼ公式読本 FOURZE GRADUATION』より)

(3)塚田P作品は少年漫画的ご都合主義に溢れている。

――これは中島さんの作風だと思うんですが、わりと気持ちでなんとかなっちゃう世界観じゃないですか。ロジックがないわけではないんだけど、下手するとご都合主義とも捉えられかねないので、そこのさじ加減は難しかったのでは。
長谷川 中島さんというよりも、むしろ塚田イズムなのかも。『W』もロジックで作られているように見えて、最後は翔太郎の気合いみたいなところがあったし、そういう真っ直ぐな感じは嫌いじゃないですよ。『少年ジャンプ』的な王道路線って言うんですかね。ヒーロー作品の場合、そっちのほうが観てて気持ちいいんじゃないかな。
(長谷川圭一『仮面ライダーフォーゼ公式読本 FOURZE GRADUATION』より)

 すっごい冷めてる(笑)…あと、上記の取材・構成を担当した「山崎優」氏、平成二期(or中島かずき)アンチなのかしら…?『ウルトラマン』は基本的に<(1)光の巨人><(2)怪獣><(3)科特隊>で構成され、「光の巨人や科特隊が怪獣を倒す」という世界観や設定に説得力を持たせる必要がある。長谷川圭一はそれが身に沁みているため、余計に気になるのかもしれない。「じゃあ『ギンガ』はどうなんだ?」って感じだけど…!

 『W』『フォーゼ』『ドライブ』における長谷川圭一脚本回は、やたらダークだったり奇を衒っていることが多い。三条陸<ポジ(王道)>とするならば長谷川圭一は<ネガ(邪道)>だ。

◆『W』(全49話中20話担当)

第11・12話:バイラス・ドーパント
第13・14話:バイオレンス・ドーパント
第17・18話:バード・ドーパント
第21・22話:トライセラトップスドーパント
第25・26話:パペティアー・ドーパント
第29・30話:ナイトメア・ドーパント
第35・36話:ケツァルコアトルスドーパント
第37・38話:ホッパー・ドーパント
第41・42話:ジュエル・ドーパント
第43・44話:オールド・ドーパント

◆『フォーゼ』(全48話中8話担当)

第23・24話:キグナス・ゾディアーツ回
第29・30話:ムスカ・ゾディアーツ回
第35・36話:カプリコーン・ゾディアーツ回
第39・40話:タウラス・ゾディアーツ回

◆『ドライブ』(全48話中14話担当)

第07・08話:スクーパーロイミュード回
第14・15話:ロイミュード069・096回
第18・19話:ジャッジロイミュード回
第27・28話:シーカーロイミュード回
第31・32話:フリーズロイミュード回
第35・36話:ブレン・シーフロイミュード回
第41・42話:メディック・ゴルドドライブ回

 『W』のバードや『フォーゼ』のムスカの話のように、メモリやスイッチの<毒>(“麻薬”の暗喩)に侵される若者を描いたり、『フォーゼ』のキグナスや『ドライブ』のジャッジの話のように、<正義の暴走>という悪を描いたりと、毎回ど真ん中ストレートを放る三条陸に対し、変化球や魔球を好むのが長谷川圭一なのだ。それ故に、三条陸ファンからは嫌われてる気がする(笑)

 また、他の脚本家の話や、過去の設定を<拾う>のも特徴で(『W』のふうとくんをデザインしたのは尻彦さん、というアイデアを出したのは何を隠そう長谷川圭一なのだ)、直近だと『ゴースト』第25・26話でその手腕を感じられたのではなかろうか。そんな長谷川圭一が監修した『マッハサーガ』の出来は如何に!?

■これがホントの『マッハGoGoGo(555)』!

 2017年12月、5人の囚人が脱獄した。浅村誠(ジャッジ・タイムの経営者、宇津木壮)、坂木光一(ストーカー)、多賀始(警官殺し(コップキラー))、根岸逸郎(銀行強盗)、そして泊英介を射殺した男、仁良光秀。彼らを扇動するのは、犯罪心理学者かつネオシェードの模倣犯西堀光也。彼をコピーしたロイミュードは005で、娘の西堀令子と融合進化したロイミュードが050、そして小説版で西堀光也に割り振られた囚人番号が500、と桁が繰り上がっていくのが上手い。脱獄犯達に共通するのは、泊進ノ介/仮面ライダードライブに<怨み>を抱えていること。全員が<復讐鬼(リベンジャー)>なのだ。彼らは犯行予告をクイズ形式で出題し、緊急招集された特状課を煽る。内容は、全て機械生命体犯罪の模倣(コピー)だ。

(1)イブの夜。儀式の始まり。機械生命体。共感した五人の同士。それはだ~れだ?
(2)マザーグース。口笛。スクープ。落ち損ねたロンドン橋。それ、ど~こだ?
(3)幸せな家族。握手。露わになる本性。争い。弟。この事件ってな~んだ?
(4)第一問!金ぴか悪人。密室。どんよりー。頭ポコーン、この事件な~んだ?イエイ!第二問!どこかの信用金庫、用心しろYO!どんよりするぜ、だって俺たちどんより強盗団!イエーイ!
(5)目撃者の少女。四度目の恐怖。隠された聖なる炎。狙われてるのはだ~れだ?

 これらに所縁のある場所(舘北地区、リオン総合スタジアム、目台集合団地、塚信用金庫、泉高校)の頭文字をアルファベット(ヘボン式)で並べると“FONTR”(フォントアール)になるのが小説版の臍。…そうなんだよな…!やはり第5話こそが、『ドライブ』を一番象徴するエピソードなんだよな。小説版でも、沢神りんなにそれを代弁させている。

 「クリムと出会った時、彼がよく言ってた。科学は使う人間次第で神の道具にも悪魔の道具にもなる。だからこそ使う人間のモラル……心の形が試される。それが自分にとって永遠のテーマであり、永遠の十字架だって(中略)天才科学者なんて呼ばれる人間は大なり小なりマッドだからね。蛮野もクリムもそうだった。あの二人は科学の進歩という魅惑の海に投げ込まれたコインの裏と表。そして彼らが作り出したロイミュードもまた、人間とそういう関係だった。表と裏。光と影。愛と憎しみ。だから多くの人間たちが闇の部分で、負の感情でロイミュードと結びついてしまった」
(大森敬仁『小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ』より)

 小説版でもう一つ象徴的なのが<Vサイン>で、これ一つで<平和><侮辱><勝利(ビクトリー)>を表現していて、…何が言いたいかというと『マッハサーガ』は5(V)に溢れているなぁということです。剛は“Go”だしね。GoGoGo~!(雑!)

仮面ライダーは人間とロイミュードを一体にさせることで完成する!

 長谷川圭一は自身がメインライターを務める時は主人公に試練を与えることが多い。しかしその一方で、まるで艱難辛苦を乗り越えたことを称えるかのように、最後の最後で主人公に超常的なチカラを与えることもあるのだ。

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 正直、『ドライブ』第46話のチェイサーマッハは今一ピンと来なかったんだけど、ドライブシステム(泊進ノ介×クリム・スタインベルト)や融合進化態、ゴルドドライブ(蛮野天十郎×006)などと対になっている、と考えるとしっくり来た。超デッドヒートマッハによって。

 『マッハサーガ』、悪くないんじゃあないでしょうか。全然期待してなかったけど(笑)

■蛇足:愛と復讐のマッハ

 「この写真のこの場所はアメリカのサウス・ダコタにあるウンデッド・ニーの丘だ」
 「ウンデッド・ニー……?」
 「ああ。昔、ネイティブ・アメリカンの虐殺が行われた場所。なんだか異様なパワー、感じるよな……」
(中略)
 「大量虐殺の場所の写真?そんな写真持ち歩いてるなんて、私なんかよりあなたの方がよっぽど異常じゃない?それにこっちの別の写真、虐殺の場所であなたがピースサイン作ってる!どうかしてる!」
(中略)
 「ちなみに、このサインはピースじゃない」
 「え……?」
 「よく見てくれ。掌が俺の方を向いているだろ。これは相手を侮辱するサインなんだ」
 「イーサンは親友でしょ?なのに、侮辱してるって――?」
 「イーサンに頼まれたんだよ。この場所で、モンゴロイドのお前が白人の俺に対して怒っている写真を撮りたい。だからこの写真は意味があるんだって。ワケわかんねぇだろ?」
 白人たちに虐殺されたネイティブ・アメリカンの怒りを、あなたに表現させた写真ってこと?
 「そう。変わった奴だろ?」
(大森敬仁『小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ』より)

 これは、詩島剛と西堀令子の掛け合いの抜粋である。まさか、彼女がヒロインになるとは思わなんだ…!小説版『フォーゼ』のヒロイン(園ちゃん先生)くらいビックリした(笑)イーサンとはアメリカでの剛の親友で、彼にはブライアンというネイティブ・アメリカンの幼馴染みがいた。米国の先住民は、その迫害の歴史のせいで恵まれない環境で生まれ育つケースが多く、ブライアンも例外ではなかった。そしてアルコール中毒の両親に端を発する犯罪に巻き込まれ、ブライアンは命を落としてしまう。ネイティブ・アメリカンは自然とのつながりが深い。彼らの自然を移民である白人が見下し、そして奪い取った。でも、自然と一緒にいる時、彼らほど強い人間を俺は知らないそう語るイーサンは、ブライアンの代わりに自然を見て回る旅に出て、その際に剛と出会ったのだ。

 ところが、そんなイーサンが殺される事件が起こる。命を奪ったのは、かのガンマンロイミュードとロイミュード018。なんだけど…。そこで剛が取った行動が、イーサンが忌み嫌う異種族の<撲滅>ってどうなのよ?そこが、唯一引っ掛かった所かな。けど、そう剛に突っ込んだら、こう返されそうだな…!

 「いいか…セバオーズ…これはヤツらと俺ひとりの問題だ。『復讐』なんかをして失った友が戻るわけではないと知ったフウな事を言う者もいるだろう。許すことが大切なんだという者もいる。だが、自分の親友を射殺されてその事を無理矢理忘れて生活するなんて人生は俺はまっぴらごめんだし…俺はその覚悟をして来た!!『復讐』とは自分の運命への決着をつけるためにあるッ!」

 …俺が捻くれてるだけなのかな?異論・反論ありましたら是非コメントしてください。

■追記(2016/04/28)

 彼の復讐心に関してですが、今回の小説はそれが物語の肝だったのかもしれませんね。p267あたりで、自らのこれまでの行いを振り返った上で憎しみを乗り越えた先に、戦う本当の意味を見つけなければならない。と独白していますし。次のVシネマ第二弾で、人間的に成長した彼がどんな活躍を見せてくれるのか楽しみではあります。

 ほ、本当だ!!p267に書いてあるッ!俺の読み込みが浅かっただけじゃんか…〇| ̄|_

 俺にはもうわかっている。
 イーサンを殺された憎しみをロイミュードにぶつけていた。
 ロイミュードへの憎しみをダチであるチェイスに向け、そして奴を失った。
 そしてチェイスを殺された憎しみで自分の父親の命を絶った。
 だがそのままではクリムとの約束は永遠に果たせない。
 人間は成長しなければならない。
 憎しみを乗り越えた先に、戦う本当の意味を見つけなければならない。
 俺がここに持ってきたのは、仮面ライダーとして戦う理由、それは――人は変われるという、可能性だ。
(大森敬仁『小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ』より)

 そうだ剛。お前自身を信じろ。今のお前の姿を、心をよく見ろ!そしてチェイスの声が剛の心に谺(こだま)して、前述の超デッドヒートマッハに変身するのである。そうか、『マッハサーガ』は<怪物の子供>かつ<復讐鬼(リベンジャー)>だった剛が、前に進む、走り出すまでの物語だったんだな。

[了]

※このブログはコメント大歓迎です。『ドライブ』は批判と称賛、両方の記事(対決と総括)をUPしてますので、忌憚なきご意見をお待ちしております。

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『ゴースト』感想:第27話「決死!覚悟の潜入!」

17_ゴースト

仮面ライダーゴースト』の感想です。以下、ネタバレ注意。

第27話「決死!覚悟の潜入!」(脚本:福田卓郎、監督:山口恭平)
東映仮面ライダーゴースト 第27話 決死!覚悟の潜入! | 東映[テレビ]
テレビ朝日ストーリー|仮面ライダーゴースト|テレビ朝日

【前回】『ゴースト』感想:第26話「葛藤!決断の条件!」 - 千倍王鷹虎蝗合成獣
【次回】『ゴースト』感想:第28話「爆現!深淵の力!」 - 千倍王鷹虎蝗合成獣

※中間評への賛同・反対意見もお待ちしております。

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■「二話前後編ゲストお悩み相談は飽きたよ」

 …という視聴者の声が制作陣に聞こえたのかどうかは定かではないが、『ゴースト』では塚田英明フォーマットからの脱却を図ろうとしているように見える(しかも、『鎧武』ほど無理のないレベルで)それで次に聞こえてくるのは、一話完結は幾ら何でも詰め込み過ぎだ!という批判。そして、福田卓郎(メイン)脚本回より、毛利亘宏&長谷川圭一(サブ)脚本回の方が面白い、という感想だ。というわけで、各脚本家のエピソードを分析してみた。

福田卓郎の一話完結脚本(10/28)

・第01話「開眼!俺!」
・第02話「電撃!発明王!」
・第03話「必中!正義の弓矢!」
・第04話「驚愕!空の城!」
・第05話「衝撃!謎の仮面ライダー!」
・第11話「荘厳!神秘の目!」
・第12話「壮絶!男の覚悟!」
・第15話「苦悩!頑固な脱出王!」
・第16話「完璧!白い仮面ライダー!」
・第23話「入魂!デッカい眼魂!」

◆毛利亘宏の一話完結脚本(4/28)

・第06話「運命!再起のメロディ!」
・第09話「堂堂!忠義の男!」
・第10話「集結!15の眼魂!」
・第24話「出現!謎の戦士!」

◆長谷川圭一の一話完結脚本(0/28)

・なし

福田卓郎の二話完結脚本(6/28)

・第07話「早撃!伝説のガンマン!」
・第08話「発動!もう一つのモノリス!」
・第19話「爆発!絵を描く心!」
・第20話「炸裂!炎の友情!」
・第27話「決死!覚悟の潜入!」
・第28話「爆現!深淵の力!」

◆毛利亘宏の二話完結脚本(2/28)

・第13話「豪快!自由な男!」
・第14話「絶景!地球の夜明け!」

◆長谷川圭一の二話完結脚本(6/28)

・第17話「絢爛!幻の女王!」
・第18話「逆転!神秘な科学!」
・第21話「驚異!眼魔の世界!」
・第22話「謀略!アデルの罠!」
・第25話「異変!赤い空!」
・第26話「葛藤!決断の条件!」

 こうして見ると、福田卓郎は一話完結エピソードが多く、逆に長谷川圭一担当回は全て二話完結話だということが分かる。「だからどうした」って感じだけど…!最近、毛利亘宏の登板回数が少な目なのは、『伝説!ライダーの魂!』や『アラン英雄伝』を執筆してたからかな。『宇宙船』vol.152のインタビューによると、近々毛利亘宏回らしいけど(第29・30話かな?)

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 何が言いたいかというと、今週のタケル殿、喜怒哀楽(感情)の振れ幅大き過ぎじゃね?ということ。「様々な想いを背負い感情の揺れ幅が大きい難しいエピソードを西銘くんが熱演!!」とは高橋一浩の談だけど。第12話「壮絶!男の覚悟!」や第23話「入魂!デッカい眼魂!」もそうだけど、重要エピソードは二話かけても良いんじゃない?な~んて思ったりもする。…第27話、場面場面の切り替わりが激しかったね。ザッピングじゃあないんだからさ。そしてマコトにも新アイテムが。

マ コ ト「イーディス長官…。」
イーディス「お前には落胆したよ。私の目的を成し遂げるまで、協力する約束ではなかったのか?」
マ コ ト「それは謝る。どうしても、俺は妹を助けたかったんだ。」
イーディス「お前がやらなければ、侵入者にやらせるしかないな。もう一人のドライバーを持っている男…。」
マ コ ト「タケルが来ているのか?」
イーディス「その男に、これを渡す。これは、恐ろしい力を持った眼魂だ。うまく使いこなせなければ…。フフフフ…ハハハハ…!奴に耐えられるかどうか。」
マ コ ト「俺がやる。だから、タケルには手を出すな。」
イーディス「力の根源、魂の深淵をのぞく覚悟が、お前にはあるか?」

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 深淵を覗く時、深淵もまた此方を覗いているのだ。(byニーチェ

■追記(2016/05/06)

タケル「お父さんの居場所はわかってるのか?」
アラン「わかっているのは生きているということだけだ。」
タケル「どんな人なの?」
アラン「父上はこの世界を作り上げた完璧な方だ。」
タケル「お姉さんなんだよね?お父さんが生きてるって知らせてくれたのは。」
アラン「そうだ。スペクターとカノンを育てたのも姉上だ。」
タケル「お兄さんは、何でアランにこんなひどいことをしたんだろう?」
アラン「兄上が何を考えているのか、私には理解できない。」

アドニス「アデルは、私の思い描いた理想を、実現しようとしているだけ。純粋なのだ。しかし、私に迷いが生じた。アデルはそれを許せなかったのであろう。全ては、私のせいだ。」
アリア 「父上。」
アドニス「だからアリア。アランと、アデルをよろしく頼んだぞ。」
アリア 「あなたの心に従います。」

アラン 「父上、教えてください。この世界は人が死なず、争いもなく完璧に調和が取れた世界のはず。しかし先ほど、民が消えるのをこの目で見ました。人が死に、そして争いが起きています。私は今までなんのために…。」
タケル 「アラン…。」
アラン 「父上は私に言いました。」
アドニス「アラン。迷った時は、自分の心に従え。」
アラン 「あれは一体どういう意味なんです?父上。」
タケル 「とにかくここから逃げよう。」
アラン 「タケル、さっきはお前を一人にして…」
タケル よかったね。お父さんに会えて。
アドニス「アラン。よき友を得たな。」
アラン 「えっ?」

アドニス「アラン…すまなかった。理想に心を殺されるな。自分の心に従え。自分の信じる道を進め。」
アラン 「なんだ…?これは…。」
瀕死のアドニスに涙するタケル。
アドニス「アラン…。愛してるぞ…。」
(アドニスにトドメを刺すアデル。)
アドニス「ううっ…!!」
アラン 「あっ…。ああ…。」
タケル 「誰だ!」
アデル 「消去、完了。」
アラン 「兄上…。」
タケル 「お前がアランのお兄さんか?」
アデル 「情けない。これが我が弟とはな。」
タケル 「家族なのに…。どうしてこんなひどいことができるんだ!」
アデル 「完璧な世界に不要な存在は、消去して当然。」
タケル 「何が完璧だ。人は死ぬし、お前たちは争ってる!そのどこが完璧なんだ。父親を殺しても、何も感じないのか!」
アデル 「感情など不完全な要因にすぎない。」
タケル 「お前にだって心があるはずだ。なのに認めないなんて、そんなのおかしい。」
アデル 「心は…ある。」
タケル 「えっ?」
アデル 「私の心は、この世界を導けと言っている。父上の理想を引き継ぎ理想の世界を作る私こそ、完璧な存在そのものなのだ。」
タケル 「自分は何をやっても正しいと言うつもりか?」
アデル 「そうだ。私はその力を手に入れた。」
タケル 「力?」
アデル 「お前たちも、消去してやる。」

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 何気に今回は超重要回。印象的だったのは、アランとアドニスの再開を喜ぶタケルや、アランを庇い死に瀕するアドニスに涙するタケルを、見て驚くアランの表情。思い返すと、以前もアランはタケルの行動に驚きの表情を見せていた。喜怒哀楽(感情)があるのが人間の特徴であり、それが無い、理想に心を殺された者こそ恐(怖)ろしい、というのが第27話の臍さね。

アカリ「今から眼魂の力で願いを叶えるの。」
御成 「ついにタケル殿が生き返るのですな?」
タケル「違うんだ御成。今はカノンちゃんの病気を治す。
アランこいつ、迷わず自分の命よりカノンのことを…。
(『ゴースト』第25話「異変!赤い空!」より)

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 まさかジャベルがこんなに長生きするとは思わなんだ…!アカリとイゴールのように、御成と対になるキャラにまでのし上がるとは…!

■オマケ:『ジョジョ』第4部アニメ感想

第03話「虹村兄弟 その1」
(◆脚本:小林靖子 ◆絵コンテ/演出:吉田隆彦 ◆作画監督:仲敷沙織)

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 「何故1999年の杜王町スタンド使いが増加したのか!?」の理由付けのために生み出された設定がこの「弓と矢」(同時に、第3部のラスボス、何故DIOにザ・ワールドが発現したのか?という後付けにもなっている)ちょっとネタバレになるけれど(でも第4部では明かされない)、鏃(やじり)の原材料は隕石で、そこに付着したウイルスによってスタンド能力が引き出される、というのがメカニズム。荒木飛呂彦「ウイルス進化論」を支持しており、スタンドは「選ばれし(死ななかった)者が得られる御褒美(ギフト)」という位置付けなのだ。

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 虹村億泰のスタンド、ザ・ハンド(手)の元ネタは『The Band』。ファンの間で「最強の能力の一つ」として挙げられることも多いが、本体の頭が悪いので戦績は良くないという、ある意味『ジョジョ』の「力比べでは勝てない」を体現するキャラ。空間を削り取って瞬間移動という発想が凄い。これによって射程距離が短いというハンデをカバーしている、というのは小林靖子による補完だ(お美事!)

[了]

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